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中古屋さんでは、一度手にとって見るものの、まるで知らないから元に戻すアルバムがほとんどです。小さなお店などでは、それがいつまでも残っていて、段々とどんなものかが気になり出すものがあります。
このアルバム、ジャケがこれでは、フリー系ではなさそうだし、ヨーロッパのアルバムみたいだし、演奏している曲も悪くなさそう、値段も安いしとうことで拾ってみました。
調べてみれば2001年に出たアルバムみたいですが、録音されたのはブエノスアイレス、アルゼンチンです。写真を見ると全員若い人たちで1995年に結成されたグループでした。トランペット、とアルト&テナー、ギターがフロントで、エレキのベースとドラムスです。リズムはあまり出しゃばらず,と言うよりそれなりのテクなのでしょう。ベースなどはバックに集中しています。サウンドはちょっと軽めのバップです。3曲目はベースのオリジナルでスローなボッサ、生ギターがいい感じです。
4曲目フロントラインの和音のテーマからソロに移る形は変わりません、ここのトランペットいいと思います。どう説明したらいいかと考えていたら演奏している曲の作曲者を好きなんだろうと想像が付きました。1曲目がL・MORGAN2曲目がGEORGE RUSSELL つづいてFREDDIE HABBARD,HANK MOBLEY,JIM HALL,WOODY SHAW,J.RICHADSON,JOHN STUBBLEFIELDできっと大好きな曲をいつも演奏していて、それをアルバムにした感じです。だから気張っていなくてとても若々しく、今持っている実力を発揮しているような、とても素直に楽しくなるアルバムです。生ギターの6曲目“SOMETHING TELLS ME”などゆったりしたいい感じですし、8曲目“THE GROOVE MERCHANT”など単純なメロディでグルーヴしていく中、テナーのソロなど、フレーズの出方が多彩で、SAXは一つ抜きん出て上手いと思います。ギターのアーシーなソロも入り楽しくなる演奏です。
最後の曲はサウンド的には一番新しいものを狙っていて違和感なくテナーのソロ、やはり上手いと思います。
このグループ実はSAXが抜けて2003年に新しいアルバムを出したようです。そちらを聴いていないのですが、やはりテナーは独り立ちし、スペインなどで独自活動しているようで、なんだかうなずける気がします。
Primero de enero / Mancebos Jazz Quinteto
Claudio Gatti trompeta
Ariel Vigo saxo alto y tenor
Guillermo Capocci guitarra ele y sepa
Julio Ponsard bajo
Manuel Caizza bateria
1 JOHNNY'S BLUE
2 WZZ-THEIC
3 PRIMERO DE ENERO
4 DEAR JOHN
5 PAT'T CHAT
6 SOMETHING TELLS ME
7 THE ORGAN GRINDER
8 THE GROOBR MRTCHANT
9 ONCE UPON A TIME