マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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相河観音寺オコナイ

2009年03月08日 07時30分14秒 | 奈良市(旧都祁村)へ
奈良市都祁の辺りでは正月のころにオコナイと呼ばれる修正会を営む寺社がみられる。

相河(そうご)の観音寺では隣村の小山戸の安楽寺の住職を迎えて法要が始まります。

傷んでいた本堂は修復してから集会所としても使われている。

地区の人は昼過ぎに風呂敷包みを手に持って集まってくる。

ひとつは法要後の直会弁当、もうひとつは鏡餅だ。

これを祭壇にひとりずつ供える。

揃うと風呂敷の色柄にマッチして整然と並ぶお盆の鏡餅姿は存在感がある。

始めるにあたり総代さんから年始の挨拶と村の連絡。

そのあと灯明に火を点けて法要が始まった。

村の平和や安全、豊作を祈願した法要を終えるとコモチは集められ、祭壇に置かれていたシャモジと牛玉書、祈祷札をひとつずつ鏡餅に置いていかれます。

春になったらお札は竹に挟んで苗代やハウスに挿す苗代立てをするといいます。

他所では見られないシャモジの祈祷。

籾ダネはお札。

蒔いたタネは苗になり、実った稲はお米になってシャモジで掬う。

それを食べる形にしたのがモチだ。

豊作の祈りは三種のオソナエに表している。

(H21. 1. 3 Kiss Digtal N撮影)