6月の半ば過ぎるころから、見る新聞折り込みチラシ。
夏越しの日に食す気持ちを推す役は、宣伝力。
夏越しの謂れは知らなくとも、甘党の人ならまず視線が動くカラー刷りの折り込みチラシ。
夏越しでなくとも、毎朝配達してくれる新聞読みの時間帯。
世の中の動き、情報、知識が身につく文化的要素の情報。
文字から入る情報量もあるが、私は新聞折り込みチラシから、世間を知ることもある。
日曜なら人材情報。
以前であれば、火曜日はパチンコ。
なんといってもスーパーの特売チラシは目が離せない。
「夏越しの祓い(なごしのはらい)」に、「水無月(みなづき)」の和菓子を用意している、と案内するスーパーならコープ。
スーパーオークワは、「半夏生(はんげしょう)」の時季には、蛸を喰えば病いにならん、という。
他にもある、あるとても暑くなる夏の季節。
近くにある和菓子屋は名高い天平庵。
県内に数店舗ある甘味処。
大々的に宣伝している「水無月」餅に、夏の土用(※土用の丑は冬もある歳時記)に食べてほしい、その名も「土用餅」。
各地にある和菓子屋さん必須の季節に応じた宣伝。
私も食べた土用の餅は、土用の日に食べる。
たまたま民俗行事の取材地近くにあった桜井市に営む和菓子屋さんの玄関ドアに貼っていた「土用餅」。
シャッター押すだけでなく、土用餅も口にした。
さて、本日は6月30日。
夏越しの祓いの日である。
その日は、ちょうど一年の半分が過ぎる日。
積りに積もった半年分の穢れを祓い、残りの半年間に無病息災を願う神事の「夏越しの祓い」が行われる。
その日に限って食べる甘味が「水無月」餅。
形は三角形。
外郎(ういろう)の生地の上に、小豆を散らした和菓子。
小豆が、厄除けになると信じられ、「水無月」餅を口にしていた。
その習俗を知ったのは、和菓子屋さんとかスーパーが発行する新聞折り込みチラシでなく、当時、送迎していた患者のKさんがお教えてくださった。
Kさんの出身地は京都だった。
地域までは聞いていないが、おそらく京都市内であったろう。
Kさんの話によれば、その日は、「水無月」餅を買ってきて夜が明けるまでに食べていたそうだ。
その習俗は生まれ故郷の京都にあり。
京都に生まれ育ったKさんが嫁入りした地区は、奈良の斑鳩の地。
嫁ぎ先の斑鳩の地に住んでも京都から持ってきた習俗をしていた。
さて、「水無月」餅は、京都にしかない、と思っていたが、斑鳩・並松(なんまつ)の通りに営む和菓子屋が提供していた「水無月」餅を買って食べていた。
この日に来たらえーから、と寄せてもらった行事は、龍田神社の夏越しの祓い。
平成23年6月30日のこと。
その日に買いたかった並松の和菓子屋になく、隣町の河合町にある天平庵から購入した、といっていた。
そうなんだ。
京都にある「水無月」餅習俗は、天平庵さんが奈良の地域いに文化を持ってきたのではなかろうか。
暮らしの民俗は、人から人へと繋ぐ文化の綱渡し。
婚姻関係によって、今までなかった地に文化が伝わってきた、と推定できるのである。
「食」の文化の伝播を推敲した本日。
わざわざ買いに出かけた天平庵。
多くはいらないから、小豆餡の「水無月」餅をひとつ。
もう一つは、うぐいす豆でつくった「水無月」餅。
一つ、一つ味わっておこう。
(R3. 6.30 SB932SH撮影)
夏越しの日に食す気持ちを推す役は、宣伝力。
夏越しの謂れは知らなくとも、甘党の人ならまず視線が動くカラー刷りの折り込みチラシ。
夏越しでなくとも、毎朝配達してくれる新聞読みの時間帯。
世の中の動き、情報、知識が身につく文化的要素の情報。
文字から入る情報量もあるが、私は新聞折り込みチラシから、世間を知ることもある。
日曜なら人材情報。
以前であれば、火曜日はパチンコ。
なんといってもスーパーの特売チラシは目が離せない。
「夏越しの祓い(なごしのはらい)」に、「水無月(みなづき)」の和菓子を用意している、と案内するスーパーならコープ。
スーパーオークワは、「半夏生(はんげしょう)」の時季には、蛸を喰えば病いにならん、という。
他にもある、あるとても暑くなる夏の季節。
近くにある和菓子屋は名高い天平庵。
県内に数店舗ある甘味処。
大々的に宣伝している「水無月」餅に、夏の土用(※土用の丑は冬もある歳時記)に食べてほしい、その名も「土用餅」。
各地にある和菓子屋さん必須の季節に応じた宣伝。
私も食べた土用の餅は、土用の日に食べる。
たまたま民俗行事の取材地近くにあった桜井市に営む和菓子屋さんの玄関ドアに貼っていた「土用餅」。
シャッター押すだけでなく、土用餅も口にした。
さて、本日は6月30日。
夏越しの祓いの日である。
その日は、ちょうど一年の半分が過ぎる日。
積りに積もった半年分の穢れを祓い、残りの半年間に無病息災を願う神事の「夏越しの祓い」が行われる。
その日に限って食べる甘味が「水無月」餅。
形は三角形。
外郎(ういろう)の生地の上に、小豆を散らした和菓子。
小豆が、厄除けになると信じられ、「水無月」餅を口にしていた。
その習俗を知ったのは、和菓子屋さんとかスーパーが発行する新聞折り込みチラシでなく、当時、送迎していた患者のKさんがお教えてくださった。
Kさんの出身地は京都だった。
地域までは聞いていないが、おそらく京都市内であったろう。
Kさんの話によれば、その日は、「水無月」餅を買ってきて夜が明けるまでに食べていたそうだ。
その習俗は生まれ故郷の京都にあり。
京都に生まれ育ったKさんが嫁入りした地区は、奈良の斑鳩の地。
嫁ぎ先の斑鳩の地に住んでも京都から持ってきた習俗をしていた。
さて、「水無月」餅は、京都にしかない、と思っていたが、斑鳩・並松(なんまつ)の通りに営む和菓子屋が提供していた「水無月」餅を買って食べていた。
この日に来たらえーから、と寄せてもらった行事は、龍田神社の夏越しの祓い。
平成23年6月30日のこと。
その日に買いたかった並松の和菓子屋になく、隣町の河合町にある天平庵から購入した、といっていた。
そうなんだ。
京都にある「水無月」餅習俗は、天平庵さんが奈良の地域いに文化を持ってきたのではなかろうか。
暮らしの民俗は、人から人へと繋ぐ文化の綱渡し。
婚姻関係によって、今までなかった地に文化が伝わってきた、と推定できるのである。
「食」の文化の伝播を推敲した本日。
わざわざ買いに出かけた天平庵。
多くはいらないから、小豆餡の「水無月」餅をひとつ。
もう一つは、うぐいす豆でつくった「水無月」餅。
一つ、一つ味わっておこう。
(R3. 6.30 SB932SH撮影)