どこかの記事でみて良いかなと思っていたら、クリアランスセールで1,000円ということで拾いました。
何がよいか褒めているところは覚えていませんでしたが、ジャケットがしゃれている。
スペインで出たアルバムですが、録音はブルックリン、プレーヤーもNYの人たちです。Mark Turnerなどの名前が出ているのでわからずに拾いました。
1曲目Mark Turnerのストレートなきれいな音のテナーからスタートです。
ブルックリンで活動をするJohn Chinという人がリーダーアルバムを作ったということでしょうか。
まずまずの出だしだと思います。JAZZのフレーズも溢れています。ハーモニーもちゃんと選ばれた感じです。でもひとつ乗りが良くない。西洋音階を学んだようなリズムとの一体感が残念ながらありません。微妙なタイム感がちょっと足りません。これはでも感覚、受けての感覚も関係する好みの世界かもしれません。
Mark Turnerがしっかり吹いているので、ピアノなくてドラムスがガシガシたたいたら面白い演奏です。
ベースはAlexis Cuadradoという人とChrisHigginsの二人ですが、Cuadradoもなかなか良いと思うけど、もう一方はよく解らない。
ピアニストはKenny Barronに師事したのでしょうか、2曲を彼の曲演奏していますが、そういえばちょっと似ています。
とても微妙なリズム感というのがありますが、まさにこのピアニストがそれで、悪く聞こえないのに乗りひとつ感じないのはざんねんです。
そうなるとマーク・ターナーのサックスもあまりフレーズに伸びがない、招かれた好演とはいえないでしょう。
5曲目、淡いゆったりしたテーマ部は3曲目と似た感じで、この辺がこの人の特徴かもしれません。
悪くはないけど、残念ながら心は捕らえません、またのアルバムでお会いできればとおもいますが、私の好きなタッチとタイミングとは少しずれがあるようです。
とても期待したジャケット写真でした。
Blackout Conception / John Chin
John Chin (p)
Mark Turner (sax) 1,2,4,6
Alexis Cuadrado(b) 1,3,4,6,7
Chris Higgins (b) 2,5
Bill Campbell (d)
1. Blackout Conception
2. Joanne Julia
3. I Won't Argue with You
4. After Crash
5. Some Other Time
6. Lullaby
7. Passion Flower