
久しぶりにショップに行って欲しかったアルバムだけでなく中古のものもいくつか拾いました。
これはジャケにひかれて手にすると、ピアニストはまるで知らないのに手から離れない。これが大正解、欲しかったアルバムより良いくらいです。
ベースのDREW GRASSは知っているけど後の2人は解らない。
2006年9月にブルックリンで録音されたものですが、最初はヨーロッパのアルバムかとおもいました。
すべてピアニストのJEFF GARDNERの曲です。
1曲目リズミックに始まり、ピアノがキラキラとモダンなフレーズです。
まず聴き始めて驚いたのはドラムス、ANTHONY PINCIOTTI 多彩な細かいリズムをくりだしてきます。
NYの人で、ロックもジャズもたたけるようで、K・ワーナーやR・ブレッカー
K・バロンとも演奏していて、調べたら“givanni tommaso Jazzialiano live 2007”でも叩いていました。
2曲目は陰影のある抒情的な曲、ヨーロッパのコンポーザータイプのアルバムかと思いました。
1曲目で結構強力なピアノタッチでしたがこの曲では繊細なタッチです。
3曲目もヨーロッパ調でアルコとのユニゾンはピエラヌンツィを思い浮かべます。
4曲目はリズミカルに始まってその後のピアノは変化に富んでうきうきするし、ドリュウー・グラスのベースも太くて確りしています。
5曲目、繊細なピアノが美しい澄んだ空気の中を流れるようなフレーズです。
6曲目も同じく繊細、Terje Geweltの「Oslo」エンリコ・ピエレヌンツィのピアノを聴いた翌日に凄く美しいと思うのですから本物です。
7曲目はスウインギーなスタンダードの様な曲、軽く上品にこのような曲をひいてしまうピアニスト、最初リズムが凄いと思いましたが、こちらも凄い。
この2人を知らなかったのがちょっと恥ずかしい。
美しい曲が7割、スウインギーが1割、モーダルな曲が2割でそのどれもが良い曲と演奏です。
11目はモーダルな曲で粒だった音が溢れて、マッコイ・タイナーの演奏が思い浮かびます。
ジャケで買ってこれほどまでにすばらしいアルバムに行き当たったのはずいぶんと得をした気分です。
BREATH / JEFF GARDNER
JEFF GARDNER : PIANO
DREW GRESS : BASS
ANTHONY PINCIOTTI : DRUMS
1. JAZZ PRELUDE 9
2. BREATH
3. ROSA
4. TALK ABOUT IT
5. VALS CRIOLLO
6. LEMBRANCE
7. A STROLL ON 52ND STREET
8. LIEB'S MOOD
9. SONG FOR JASON
10. PEACE SONG
11. PLANET SHANYTTOWN
12. FOREVER AND A DAY