マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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ハゲッショ(半夏生)に蛸

2019年12月17日 09時44分36秒 | 民俗あれこれ(売り場の民俗歳時記編)
昨日の折り込み新聞チラシにスーパーの商魂をみる。

何年か前から見かけるようになった季節もん。

7月2日は半夏生やというて、タコ、たこ、蛸・・・。

とうとう冷凍もんのたこ焼きまで宣伝する始末。

いやはや、であるが、キャプションはさまざま。

店舗Aのアピタ大和郡山店は「なぜ、タコを食べるの?田植え後の稲が“タコの足” のように、しっかり根をはって育つようにと暑い夏をこめて、食べられています」だ。

店舗Bのイオンモール大和郡山店は「半夏生にタコを食べよう なぜタコをたべるの?稲の根がタコの足のようにしっかりと張って豊作になりますように、という願いが込められています」である。

一方、ご近所スーパーの店舗Cの山陽マルナカ富雄南店の鮮魚コーナーのPOPは「半夏生にはたこを食べよう 半夏生に、なぜタコを食べるの?この時期にカラスビシャク(漢名;半夏)という薬草が生えることから名づけられ、関西地方の“田に植えた稲がたこの足のように大地に広がって、豊作になるように”との願いが、この日にたこを食べる習慣として全国に広がっています」にやや詳しく書いてあるが、ちとなぁ・・。

そのお店にある惣菜コーナーに並べたタコ入り塩焼きそばはストレートに「半夏生にはたこを食べよう」。



思わず、美味そうな焼きそばに、いいね!する。

翌日に配られた7月1分の折り込み新聞チラシもまた半夏生のタコ売りオンパレード。



店舗Dのマツゲン大和郡山店も、店舗Eのハッスル5大和郡山店も、店舗Fのならコープ七条店も、店舗Gのオークワ柳町店も・・・ほぼ同文キャプションであった。

揃いも揃ってというよりも、ただ1店舗だけはタコ売りもなく半夏生の一言もないスーパーがあった。

反骨からなのか、それともタコの仕入れができなかったのかわからないが、店舗は近商ストア。

住まいする地にまだまだあるあるスーパー。

チラシが入らない地域であるが、他に3店舗がある。

わざわざ調べるほどでもない。

それにしても、POP文字の“半夏生”を見て、つい“ハゲッショ”と云ってしまうのは私だけ・・・か。

全国に、なんてことありえないのに、いとも簡単に書いてしまわれるキャッチコピー。

ネットをちょっとぐぐるだけでもわかるものを、鵜のみしたままというか、自己見解で“民俗“を文字化されるのがコワイ・・・。

まして、このPOPにあるように、関西地方の・・云々も。

地方のすべての人たちがそういっているのもありえないと思うのだ。

地理的に平たん、山間によっても生活文化に違いがあるように、どこもかしこもタコを食べているとは思えない。

京都も、市内の東西、果ては日本海寄りの地域とか、宇治川越えた南部、或いは奈良寄りの南山城など、みな違うと思うのだが・・。

尤も大阪市内の町に生まれて育った私の母屋は河内・富田林方面の農村だった。

お盆の墓参りに行ったとき、必ずといっていいほどに出ていた酢の物のタコと胡瓜は、子供のころから食べていたごちそう。

(H30. 6.30 SB932SH撮影)


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