JAZZ最中

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新春お楽しみ袋 3 Andanca / G・ Auguscik & P・ Garcia

2009-01-11 23:43:19 | 聞いてますCDおすすめ


お楽しみ袋というのは、出てきたのもが素晴らしいことが一番ですが、ありゃこんなものがと驚くのも楽しみの一つです。
今度のアルバムはヴォーカルのそれもボサ・ノヴァでした。
透明感のある女性の声と、甘い男性のデュオです、一度聴いてわかりませんでしたが、なんとあのクリスマスの靴下の中にいた男性でした。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20081202

女性の方はポーランド系アメリカ人、グラジーナ・アウグスチクで知りませんが大変魅力的な声とフレーズです。
このようなアルバムはけして嫌いでありませんが、選んで買わないのでどう書
いてい
いか悩みます。
vocalというのはとにかく声の好みが一番優先されると思うのですが、3曲目哀愁あるタンゴも入ったような哀愁あるグラジーナの声、ここらあたりから心が溶けてきます。
何度も聴いていますが、このアルバム聴き進むうちにだんだんと体がほぐされていきます。
ギターも弾くパウリーニョ・ガルシアは昨年記事にした“Two for Brazil”の一人で今度のアルバムでは、録音の関係ですか、もっと声がはっきりと、少し鼻にかかった甘い歌声です。
4曲目はボンファのとてもシンプルでありながらブラジルの香りいっぱいの曲です。
演奏の基本はデュオとギターとベース、それにストリングスでなっていますがその会田5曲目ではリー・オスカーのようなハーモニカのソロが盛り立てます。
6曲目グラジーナのハーモニーから始まる曲はガルシアとグラジーナの歌詞のあるデュエットになり、甘い愛の歌というのがいかにもわかる、ジョビンの曲、とろけてしまいます。
このメインの女性vocalのグラジーナ・アウグスチクは初めての人ですが、2000年に“Fragile”というアルバムを出して、その後日本のポニー・キャ二オンから“Three for Brazil”というアルバムを出しています。これがクリスマスの二人との競演で、ということで8曲目、おなじみ“サマー・サンバ”で吹いているテナーはもう一人のGreg Fishmanでしょう。女性歌手がいるので抑えに抑えたテナーが逆に心にしみます。
11曲目のベースソロもカッコいいのです。14曲目“How Insensitive”の透明な歌声も曲が久しぶりなのもあいまって心がとろけました。

このアルバムとても雰囲気が良いのは当然ですが、もうひとつ素晴らしいのがストリングスアレンジです。まるで二人のシンガーの次の存在のように、そして派手でなく寄り添うように歌うストリングス・アンサンブルを楽しむだけでも(そんなことはありえないけど)好きな人は価値があると思います。
そんなシンプルな澄んだ女性の声、甘い男性の声、ストリングスの流れ、はさまれるハーモニカ、テナー、ベースやパーカッションがとてもやさしく絡みあって、ボッサでヴォーカルであまりないお薦めですといえるアルバムです。
テナーのGreg Fishmanがもっと吹いていればと思いますが、それでもお薦めします。
検索すると試聴できるみたいですから試してみて下さい。

お楽しみ袋からは春に向けてやさしい手ざわりの、シルクシフォンのスカーフが出てきたみたいです。

Andanca / G・ Auguscik & P・Garcia

Grazyna Auguscik vocal
Paulinho Garcia vocal


1 Andanca
2 Bala Com Bala
3 Gdy Wybierac Jeszcze Mogłam
4 Consolacao
5 Casa Forte
6 Falando De Amor
7 O Boto
8 So Nice / Summer Samba / Chcialabym
9 Photograph / Fotografia
10 Nothing Will Be As It Was / Nada Sera Como Antes
11 Spoza Nas
12 Mixing
13 Viola Enluarada
14 Prelude E-min (recorded in A-min) / How Insensitive / Pradizer A
コメント
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