マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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東吉野村杉谷山の神

2005年11月20日 17時35分22秒 | 東吉野村へ
昔し、五條を出た伊勢参りの代官一行は東吉野村の鷲家を通りサバ街道と呼ばれる杉谷の街道を通っていった。

街道は伊勢の海産物が奈良まで運ばれた道。

杉谷はマッターホルンに似た高見山へ登る登山道があり、その途中道に山の神が祀られています。

早朝、地区の方々は「山の神さん、さみしかったろー」と言って、山の神の周辺を綺麗に清掃します。

サバ、乾物イワシの海産物。ゴボウ、ダイコン、ハクサイやミカン、カキなどの山の産物に洗い米、小豆米、餅、塩、お神酒を神さんに供えます。

以前は後方の木々に農具のミニチュアをぶら下げ祀っていたそうです。

山の神はあらたかな神さんと崇められ、灯明を灯し「山の神さん、お神酒飲んでくださいゃー」と言って祈ります。

陽が昇り地区の方々が揃うと、僧侶は般若心経を唱えて山の神に地区の安全を祈願します。

今月7日は”大山の神”といわれる祭り。

昔し悪戯しお叱りを受けていた神さんは、福を授かる出雲の神さんの集まりに入れてもらえなかった。

心を清めて滝で修行をすれば1月7日の”初山の神”で許すとされ、11月は遅参りで1月は早よ参りと伝わっています。

(H17.11.7 Kiss Digtal N撮影)

御杖神社宵宮

2005年11月19日 08時19分51秒 | 御杖村へ
11月3日に行われる御杖村神末(こうずえ)の御杖神社秋祭りは五穀豊穣に感謝する祭りです。

前日の夜、氏子総代や当家衆らが参篭所に次々と集まってきます。

前日に作られた「イモバチ」神饌を本殿に供え、宮司の祝詞奏上、玉串奉納が行われ地区の安全を祈願します。

次の当家衆も並ばれる宵宮は当家引渡しの顔繋ぎの式典でもあります。

その間、地区周辺では宵宮を祝う太鼓台のクルマが提灯を灯して巡行されます。

式典を終えた夜おそく、太鼓台のクルマは境内をぐるぐると回られ明日のお祭りに勢いをつけられると聞いたが、明日の仕事に差し支えるので残念ながら帰宅した。

(H17.11.2 Kiss Digtal N撮影)

使用料

2005年11月18日 18時13分07秒 | つうしん
次男の携帯電話の使用料が増えてきた。

先月、今月と8千円強の使用料。

それまでは3千円にも満たなかった。

長男は毎月8千円未満。

トップバッターに躍り出ました。

一人暮らしの部屋にはインターネットがない。

携帯のウエブにメールが増えている。

野球クラブ等の連絡に使っているんだろう。

なにわともあれ、使用料が少ないよりも多くあるってことは元気な証拠。





白石古まつりスコ作り

2005年11月17日 08時11分33秒 | 奈良市(旧都祁村)へ
11月3日は奈良市都祁白石の国津神社の古(ふる)祭り。

前日に頭屋宅で厄除け神饌の「スコ」が作られます。

三本の竹で組み藁束を巻き付けて固定します。

御供餅撒きのモチや鏡餅の”スコモチ”は都祁針ガ別所の加工センターで餅が搗かれます。

翌日の祭事日の午前中、中心棒に”スコモチ”を通し、上には松や梅、モミジを取り付け、モチとダンコンを交互に竹串に通したものと菊の花を藁束に挿して飾ります。

「スコ」は松や梅、モミジの三対です。

午後、二組の六人衆は羽織袴に山高帽の衣装を着け太夫である長老を先頭にして、頭家の社守神職、太鼓の打手、三体のスコ持ちが並んで「ちょうさや、ちょうさや」と唱和して同神社までお渡りをします。

文明開化の香りがするお渡りは奈良では珍しい景観の行事です。

本来、古(ふる)祭りは亥の子祭りといい、旧暦の10月16日に行われていたが、新暦の神嘗祭に対して昔から行っているもので古いことからふるまつりと呼ばれています。

(H17.11.2 Kiss Digtal N撮影)