JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

茶色い瞳 Mar de Folhas / Quinto Império

2012-08-10 20:59:53 | 聞いてますCDいいと思う


中古屋さんで、タンゴとフォークロアが並んでいる棚からか感を頼りにアルバムをえらんで、音楽は勿論だけれど、その感の出来を楽しんでいる。
だいぶ精度はいい方だとおもうけれど、この前はアリャがありました。JAZZでないと、落差も大きくて結構面白いと思う出会いがあります。
今回の選択はジャケから、タンゴでこのジャケならと買いましたが、聞いてみるとタンゴじゃなかった、この感じ聞いたことあるとおもったら、ポルトガルのグループでファドをベースにしたものでした。

日本語の解説がついていたので、ふだんより良く解りました。1997年のクイント・インペリオというグループのアルバムで、どうやらこの1枚だけだったようです。
ファドにシンセなどのエレクトロを持ち込んだグループということで、まず新しい挑戦がいい。といっても15年前のアルバムで、シンセで作った中性バロック風のオーストレーションに女性ヴォーカル、イシスという人が歌う構成、ファドのアクの部分はなくて、美しい歌声が流れているという感じです。
聞いていると映画のバックのような、イメージが広がる世界、一寸似ている曲がならびますが、なかなかさわやか、オーケストラ・サウンドはヴィバルディの四季の“夏”アレグロの早い弦の流れを思い浮かべます。リズムも入りますので、気分を高揚させる部分と、女性の伸びやかな声で良い塩梅です。

このイシスという女性、アンゴラに生まれて、ポルトガルに移民、という大陸を渡っての人生、聞いていると、遠く大陸を眺めるような女性が浮かびます。

遠くを見つめる瞳の色は茶色。
瞳の色(瞳というか虹彩の色なんだけれど)はだいたい8色、その中で茶色の瞳が人類のなかでは一番多い。日本人も大半はこの色だから、一番安心出来る瞳です。
イシスの瞳の色は解りませんが、こっちは勝手に茶色と思って、安らいだ気持ちが楽しんでいるのです。

Mar de Folhas / Quinto Império

Isis ヴォーカル
Joao GAto シンセザイナー、ピアノ
Rui Ricardo ソンセザイナー、プログラム。サンプラー

1 O Castelo
2 Vagas (Das Tuas Lagrimas)
3 Sempre (Em Ruelas Sem Nome)
4 Sagres (De Madrugada)
5 Mil Sentidos Meus
6 Ventos de Historia
7 Decadas
8 Somente So
9 Demonios de Cristal
10 De Dia, de Noite
11 Efemera
12 Mar de Folhas
コメント
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