
TOKYO JAZZの帰り道、銀座4丁目の交差点まではそれほど曲もないので、気持ちよい勢いで歩いていったらで逢いました。
ライブの演奏が3曲、スタジオ録音が5曲のポルトガル製作のアルバムです。
こんなソファーの写真めったにないので、ジャケを覚えていたアルバムです。
たしか発売当時ネットでみるものの、ショップではなかなか見つからずに忘れてしまった(当時ネットでほとんど買わなかった。)アルバムです。
アルド・ロマーロとアンリ・テキィエとこのルイ・スクラヴィスの3人がアフリカ公演旅行の想い出を吹き込んだアルバム「Le Querrec」がとても素晴らしかったので、この記事の後、新しいものが出ていると探したけど出逢わなかったのでした。スクラヴィスはその代わりに2つのアルバムをリイシューした「CHINE CHAMBER MUSIC」を買ってCHINEの方はやはり好きな雰囲気です。
1曲目、フリーインプロビゼーションのライブ演奏で、ちょっと期待していたよりか激しいアルバム、最初であったときの聴きたい部分だけが増幅してしまっていたのか、この1曲目がとっつきづらい。
TOKYO JAZZが終わってから、ちょっと聴いてはやめ状態、このような音楽はこちらの精神のありようにも影響されるのです。ちょっと厳しい日々もあり、どうも上手く巡り合った気がしない。
嵐の群馬、新潟も去り、お休みも続いた平穏な今日、このような日がいいのです。
2曲目、スティーブ・レィシーにだからソプラノ、切れ目なく3曲目はバスクラ、ドラムスがブラシを使って4ビートのモード・ジャズになって聴きやすい、ここまでたどり着いてなかった。
4曲目、哀愁あるバスクラメロディ、情念が見え隠れする、これを探していたと思い出します。続くピアノも沈んだように始まる鎮魂歌のようにはじまって、全員段々熱を帯びるのです。
5曲目、こだまのよう始まるインプロ、ピアノの溢れる音数に、ドラムスがとても繊細にリズムを刻んでこれも聴きやすい。
6曲目、静謐なピアノ・ソロからライブだからちょっと温度がたかくなるのは演奏、ライブの温度とスタジオの温度差が言いように組み合わさって、ECMを暖かくした感じです。
7曲目、パターン化したリズムにそこにピアノとサックスがそれぞれのタイミングでメロディを作る、凄く合わせることが難しいと思う曲、アドリブに入ってもその関係、タイミングが崩れない、凄い演奏です。
求めたときに逢うことが出来ずに、会うようになれば最初は違和感で戸惑います。
そしてある時に気がつくのです、それがめぐり逢った日なのでしょうね。
ELDORADO TRIO / LOUIS SCLVS
Louis Sclavis soprano saxophone, bass clarinet
Craig Taborn piano, fender rhodes
Tom Rainey drums
1. Let It Drop
2. To Steve Lacy
3. Up Down Up
4. La Visite
5. Summer Worlds
6. Lucioles
7. Possibilities
8. Eldorado