マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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高山茶筅竹の寒干し

2012年05月11日 08時04分21秒 | 民俗あれこれ(干す編)
大北のお大師さんの2例を拝見した帰り道。

茶筅竹を寒干しされていた家があった。

家族で仕事をしていた家は無足人座。

二月堂のお水取りの松明を毎年寄進している座だという。

高山は浄土宗であるが、東大寺末寺の真言宗法楽寺(現在は華厳宗)が在所にある。

茶筅仲間座(茶筅師座とも)とも呼ばれる無足人座がここにある。

現在の座頭(ざとう)はT氏が担っている。

お大師さんの講に参ってくれたと長老のKB氏はいう。

高山八幡宮の宮座行事を営む地区でもある。

寛政五年(1793)、嘉永四年(1851)の本殿修理棟札記載によれば中谷座、大北座、池田座、前田座、西新座、榊座、宮方座、大東座、芝座、東新座と茶筅師座の十一座があったそうだ。

江戸時代中期における下級武士家臣衆である。

現在は池田座、大北座、大東座、久保座(西新座)、東座(東新座)、前田座、無足人座の七座で継承されている。

その昔のことだ。

太鼓踊りや能舞台で翁舞や管弦座による舞楽が行われる中、座衆らは宴をして待ち、いざとなれば戦ったという。

主に高山の茶筅などの竹工業を営む家々がある地区の一つである大北。

日暮れの時間帯。

広い畑に立て掛ける竹組み。

一本、一本を巧みに組む。

一見、ばらばらのように組んでいるように見えるが、崩れないようにしている組み方は素人では出来ない、と思う。

冬の期間の風物詩光景を撮らしていただきたく許可を得て撮った一枚。

いつかは仕事の在り方を教わりたいと思った。

(H24. 3.21 EOS40D撮影)


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