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JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

タイトルまんまだけれど NEW FRAMENCO SOUND / Chano Dominguez

2007-10-12 21:16:44 | 聞いてますCDいいと思う


不思議なアルバムで聴いたピアニストがとても良いので、新しいのを拾ってきました。ピアノの音色とフレーズがラテンなのに清々としていたChano Dominguezの2005年の録音は、いつものメンバーにトランペット、エレキギター、アルトサックスを加えて、かなりおもしろいアルバムです。Chanoのピアノの音色はやはり素晴らしいのですが、それよりも加わった楽器の出番を多くして、題名どおりNEW FRAMENCO SUONDを挑戦的に、そして楽しく追求した作品です。
ただフラメンコをベースにJAZZを入れるという簡単なアレンジではなく、確りとフラメンコの持つ揺れるような心のサウンドと、ジャズの突き上げるメロディ、でもまるで同じことを言い換える事ができる二つを上手くあわせたアルバムです。
1曲目トランペットとサックスのブラスロックのようですが手拍子と歌はフラメンコです。2曲目のトランペットは一昔前のF・ハバートのように吹きます。Libert ForyunyのSAXはエレキでちょっと面白いサウンドです。ギターのソロはフラメンコではなく完全なJAZZ、それもかなりプログレッぽいのりでこれも良い。3曲目から5曲目まではひとつらなりでハープのような楽器とタブラみたいな楽器が主体になるエキゾチックな曲。サンタ・マリアという歌のバックはエレクトリックなサウンドが絡んできて5曲目、そこに美しいメロディのトランペットとエフェクトしたsax、ギターはベックみたい(ほかの人あまり知らないけど)大変アレンジに凝った曲です。
6曲目はピアノから始まって、私ドラムスはあまり解りませんが、Marc Miralta という人もかなりかっこよく叩いてくれて耳が追っています。(ここでblogを検索してみれば、クリスさんもnaryさんも確り褒めていました。褒めておいて良かった。)
7曲目フラメンコの手拍子とvocal途中ブラストロック調のギター。ペット、サックス、各ソロはAZZ、ピアノはJAZZとラテンを行き来します。
8曲目はマイルスを思い出すサウンド、エレサックスはマーカスのバスクラみたいこれは確信犯でしょう。ただそれは真似でなく自然とフラメンコになっていくのです。10曲目にはショーターのNefertiti、スローなテンポでピアノソロがよく、決してほめすぎではなくラテンのカルデラツォという感じがします。
むかしのブラス・ロック・グループ“チェイス”みたいだったっり、マイルスやウエザーを思い浮かべたり、ところがそれがいつの間にかフラメンコになっていて題名通り、新しいフラメンコサウンド、肩の凝らない大作です。
このグループの出演するDVDもありぜひ見たいのですが、いつか会いたいと思います。


NEW FLAMENCO SOUND / Chano dominguez

Chano Dominguez piano,keyboards
Mario Rossy doble bass
Marc Miralta drums
Israel SuarezPirana percussion,clapping,jaleos
Tomasito clapping,jaleos
Marina Albero keybords,vibraphone,psalterium
Blas Cordoba vocals,clapping,jaleos
Jordi Bonell guitar
Diego Urcola trumpet
Libert Foryuny alto sax,effects
Steve Berrios latin percussion on9
Katherine Miller vocal on9

1 Cilantro y Comino
2 Buleria del Garraf
3 Persia
4 Procesion
5 B"Cantiga de Alfonso X ""El Sabio"""
6 NFS Incluyendo Atardecer en Bagdad
7 Tangos del Fuego
8 New Solea 9 Ultimo Modelo
9 Nefertiti
10 Plaza de Tetuan
 
コメント
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