
類家新平(tp)の4 Piece Bandのセカンド・アルバムは2009年6月にでたファーストアルバム「DISTORTED GRACE」と同じメンバー、ハクエイ・キムがピアノを弾いています。
丸ビルのビル・エバンス・カフェでハクエイと類家さんのデュオの演奏の時に発売日だったのですね、購入しました。
ファーストはファーストらしく、ちょっと理屈っぽいところがありましたが、こちらはどうでしょう。
ファーストでは全部自分で作ったというのが起因していたのか、今回は菊地成孔さんがプロデュースです。
1曲目タイトなリズム始まり、ペットのフレーズが強く主張すると、ハクエイのピアノソロが返事のよう絡みます。吉岡さんのドラムの切れがいい。
2曲目、菊地成孔氏をまるで聴きませんが、この曲悪くありません。ペットが1曲目よりも一層強いフレーズ、鉄井さんの于ウォーキングも気持ちが良い。
3曲目、ワンホーンの強いラインで疾走すると、ハクエイがこれに応じるようにソロパート、3曲目まで、ペットがメッセージ性のある輝きです。
4曲目、ミュートをつけると、一変、内省的な感じ、強い光を吸い取った内側の世界です。
途中鉄井さんがソロを取るのかと思ったら終わってしまいました、ちょっと切った感じです。
5曲目はミュートでメロディアスに。
6曲目は始めの曲のようなメッセージ性を持った勢いのある曲、ハクエイらしいフレーズのソロは一瞬ローズみたいに聴こえると、ローズでも良いように思えます。
7曲目一つ一つのハーモニーをハクエイが弾くと、ミュートでこちらは影の部分、最初聞いたときはミュートの内省的な沁みる曲調がいいと思い、何回か聴くと、それがあるために主張するドライな曲が対峙的に良くなっていて、ペットの光と影が同時に宿る、これなかなかお薦めのアルバムになりました。
Sector b / 類家 新平 4 Piece Band
類家新平 tp
ハクエイ・キム p
鉄井孝司 bass
吉岡大輔 drums
1. Obsession
2. GL/JM
3. Chaotic Territory IV
4. Poker Face
5. ATOM
6. Flow
7. Coerulea