JAZZ最中

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MONK使い The Baddest Monk / Eric Reed

2012-04-25 23:05:09 | 聞いてますCDおすすめ


大好きなエリック・リードの新作がまたモンクの作品集かと、リードの思い入れの強さもかんじますが、今回はホーンも入っている作品です。
エリック・リードの作品には「BLUE MONK」というのもあるし、モンク集「The Dancing Monk」という作品もあって、彼がいかにMonkを敬愛しているかはずっと聞いてきました。
前作は一寸綺麗過ぎたというのが一般的ですが、今回はどうでしょう。

1曲目、ドラムスのコールがいいというか、ホーンが入るのでピアノを含めたリズムが強力、シンバルがジャーンと鳴ってとてもモーダルなスタートです。2曲目シーマスのテナー・ソロがとてもアルバムを引き締めるという感じで、リードのソロも集中してていて良い演奏です。
3曲目はホーンの抜けたトリオ、でもホーンのいる緊張感を残してか、リードのソロ・パートは創造的、小気味良いヘンリー・コールのドラムスが効いています。
このドラマー昨年は、先日聴いたキューバのピアニスト、アルフレッド・ロドリゲスのトリオやステファン・ハリスとクリスチャン・スコットのバンド・メンバーとしてブルーノートTOKYOに来日しているのですね、これから表舞台に出てくることを確信するタイトなドラムスです。
4曲目“Monk's Mood”はコルトレーンが吹いたようにシーマスのサックスがメロディーを吹くかと思いきやピアノ・トリオ、エリック・リード、ここら辺をはぐらかすことも聞いていて面白い。
だから5曲目の“'Round Midnight ”はヴォーカルとのデュオ、やわらかい男性ヴォーカルを楽しんだ後、ピアノ・ソロは実に叙情的なフレーズです。

Monkyではなく、まして猛獣でもないMonktつかい、「The dancing Monk」でMonkを踊らせ、今度の「The Baddest Monk」では偉大なるMonkをみせたエリック・リード、今のJAZZ界で最高のMonk使いであるように感じます。

The Baddest Monk / Eric reed

Eric Reed(p)
Seamus Blake(ts)
Etienne Charles(tp)
Matt Clohesy(b)
Henry Cole(ds)
Jose James(vo on 5)

1.Rhythem-A-Ning
2.Epistrophy
3.Green Chimneys
4.Monks Mood
5.'Round Midnight
6.Evidence
7.Monk Beurre Rouge
8.Bright Mississippi
9.The Baddest Monk
コメント (1)
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