JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

36年目のフラワー・ムーヴ WIND,SKY AND DIAMONDS / GABOR SAZABO

2007-10-20 22:52:18 | 聞いてますCDいいと思う


レイ・ブラッドベリの『たんぽぽのお酒』というみずみずしい小説の翻訳が出版されたのが36年前、その続編『さよなら僕の夏』がこの秋出版されました。
36年前に『たんぽぽのお酒』を好きになった私は、この新作の出現に驚き、懐かしく、前作を愛でるように読もうと思いました。
ところがちょっと雰囲気が違って感じるのです。なかなか主人公のダグラス・スポールディングに入っていけない。36年たった私の感性が大きく変わってしまったのでしょうか、止めることの出来ない時間の流れ、その中での覚醒それがこの小説の大きなテーマです。
深読みをすれば最初に出版してから50年間の間に何度も書き換えているレイ・ブラッドベリの感性の変化も混じったような、立場の微妙な変化も感じます。
みずみずしい輝きを期待して読み始めたのに、なかなか溶け込む事ができないと思っていましたが、次第にその内容は解ってきて後半、そのみずみずしい感性を感じることが出来ます。
そんな36年目の小説に、36年目の応援が現れました。
『たんぽぽのお酒』がでる数年前はフラワームーブメントまっさかりでした。そのサウンドをガボール・ザボ(懐かしい)とザ・カアルフォルニア・ドリマーズというコーラス・グループがポップに美しく演奏したアルバムがあり、当時買って大好きでした。この本が出たころ、少しとんがっていた若い私は、ポップということで、その好きなアルバムを上げてしまいました。そしていつか気がつけば、思い出すことがたびたび、美しいハーモニーが頭に浮かぶのです。
『さよなら僕の夏』を読み初めてウームといっていると、中古屋さんでこのアルバムのCDに出会いました。あのころのフラワー・ムーブメントです。何度も聴いているうちにあの夏の感覚が少し戻ってきたのです。
1曲目、ロックベースのリズムの上を語りから始まり、ギターのフォーク調をバックにコーラスが始まると、san franciscan nightという響きが美しい、アニマルズのリーダー、エリック・バートンの曲、1曲目で心が溶けていきます。
2曲目はおなじみ“A DAY IN THE LIFE”でウェスが演奏したわずか後、似た感じでちょっとずるいです。
4曲目は演奏というよりか、大好きな映画の歌です。シドニー・ポワチエが学校の教師になり不良生徒の道を与える映画“いつも心に太陽を”主題歌です。これはまあ個人的な好みが強い。
6曲目は“グァンタナメラ”は当時別のグループで大変ヒットした曲、総じてプリデューサー、ボブ・シールズの上手さと狡猾さがよく解りますが、今となっては凄い手腕と思います。
9曲目は“Lucy in The Sky With Diamonds”このころの合言葉のようなこの曲、ビートルズフリークではなかったのですが大好きな曲です。
36年以上も前のアルバムですが突然にめぐり合い、聴きはじめればみぞは一切あるません。
フラワームーブメントの音楽を聴いてあのころを思い出しているのですが、本日はリアルなフラワーにもありました。美しい花と思い出の曲が重なっていい気持ちです。








WIND,SKY AND DIAMONDS / GABOR SZABO AND THE CALFORNIA DREAMERS

Tom Scottなどのクレジットもあるがどこで吹いているのか解らないので省略。

1 San Franciscan Nights
2 A Day In The Life
3 Twelve Thirty (Young Girl
4 To Sir With Love
5 White Rabbit
6 Guantanamera
7 Saigon Bride
8 End Of Life
9 Lucy In The Sky With Diam
10 Are You There?
11 W.C. Fields



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