マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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二月堂白玉ぜんざい

2008年04月21日 07時40分54秒 | 奈良市へ
籠松明が終わると二月堂境内は静けさを取り戻す。

今夜は(とはいっても翌日の未明)「お水取り」を目の前で始めてみせていただくことにしている。

奈良に越してから早や30年。

思い立ってから何年なるだろうか。

休日と合わない年は指をくわえているばかりだったが、ようやく長年の夢がやっと叶える。

始まるまではたっぷり4時間。

腹ごしらえしようと、proM氏のお声に誘われ、東京から来られた客人とともに下の食事処に入る。

最後のご注文となりますと店員にいわれて注文したのは白玉ぜんざい。

塩昆布が付いて500円。

お腹が優しくなるお味でほっと一息。

さぁて、長丁場の待ち時間は身体がもつだろうか。

(H20. 3.12 SB912SH撮影)

籠松明上堂

2008年04月20日 06時23分40秒 | 奈良市へ
大和路に春を告げるとされる東大寺二月堂の修二会はお松明が「お水取り」だと信じて疑わない人が多い。

一日から毎夜、練行衆が初夜作法で上堂する際、堂子が担ぐお松明に導かれて階段を登廊する。

なかでも12日の深夜未明に行われる「お水取り」神事の日は、処世界役の1本が増えて11本ものお松明があがる。

そのお松明は普段と違って、一際大きい籠松明と呼ばれるお松明が登場する。

籠松明見たさに訪れた観光客はおよそ3万3千人。

来られた人にはできる限り火の粉振りまく松明を見ていただこうと、ぎっしりと埋まった人たちは松明上堂ごとに誘導され順番に入れ替わっていく。

その度に歓声があがり、魅了する籠松明の炎に感動されて帰っていく。

この松明映像は寄進の講社中とともに拝観したお茶屋からのもので、一般参拝者はあがることができません。

ご了承くださいませ。

(H20. 3.12 Kiss Digtal N撮影)

だったん松明上堂

2008年04月19日 07時37分33秒 | 奈良市へ
昨年の3月12日、名張の一ノ井松明講によって寄進奉納されたヒノキ松明は整調されて、綺麗に丸みを帯びた達陀松明となった。

初夜上堂の前に三本の達陀松明が上堂する。

南側の階段からは一本、北側の回廊では二本、ほぼ同時に進行する。

南側では大阪の河内仲組講が寄進された柳の木の牛玉杖(ごおうづえ)も一緒に上堂する。
お堂に持ち込まれると、今日、一ノ井松明講によって寄進されたヒノキ松明材が降ろされる。

松明の新旧交替ともいえる儀式のようだ。

(H20. 3.12 Kiss Digtal N撮影)

サバ投げ

2008年04月18日 08時12分31秒 | 奈良市へ
昼過ぎ、二月堂下にある食堂の扉が開けられると、設えた籠松明の間をぬって、練行衆が次々と小さな包み紙を閼伽井(あかい)屋の屋根を目がけて投げいく。

「生飯(サバ)投げ」と呼ばれる作法で、食作法で一汁二菜の食事を終えたあと、ひと握りの飯を紙に包む。

それを投げるのは鳥などの生き物への施しだという。

(H20. 3.12 Kiss Digtal N撮影)