マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

小夫嵩方天照皇大神社の祈年祭

2015年12月02日 07時35分32秒 | 桜井市へ
桜井市の小夫嵩方は大字小夫の分かれの村。

隠居の村と呼んでいたのは老婦人だった。

1週間前に小夫の天神社で祈年祭の御田祭が行われた。

隠居の村の分のハナカズラや松苗も供えて神事が終われば小夫嵩方の天照皇大神社に運ばれる。

いつ運ばれたか存知しないが、2月20日に訪れたときは神社回廊に置いてあった。

ハナカズラは13本。

村の戸数分である。

祈年祭には初老・還暦・米寿を迎えた氏子を祝うトシイワイがある。

今年のトシイワイは対象者がなくて、祈年祭だけになった。

昨年末に亡くなられた住民は米寿直前だったそうだ。



親戚筋にあたる家は参拝もできないが、四十九日を過ぎておれば神職の祓いを受けて参拝できる。

階段下で祓ってもらって上がるが、暗闇の撮影ではピントも合わず、ストロボ発光しても難しい。



小夫嵩方の献饌は神事前に行われる。

県内事例では珍しい在り方だと思える。

手水で手を洗い清浄な身体で拝殿に登る。



神事は修祓、祝詞奏上など一般的な作法であるが、小夫嵩方に贈られたハナカズラや松苗も祓ってくださる。

神事を終えればそれを持ち帰る。



田植え初めに田んぼの端に置く家は数軒がしているという。

神事を済ませた氏子たちは社務所で直会。



会食の最後に出汁湯を注いだにゅうめんの汁椀を配膳する。

(H27. 2.22 EOS40D撮影)