マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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滝川裏地のハデ

2020年03月16日 09時20分22秒 | 民俗あれこれ(干す編)
民宿がある大字は風屋である。

そこより少し上流に向かえば大字滝川。

十津川支流の一つである滝川を遡上する。

赤い橋を渡った向こう側に見慣れたハデがある。

滝川裏地集落にあったハデ。

当地ではハザカケをハデと呼んでいた

何段にも積み上げている構造物を、私は多段型のハザカケと呼んでいる。



滝川の最上流に滝百選の一つにあがる笹の滝がある。

台風は去っても秋雨前線が滞っている。

その影響も受けてときおり土砂降りの雨が降る。

それはいっときだけ。

白い雲に青空を垣間見る。

稲を刈ったらハザカケをするが、雨に濡れた分だけ乾きが長引く。

裏地にもう1カ所のハデがある。

雨がかからないようにしている赤いトタン屋根。



晴れていたらもっと赤身が増すが・・。

刈り取った田んぼは水満たしでビチャビチャ。

向こうに見えるガードレールは栗平行きの道。

平成23年9月の台風21号がもたらした大豪雨に滝川支流である栗平川(くりだいらがわ)の左岸が深層崩壊土砂によって河道閉塞に陥った。

埋まった河道対策に仮排水路工事を調えたが、平成24年6月19日の台風4号の降雨によって排水路下流部が浸食拡大。

復旧工事を施すものの、その年の9月30日には台風17号による降雨。

下流法面シュート構造物が流失。

その後の平成26年は台風11号の影響で、砂防堰堤が決壊。

溢れた川水は水位を増して重機をも押し流す。

民宿津川があるところの水位は勢い強く、岸辺が今にも流れそうな状況になったと宿隣家の男性も話していた。

工事は長引いたものの平成28年には土砂流出を防ぐ砂防堰堤が完成し、滝川沿いの集落住民向けに完成説明会を同年11月28日に行われた。

が、今年もまた一部流水路が流失したが、大きな影響にはならなかった。

人的被害はなかったものの、悲しいかな、またもや鮎が望めそうにもない濁り川になったと思ったが・・・数日間も経てば澄みきった鮎の川になる。

(H30. 9. 8 EOS40D撮影)
(H30. 9. 9 EOS40D撮影)


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