帰路に車を走らせた帯解街道。
西へまっすぐ走れば大和郡山に繋がる道。
道幅狭く、対抗する車に出合った際は少しでも広がったところに停車して行き交う車との衝突を避ける。
避けた右手側だ。
ブルーシートを敷いて何かを干しているように見えた。
植物のようだがあまり見たことのない光景に思わず、広地に停車し、車を降り、歩いて戻ったそこに・・。
これは胡麻であろう。
干しものを見つけたときは必ずといっていいほどに撮っておく。
干し物にさまざまなものがあるが、これは貴重と思ってカメラに収めた。
隣家に婦人が立ち話をしていた。
胡麻の干し物はたぶんにご存じだろう、と思って尋ねた結果は、まさしく胡麻であった。
最近流行になっている金胡麻でなく、黄胡麻若しくは一般的な胡麻だという。
隣家は最近になって胡麻を栽培していると聞いているから間違いない。
胡麻を刈り取ってきた数日間は葉が落ちるまで待つ。
しばらく経ったら自然に葉が落ちる。
すべての葉が落ちたら胡麻枝についているのは、実だけになる。
そうしたらシートを敷いて並べて干す。
拝見した胡麻のタネは自然落下していた。
ポロポロ落ちるタネであるが、本格的なタネオトシは棒かなんかで叩いて落とすことだ。
シートに落下した胡麻のタネを集める。
そのタネは水に浸ける。
そうするといくらかが浮いてくる。
中身のない空のタネは水に浮くので掬い取って捨てる。
底にたまったのが純真な胡麻のタネである。
話してくださったYさんは、胡麻を作ってみたいが、しない、という。
胡麻干しの際に風が運んだ砂利が混ざることもあるようだ。
砂利が混入した胡麻は難儀する。
そういうことであるが、集めた胡麻はすり鉢でごますり。
擦りたての胡麻は香りがいい。
そういえば、うちでも大ばあさんが胡麻すりしていたことを思い出す。
手伝いはごますり。
朧気ながら記憶の片隅に残っている。
ところで最近になって見たテレビ映像。
胡麻専門に販売する店主はごますりでなく、胡麻は突きで潰す、という。
ごますりであれば熱をもって胡麻油の風味が損なわれる。
そこで編み出したのが胡麻突き。
擦り棒でもいいが、とにかく突いて、突いて胡麻を潰すと風味よろしいそうだ。
一度、お楽しみ有れ・・・。
ところで胡麻の自給率は・・。
な、な、なんと、0.1%。
ないに等しい国産胡麻。
日本の胡麻は縄文時代から栽培されていたそうだが、当時は、輸入のない時代。
自給率100%の国産胡麻が、いつのまにか、たったの0.1%。
99.9%が輸入品。
ボリビア、パラグアイなどの中南米にミャンマーやトルコなど。
今市で拝見した胡麻を見て愕然とする、実態である。
そういえば、今市から南。
日本テレビの番組「満点・青空レストラン」で紹介されていた生産農家さんは、大和郡山市内旧村(※白土町)で栽培していたのは、金胡麻つくりでした。
ちなみに、誰でも知っている「ひらけーごま」の台詞がある。
大人になっても記憶に残る「ひらけーごま」の台詞。
アラビアンナイトの『千夜一夜物語』にある1篇。
「アリババと40人の盗賊」に出てくる呪文の「ひらけーごま」。
唱えることによって岩の扉が開き、隠しておいた宝物が現れる。
原文はフランス語の「ごまよ、汝よ開け」だ、そうだ。
栽培した胡麻は収穫してから一旦は干す。
立て干ししているうちにパチパチと鞘が弾けて胡麻が飛び出すときの音。
鞘が自然に開いて胡麻がとびだすことから発想された「ひらけーごま」らしい。
(R1. 9.15 SB805SH撮影)
(R1. 9.15 EOS7D撮影)
西へまっすぐ走れば大和郡山に繋がる道。
道幅狭く、対抗する車に出合った際は少しでも広がったところに停車して行き交う車との衝突を避ける。
避けた右手側だ。
ブルーシートを敷いて何かを干しているように見えた。
植物のようだがあまり見たことのない光景に思わず、広地に停車し、車を降り、歩いて戻ったそこに・・。
これは胡麻であろう。
干しものを見つけたときは必ずといっていいほどに撮っておく。
干し物にさまざまなものがあるが、これは貴重と思ってカメラに収めた。
隣家に婦人が立ち話をしていた。
胡麻の干し物はたぶんにご存じだろう、と思って尋ねた結果は、まさしく胡麻であった。
最近流行になっている金胡麻でなく、黄胡麻若しくは一般的な胡麻だという。
隣家は最近になって胡麻を栽培していると聞いているから間違いない。
胡麻を刈り取ってきた数日間は葉が落ちるまで待つ。
しばらく経ったら自然に葉が落ちる。
すべての葉が落ちたら胡麻枝についているのは、実だけになる。
そうしたらシートを敷いて並べて干す。
拝見した胡麻のタネは自然落下していた。
ポロポロ落ちるタネであるが、本格的なタネオトシは棒かなんかで叩いて落とすことだ。
シートに落下した胡麻のタネを集める。
そのタネは水に浸ける。
そうするといくらかが浮いてくる。
中身のない空のタネは水に浮くので掬い取って捨てる。
底にたまったのが純真な胡麻のタネである。
話してくださったYさんは、胡麻を作ってみたいが、しない、という。
胡麻干しの際に風が運んだ砂利が混ざることもあるようだ。
砂利が混入した胡麻は難儀する。
そういうことであるが、集めた胡麻はすり鉢でごますり。
擦りたての胡麻は香りがいい。
そういえば、うちでも大ばあさんが胡麻すりしていたことを思い出す。
手伝いはごますり。
朧気ながら記憶の片隅に残っている。
ところで最近になって見たテレビ映像。
胡麻専門に販売する店主はごますりでなく、胡麻は突きで潰す、という。
ごますりであれば熱をもって胡麻油の風味が損なわれる。
そこで編み出したのが胡麻突き。
擦り棒でもいいが、とにかく突いて、突いて胡麻を潰すと風味よろしいそうだ。
一度、お楽しみ有れ・・・。
ところで胡麻の自給率は・・。
な、な、なんと、0.1%。
ないに等しい国産胡麻。
日本の胡麻は縄文時代から栽培されていたそうだが、当時は、輸入のない時代。
自給率100%の国産胡麻が、いつのまにか、たったの0.1%。
99.9%が輸入品。
ボリビア、パラグアイなどの中南米にミャンマーやトルコなど。
今市で拝見した胡麻を見て愕然とする、実態である。
そういえば、今市から南。
日本テレビの番組「満点・青空レストラン」で紹介されていた生産農家さんは、大和郡山市内旧村(※白土町)で栽培していたのは、金胡麻つくりでした。
ちなみに、誰でも知っている「ひらけーごま」の台詞がある。
大人になっても記憶に残る「ひらけーごま」の台詞。
アラビアンナイトの『千夜一夜物語』にある1篇。
「アリババと40人の盗賊」に出てくる呪文の「ひらけーごま」。
唱えることによって岩の扉が開き、隠しておいた宝物が現れる。
原文はフランス語の「ごまよ、汝よ開け」だ、そうだ。
栽培した胡麻は収穫してから一旦は干す。
立て干ししているうちにパチパチと鞘が弾けて胡麻が飛び出すときの音。
鞘が自然に開いて胡麻がとびだすことから発想された「ひらけーごま」らしい。
(R1. 9.15 SB805SH撮影)
(R1. 9.15 EOS7D撮影)