
blog仲間のnaryさんが絶賛しているアルバムは、大好きなベーシストと言う項目を作ればほとんど最上位部に入るSTANLEY CLARKEの新作です。ショップで見たものの新しいものはずっとご無沙汰している状態でした。naryさんの記事を読み、こりゃ聴かなければと思っていたら特価1,750で出会ったので即購入です。
1曲目出だしの曲からマハビシュヌを思わせるリズムです。出だしから驚くことはドラムスのロナウド・ブルーナーJrの重厚ドラミングが特出していること。
最初の6ヶのパートに分かれる組曲はスタンの回想のような演奏でとても楽しめます。アコのベース“Chaos”のまろやかな面とエレベの凄さが発揮される“the Opening Of The Gates”にスタンの2面の凄さを感じます。
2曲目はスタンのとてもオーソドックスなエレベプレーに感じます。
3曲目は、アルバムで好きな曲です。ギターのアルペジオに乗ったソフトなベースライン、バックの効果音が良い雰囲気を出します。スタンの凄いのは、哀愁的なこの曲の後半のエレベラインが美しく、このように弾ける人いない。この部分私にとって一番好きなところです。
この後アコベースとエレキベースの演奏が組み合わされます。追っかけだったわけではないので追憶的な特にジョージ・デュークとのセットのなどに近いものは、省いてもらっても良いと思います。(個人的か)
4曲目から幾つかあるベースソロはなぜかひとつらなりの長尺演奏を分けた感じがします。長尺でもまとめたほうが解りやすいような気がします。
7曲目の“Bad Asses”はドラムスRonald Bruner,Jrとのデュオ、凄いとしか言いようのないドラムラインにスタンのベースがあわせるように感じてしまいます。
9曲目アルコのベースは以前からスタンのアルコは素晴らしいと思っていることを再認識する曲です。ふくよかな音とメロディが楽しめますし、ピアノが結構いいのが解ります、ところがヴァイオリンはいまいちなのも判明してしまいます。
10曲目チューニングを変えたアコベースのソロはスタンのアコに感じるヨーロッパ的センスが発揮されたスパニシュなメロディです。今でもこのようにアコベースを引き続けてくれるのであればずっと応援したくなります。
12曲目、懐かしい雰囲気の演奏があるなか、この曲は特に新鮮に感じ、新しい方向を示しているように感じます。
久しぶりにすっきりしたスタンリーを聴いているように思います。ドラムスの素晴らしさも味わいましたが、ほかのメンバーの個性はほとんど解りません。ベースのソロもしくはドラムスとのデュオアルバムを聴いたような感じで幅が広いとはいえないアルバムです。
コーヒーの銘柄を選んで飲むようなことがありますが、色々あるけどスタンリー・クラーク印のコーヒーを満喫できましたという感じです。
Stanley Clarkeの演奏を聴いてきたら古いエレベ聴いてみたくなりました。
ちょっと探ってみて見ます。
THE TOYS of MEN / STANLEY CLARKE
Stanley Clarke electric bass,acoustic bassspoken word
Ruslan Sirota keyboards,piano
Mads Tollong violin
Esperanza Spalding vocal
Jef Lee Johnson guitar
Ronald Bruner,Jr drums
Tomer Shtein acoustic guiter
1 Toys Of Men, The
2 Cosmic Intervention
3 Jerusalem
4 Back In The Woods
5 All Over Again
6 Hmm Hmm
7 Bad Asses
8 Game
9 La Cancion De Sofia
10 El Bajo Negro
11 Broski
12 Chateauvallon 1972 (Dedicated To Tony Williams)
13 Bass Folk Song No. 6