JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

Osloの前の春 Play MORRICONE / Entico Pieranunzi

2009-01-19 22:49:16 | 聞いてますCDおすすめ



ピエラヌツィが弾く新しいアルバムをblog仲間の人たちは手に入れて聴いているようですね。ネットではアルバムを買っていない私は、年明けの仕事でショップに行っていないので、そこには追いついていけません。
それでまず「Oslo」の前に古いこのアルバムを聴いています。
オスロが良いとか分かりませんがこの1曲目はとても良いとおもいます。日本公演でも演奏していた「さらば美しい人」ピアノがこのようにカッコつけたらドラムスとベースはこうしてねというような、凄い計算尽くされた演奏です。
2曲目も「Live in Japan」に収められた曲でピエラヌンツィェのピアノは、常に今を生きているような元気と新しさ、そして変わらないピアノの色香があります。
3曲目ピエラヌンツェ、アルバムによって歳が違って聞こえるようにおもいますがこのアルバム、とても若々しいアドリブをとります、これが凄いソロだと思います。
4曲目の“JUST BEYOND THE HORIZON”ベースのマーク・ジョンソンやジョイ・バロンがいかにピアノをバックアップしているか、確りと感じる演奏です。これのどのインタープレーはなかなかないです、やはりエバンスを思い出してしまいます。
エバンスよりもドライな感じでその違いも言いと感じます。
5曲目ベースでのメロディからピアノが引き取っていく演奏、一曲一曲のメロディが素敵なので、その分メロディに対して一つ一つお礼を言いたくなる感じです。
6曲目“Jona Che Visse Nella Balena ”ゆったりとしたクラシカルな小品のような出だし、まだ早いけど春を感じた朝に流れてくるような、とてもやさしい、今年春一番にしたい曲です。
8曲目、哀愁あるメロディはモリコーネ、ピエラヌンツィも自作よりメロディがストレートな分力が抜けているというか、雰囲気にがすきです。それはベースのマーク・ジョンソンにまで伝わっているのでないでしょうか。
9曲目は以外とモダンなJAZZフィーリング、ドラムスのJoey Baronのブラシも切れがいい。
10曲目が1曲目に返ったような、やはり一人の作曲者に絞ると統一されたイメージと美しさがありアルバムの完成度も高い物となりました。
クレジットにはありませんが、11曲目が少し激しい感じでおまけみたいについています。

久しぶりにこのアルバムを引っ張り出して聞きましたが、これが良かった、新しいのいらないや、とも思うほど新鮮です。
でも評判もいいようなので、いつ手に入るのでしょうかね。
明日も古いアルバムを聴いておくことにします。

Play MORRICONE / Entico Pieranunzi

Enrico Pieranunzi(p)
Marc Johnson(b)
Joey Baron(ds)

1. Addio Fratello Crudele
2. Mio Caro Dottor Grasler
3. Voglia Matta
4. Just Beyond The Horizon
5. Incontro
6. Jona Che Visse Nella Balena
7. Le Mani Sporche
8. ....Correva L'anno Di Grazia 1870
9. Escalation
10. Stanno Tutti Bene
11. Quando Le Donne Avevano La Coda


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律義者の音だくさん  ODYSSEY  /Ted Weed

2009-01-18 22:22:11 | 聞いてますCDいいと思う


ミュージシャンの名前を覚えるのがとても苦手な朦朧頭のmonakaです。
だからいろいろなところで紹介されるアルバムの絵ずらを覚えるようにして、中古屋さんでそれらしきものにあうと、悩みながら選ぶこのごろです。
このアルバムもどこかで見た覚えがあるような、似たようなものがあるような、でも新年初めての中古ということで思い切って購入です。
まずミュージシャンを誰も知りません。
2006年2月にアメリカで録音さらたライブアルバムだそうで、このようなアルバムを選ぶのは中古買いのリスク遊びみたいなもので、良ければ大喜び、悪ければなんだかねーと思うお遊びです。
そしてこれはかなり、正解、結構驚くべきミュージシャンです。
1曲目ベニー・ゴルソンの“Along Came Betty”なんて曲から初めて結構正統、確りとスイング、ハードなフレーズが連なります。
2曲目はファンキーな演奏、ジュニア・マンスみたいな雰囲気があります。
3曲目はテイタムみたいなスライドもいれて、可憐なバッキングと力強いシングルトーン、リズム陣の確りしたベース音、バスドラがこのように鳴らすのは最近ないかもしれません。
4曲目はJ・レノンとP・マッカートニーの“I Will”という曲、これもただのポップスにすることなくうまく料理している感じです。
5曲目コール・ポーターの曲をとても律儀に、ある意味ある升目をすべて埋めるようにきちんと弾いてくれます。サイドのベースもこれが完全なリズム楽器にってしていて、なんだか凄く確りとした演奏で、なる音はどぎつい訳ではありませんが、きっちりと鳴らしてくれているピアノです。
6曲目はS・ワンダーのメロディです、そのまま弾くのでなくアレンジをしてJAZZの曲のように結構こっているのです。
どの曲もライブで結構長く(8分台かそれ以上)飽きるかというと、うまく変化を持たしていて結構技量あります。
普段聞くピアノの演奏とはちょっと違っていて、でもその違いがとても気持ちよいピアニスト、バリー・ハリスよりか確りしていて、オスカー・ピーターソンよりか硬く余裕はないけど、ジュニア・マンスみたいに楽しいところがあるという感じでこのようなピアニストがアメリカにいるのはでも凄いです。
ほんの20人しか入らないような小屋でこれを聴いたらぶっ飛びます。
そんなアメリカの深い実力とJAZZの本流が流れる演奏に感じました。

ODYSSEY Live at The Firefly Club /Ted Weed

TAD WEED(p)
KURT KRAHNKE(b)
SEAN DOBBINS(ds)

1. ALONG CAME BETTY
2. DON'Y KNOW WHY
3. FAMILY GUY
4. I WILL
5. WHAT IS THIS THING CALLED LOVE
6. WONDER MEDLYE
7. FIVE BROTHERS
8. DAT DARE

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ブローは俺が AIKA / 川嶋哲郎

2009-01-17 21:38:42 | 聞いてますCDおすすめ


年に一回SJ誌をかってその年のアルバムをみなおすのですが、そこでほしくなったアルバムです。
M&Iはすごく信じているわけではありませんが、良いものもあると思うレーベルです。
日本のミュージシャンをあまり知らないので、そんな意味で買わないわけですが、このテナー、女性ボーカルの安  のバックで吹いていて良いと思いましたら、アルバムがでていて題が「哀歌」これは買いたくなりました。
1曲目、テナーの音をきちんと聴いてきたわけではありませんが、これほどまでにストレートに回答を求めるようなトーンはあまり知りません。
ヴィーナスのところでないアーチー・シェップを思い浮かべてしまいました。テナーの音が聞く者に回答を要求する力があるのです。
2曲目ドラムスをバックに“YOU MUST BELIEVE IN SPRING”のメロディを乗せていくあたり実にかっこいいし、インリズムでフレーズを積み重ねていくあたり、凄いテナーがいることを知った思いです。
3曲目も川嶋のオリジナルです、テナーそのものを聴いているとある意味とても日本人を感じるプレーで入りやすい、分かり易いやさしいラインです。
4曲目、ハードバップを認識してきた上での川島のオリジナルということで、とても気持ちがいい、実は共演者がもっとがんばって欲しくなる演奏です。
6曲目“EASY LIVING”はそれこそ選びぬかれた曲、とても自信を表現している演奏ですし、それが十分表現されています、多作の有名テナーよりかどれだけこちらが良いかとと思います。
7曲目川島のオリジナルだそうですが、とても気持ちのよいバップチューン、私今まで知りませんでしたが、応援できるテナーマンが出来ました。
8曲目ちょっとガトー・バルビエリみたいに始まりましたのが、その後コルトレーン節、これもまあ良いでしょう。
9曲目はロリンズ節みたいな選曲になっているのはちょっと方向性が不安定でありますが、どちらも大変うまいテナー・プレーであります。
10曲目はモーダルなオリジナル、ベースのソロに続くテナーソロが今のこの人の実力だと思う演奏で、決して悪くない、このようなテナーが日本に出ているのだと認識した次第の一枚です。

AIKA / TETSURO KAWASHIMA QUARTET

 川嶋哲郎(tenor saxophone)
 田中信正(piano)
 安田幸司(bass)
 長谷川学(drums)

 1. AIKA
 2. YOU MUST BELIEVE IN SPRING
 3. VEGA
 4. MAELSTROM
 5. SOMBRE DIMANCHE
 6. EASY LIVING
 7. RUN WAY
 8. GAIVOTA
 9. MAI-KAI
 10. UP STREAM
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ガラティの音運び Angoli confusi / Alessandro Galati

2009-01-16 22:27:13 | 聞いたけどCDどちらでも


今年初めてショップに行きました。御茶ノ水のUNで中古二枚と新作2枚をゲgetでした。
毎年SJの付録だけはほしくて1月号を買いますが、そこから買い忘れ、もしくは買いたいと思うものを選びます。
年々少なくなって、2,3枚でしたがそのうちの日本ミュージシャンを1枚。
後はたぶん良いだろうと覚えのある中古を2枚そして新しいものもう一枚です。
その新しいものとの出会いに興奮しました。

その一枚は私がbligを立ち上げた時の1つめ,とにかく推薦しまくっていたAlessandor Galatiの参加アルバムでありました。
ガラティ日本への初来日と横浜モーションと会っていますのが、その暖かい感じ私としては外人ミュージシャンと直接話した最初でしたから思い出でぶかく、そして大ファンになった人です。
このアルバムなんとテナーのトノロとvocalのCasiniとのトリオアルバムです。
録音は2006年ですからちょっと古いのですが「All Alone」2004年「Cubiq」2005年ですから最新盤ということになります。
先日ブルーノートで知り合いになったJAZZフリークさんとガラティの新しいアルバム出ませんね、もっと出るべきですね、などと話したので、とてもタイミングいい出会いでした。
4曲目、ちゃんとしたピアノによる場ができているのでそこにはいてくるテナ
0しぢうっくs7 「
saxのトノロに関しては大好きですので問題なし、逆にうれしい限りです。
そして女性歌手ですが、歌手の好みいろいろですのでなんともいえませんが、ちょっと宝塚的な大きな歌い方、実は好みとは外れるのです。(下手ではありません、それぞれの好みです)でもほかの2人が大好きなのでそこは納得でその部分を重点に楽しみます。
曲は3人の共作、持ち寄りがすべてでその意味力も入っているとおもいます。
楽器構成がベースとドラムスがなくvocalとテナーがライン、そしてvocalがメインなので、シャンソンのモダンな一枚みたいに聞こえるアルバムです。
ガラティのあのハーモニーとタッチを聴くことができますし、トノロが結構ソプラノでよいラインを作っています。
残念ながら、ちょっと高音の女性歌手が私にはうまく会いません。ガラティがトノロにもあまり絡みません。やはり女性歌手中心でした。お楽しみ袋の女性だったらもっともっと楽しかったのに、でもこのアルバムの製作意図はもっと別のものなのでしょう。
トロノとの駆け引きもあろ、それなりにいい感じがありますが、私的には女性vocalにくわれてしまった感があります。
満足がいったかというと、残念ですが、ガラティの音運びが聞けたことで満足します。次のアルバムで主張してください。


Angoli confusi / Alessandro Galati

Alessandro Galati(p)
Barbara Casini(vo)
Pietro Tonolo(sax)

1.In Volo
2.Qualcosa Di Nuovo
3.Sguardi
4.Vento
5.Angeli Confusi
6.Insinuante
7.Sogno Senz'ali
8.Dal Silenzio
9.Virginia
10.L'angelo
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ハクエイ at 上町63 2009 1/13 with 会田 桃子 

2009-01-15 21:19:37 | サポート中、ライブ
昨年に引き続いて2009年のハクエイ・キムの応援を横浜、上町63からはじめることにしました。
このスポットわすか20名でいっぱいになってしまいますが、その分ゆったりと新しい年を語ることもできるでしょう。
さて昨年行った時に気に入ったイタリアンにまずはいきました。
こちらを覚えていてくれて、とても暖かいもてなしをいただきました。
あんまり確り覚えていないので、お店の方間違えたらごめんなさい。
味はと内容は良くあるイタリアンではないサプライズが楽しい料理です。



これは魚介のカルパチョ 、麦の風味と口当たりもおもしろい感じです。



これはほうれん草を織り込んだ込んだクレープのグラタン とても淡いくちあたりと、上品な味がとても気に入りました。



これは前回も食べたイカスミを練りこんだキタッラ 白身魚とフレシュトマトのソースです。



もう一品のパスタはローズマリーを練りこんだパルデッレ かものラグーソースでした。 こちらも味付けは上品ソースがパスタにちょうど絡まってとても良いハーモニーでした。

ライブの時間はを気にして、時間配分もしていただいた、デキャンタもちゃんといただきながらとてもリーズナブルなひと時でした。

お店の名前は「ヴィラ・トスカネッラ」がんばってくださいね。



今年最初のハクエイはバイオリンとのデュオで、奥さんがバイオリンが大好きなので選びました。その相手が会田桃子さんで、ここのところ何度か競演している方です。
桐朋学園をでた方で、タンゴやワールドを志向されるミュージシャン、私的にはタンゴも決して嫌いでないし、ハクエイ・キムがどう対応するかも楽しみなところです。

年末、年始をゆっくりと実家で過ごし、よい新曲を書くことができたみたいで、今年初とても元気にあいさつできました。

1st

1 トリスティ
 
  やわらかいバイオリンの音色とバッキングのハクエイのピアノタッチはいい感じで会っていて、このタッチバイオリンを弾く人には気持ち良いのではないでしょうか。フォーク・カントリー調の節回しが面白く、古いウィンダ・ヒルを思い出しました。会田さんのファンには失礼ですが、私ハクエイのファンなのでハクエイが中心になります。素敵なバイオリンですがすみません。

2 私たちの祈りから

  会田さんとハクエイとはおなじ年だそうで、気分的にはとても合うのでしょう。バンマスはハクエイですが、会田さんの曲を多く演奏しています。
ガンの侵された知り合いの子に書いた会田さんのオリジナルが2曲目で長い組曲の3曲目のようです。
バイオリンの高い音がとてもきれいに聞こえます、ハクエイはやはりJAZZとは違うので、バイオリンの流れに合わせてハーモニーをあまり変化させずにゆったりした流れです。

3 ベアトリス 

  今度はサム・リヴァースのJAZZの曲、リズミックにジャジーなバイオリンがJAZZをがんばった演奏です。

4 オブリミオン

  ピアソラのタンゴ曲、ここで会田さんの魅力は全開になります。ストレートなバイオリンのタンゴの響きが元気よくなります。
私JAZZとタンゴが名前を連なれたアルバムが大好きで、それ系のJAZZアルバムは必ず買ってしまいます。
ただこれはJAZZミュージシャンがタンゴをやれば良いのでも、タンゴの方がJAZZをやればよいというのではありません。
どちらの方もリズムが違うので、それだけでは結局うまくいきません。
でもその違いをきちんと意識して、得意の演奏をすると、とても刺激的な面白いものがうまれるのです。
この演奏、とても面白い、会田さんのタンゴバイオリンの後ろのハクエイは、全くタンゴピアノを弾いていないので、ありゃと思っています。やはりリズムののりがまるで違います。
ところが、ソロに入るとこれが面白い、タンゴの哀愁を受けて、ピアノのメロディが濡れている、変な表現ですがソロラインがしっとりと濡れているのです。これはJAZZだけの演奏ではあまりおこりません。
こんなことを楽しみたくて本日は来た感があります。

5 Three Vwe of the Secret

ジャコのこの曲は会田さんが演奏希望だそうです。会田さんは結構JAZZ寄り、JAZZしています。ハクエイは以外と流している感じ、エレベの音が入ってほしい感じでした。

2nd

1 New Town

バイオリン入りのnew Townはもちろん初めてですが、これは聞く前から良いだろうと想像していました。
エキゾチックなメロディとバイオリンのフレージングは合わないはずがない。
曲として構成したような仕上がりでしたし、それぞれのソロにも力が入りました。

2 トゥー・フォー・ザ・ロード

  マンシーニの曲は美しくゆったりと演奏されて、jazzにある激しいコードチェンジや深いハーモニーがありませんが、まあゆったりと楽しむ感じです。

3 思い出の届く日

 会田桃子のオリジナルでポルトガル語かなんかでvocal、これはなかなか趣きも変わって面白い、ハクエイも歌わなくてはなんて、そんなことになったMCは笑いました。

4 君が僕を見つけた日

 これも会田さんのオリジナルでしたっけ、会田さんタンゴの曲の作曲に力を入れているようで、とても好感がもてます。
ピアノが曲調になれてJAZZピアノになっています、ハクエイは歌伴も結構やっていてあわせること関しては凄くうまいのですが、演奏はあと1曲です。

5 ミロンガ・セプテマ

 これも会田さんのオリジナル、ミロンガって何などとオバカなことを言うハクエイです。でもこれがタンゴをあまり知らないJAZZピアニストとワールドな音感だけどJAZZとは少し違うバイオリンとの楽しいコラボレーションなのでした。

JAZZとしては十分ではありませんが、変わったのも好きな私には結構楽しめた一夜でした。

実はお客様も少なかったので、ハクエイも私の席に来て最近のピアニスト好みとか、これからの方向とかゆっくり話すことができました。それも良かったです。
これからのハクエイの方向ですが、どのような演奏になるのでしょう、それを作るのに一年近くかかりそうですが、じっくりと過程も見ていきたい、今年も楽しみです。
  
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もう一度会いましょう Implicity / Orenge

2009-01-14 22:50:19 | 聞いてますCDいいと思う


どっかで評判をみて欲しい、とおもていましたが、会えなかったたり、わすれたりで一年近くたったら、これは新品で出会いました。
Orengeというグループだとおもいますが、リーダーはドラムスのStig Rennestraumという人のようです。
ネット上かなり評判が良いので聴きたいと思っていましたが、なかなか会えないでいたらUNの新譜でありました。
2曲目ドラムスの繰り返されるリズムにピアノがイメージを乗せていく曲で、北欧のイメージがあります。
このグループ、ドラマーは知りませんが、ピアニストのヴィグレイク・ストラーフは一枚もっていました、“Subsonic”と言う彼のリーダーのアルバムでしたが、ちょっと考えすぎのところがあるような気がしました。
今回の演奏3曲目、とてもストレートで奏者の歌が表現されていてこれは良いのでないでしょうか。
あのリーダーアルバムは、ちょっと頭を使いすぎた環境音楽的なところがありましたが、この曲は牧歌的ストーリーがあるようで上手く納まった感じです。
7曲目、北欧に立つ一本の木は、それ自体確実に冷たい風にあっているのに、それを外から眺めると、とても美しい風景のような、ストイックで、美しいものを感じます。
持っていたアルバムはお別れしてしまいましたが、このアルバム、ベースとドラムスがしっかりしていて、とても上質です。
8曲目のベースソロとか落ち着いた雰囲気が出来ています。
9曲目も美しいメロディで、とてもいい感じです。
このピアニストはクラシカルな技量もあり、上手いとおもいます。
ただjazzとしてアクみたいなものは希薄で、e.s.tの荒々しい刃の感じとか、ヨーロッパに誕生しているe.s.tフォロアーなグループに比較して個性という意味で少し受けは弱いかもしれません。
決して悪いわけではなく、長い間待った分期待が高すぎたのかもしれません。
新しいアルバムが出たときにフレシュで会ってみましょう。

Implicity / Orenge

Vigleik Storaas (p)
Sondre Meisfjord (b)
Stig Rennestraum (ds)

Recorded by Audun Kleive Januay 3-5, 2006


1. Intro til Höstsaga
2. Höstsaga
3. Reggi
4. Liten sang
5. Implicity
6. Mold
7. Knusk
8. Midnattskyr
9. Svensk vals

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新春お楽しみ袋 4 tocando / Luiz Avellar

2009-01-12 21:32:04 | 聞いてますCDおすすめ


もしお楽しみ袋にずっと欲しかったものが入っていたら、これはかなりの驚きで、こんなに得をしていいかと思うのではないでしょうか。
このお楽しみ袋の最後には、ある人のblogで見かけてぜひ聴きたいと思いながら、ずっと会えないアルバムがありました。
ブラジルのピアニストLuiz Avellarが若くして亡くなったサックス奏者Victor Assis Brasilの曲を2000年にトリビュートしたアルバムだそうです。
ピアノにエレベ、ドラムスのトリオ演奏にテナーとギターが1曲ずつ参加するライブアルバムですが、私見事に全員知りません。
それではなんでずっと覚えているかというと、信頼できるblogで絶賛だったからです。
1曲目最初からはりのあるピアノフレーズが気分を盛り上げるライブです。
メロディックでシャープなベースが続いてアルバムのレベルの高さがわかります。
2曲目でニコ・アスンサォンのエレベソロがすばらしく始まります。ピアノもいいかも知れませんがこの人でなくても良い。
3曲目まで聴いていて、大好きなニールス・ペデルセンを思い浮かべました。
アコベでまるでエレベみたいなフレーズを引くことがありました。
この人4ビートをうまくエレベで弾きます。
4曲目の出だしではっきりとそう思ったのは、ペデルセンはウッドでエレベのような高速ラインを弾くことができますが、こっちはエレベでウッドのようなラインを弾いているということです。
5曲目ではサックスが入りとても落ち着いたトーンです。ピアノとエレベがこれほどまでに落ち着いて並んでいる演奏は初めてです。
6曲目、とてもメロディアスなギターとピアノのユニゾンからの曲はとても曲がよかった。このギターソロはかなり得をしたような雰囲気で演奏しています。
このベーシストも亡くなってしまったそうで、やっと聴きたいアルバムに出会いましたが、よかったなという過去形で捕らえるアルバムでした。

この最後のアルバムでは、ざっくりと編み上げたセーターが早春用に出会ったようです。

そして、お楽しみ袋の中には2つのおまけが付いていました。いや、こっちがメインだったかな。
ここまでくると、この袋の出所もわかってしまうかもしれませんが、新春から、とてもたのしい時間が持てました。

tocando / Luiz Avellar

LUIZ AVELLAR(Pf)
NICO ASSUMPCAO(EB)
KIKO FREITAS(DS)
NIVALDO ORNELAS(TS)
RICARDO SILVEIRA(EG)

1.Waltz for Phil
2.Arroio(Creek)
3.Waltzing
4.Onix
5.Balada para Nadia
 (participação especial: Nivaldo Ornelas)
6.Blues for Mr.Saltzman
 (participação especial: Ricardo Silveira)
7.Tema pro Einhorn


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新春お楽しみ袋 3 Andanca / G・ Auguscik & P・ Garcia

2009-01-11 23:43:19 | 聞いてますCDおすすめ


お楽しみ袋というのは、出てきたのもが素晴らしいことが一番ですが、ありゃこんなものがと驚くのも楽しみの一つです。
今度のアルバムはヴォーカルのそれもボサ・ノヴァでした。
透明感のある女性の声と、甘い男性のデュオです、一度聴いてわかりませんでしたが、なんとあのクリスマスの靴下の中にいた男性でした。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20081202

女性の方はポーランド系アメリカ人、グラジーナ・アウグスチクで知りませんが大変魅力的な声とフレーズです。
このようなアルバムはけして嫌いでありませんが、選んで買わないのでどう書
いてい
いか悩みます。
vocalというのはとにかく声の好みが一番優先されると思うのですが、3曲目哀愁あるタンゴも入ったような哀愁あるグラジーナの声、ここらあたりから心が溶けてきます。
何度も聴いていますが、このアルバム聴き進むうちにだんだんと体がほぐされていきます。
ギターも弾くパウリーニョ・ガルシアは昨年記事にした“Two for Brazil”の一人で今度のアルバムでは、録音の関係ですか、もっと声がはっきりと、少し鼻にかかった甘い歌声です。
4曲目はボンファのとてもシンプルでありながらブラジルの香りいっぱいの曲です。
演奏の基本はデュオとギターとベース、それにストリングスでなっていますがその会田5曲目ではリー・オスカーのようなハーモニカのソロが盛り立てます。
6曲目グラジーナのハーモニーから始まる曲はガルシアとグラジーナの歌詞のあるデュエットになり、甘い愛の歌というのがいかにもわかる、ジョビンの曲、とろけてしまいます。
このメインの女性vocalのグラジーナ・アウグスチクは初めての人ですが、2000年に“Fragile”というアルバムを出して、その後日本のポニー・キャ二オンから“Three for Brazil”というアルバムを出しています。これがクリスマスの二人との競演で、ということで8曲目、おなじみ“サマー・サンバ”で吹いているテナーはもう一人のGreg Fishmanでしょう。女性歌手がいるので抑えに抑えたテナーが逆に心にしみます。
11曲目のベースソロもカッコいいのです。14曲目“How Insensitive”の透明な歌声も曲が久しぶりなのもあいまって心がとろけました。

このアルバムとても雰囲気が良いのは当然ですが、もうひとつ素晴らしいのがストリングスアレンジです。まるで二人のシンガーの次の存在のように、そして派手でなく寄り添うように歌うストリングス・アンサンブルを楽しむだけでも(そんなことはありえないけど)好きな人は価値があると思います。
そんなシンプルな澄んだ女性の声、甘い男性の声、ストリングスの流れ、はさまれるハーモニカ、テナー、ベースやパーカッションがとてもやさしく絡みあって、ボッサでヴォーカルであまりないお薦めですといえるアルバムです。
テナーのGreg Fishmanがもっと吹いていればと思いますが、それでもお薦めします。
検索すると試聴できるみたいですから試してみて下さい。

お楽しみ袋からは春に向けてやさしい手ざわりの、シルクシフォンのスカーフが出てきたみたいです。

Andanca / G・ Auguscik & P・Garcia

Grazyna Auguscik vocal
Paulinho Garcia vocal


1 Andanca
2 Bala Com Bala
3 Gdy Wybierac Jeszcze Mogłam
4 Consolacao
5 Casa Forte
6 Falando De Amor
7 O Boto
8 So Nice / Summer Samba / Chcialabym
9 Photograph / Fotografia
10 Nothing Will Be As It Was / Nada Sera Como Antes
11 Spoza Nas
12 Mixing
13 Viola Enluarada
14 Prelude E-min (recorded in A-min) / How Insensitive / Pradizer A
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新春お楽しみ袋 2  THE ORACLE, LIVE AT SUNTORY HALL

2009-01-10 21:12:50 | 聞いてますCDいいと思う


お楽しみ袋の中の2枚目はこんなアルバムでした。
最近Alan Paqsua の昔のアルバムでDave Hollandが良いと思っていたら、また凄いのにであいました。
お楽しみ袋には、まるで知らないものがあったりして、このアルバムも驚きました。
ホランドとは多分最初の出会いが悪かったのかとおもいます。ほとんど選んできいてきませんでしたが、ピアノの Milcho Leviev という人とのピアノ・デュオで、東欧の町で録音されたかと思いましたら、なんと日本のサントリー・ホール1986年の録音です。
1曲目、リズミックなホランドのベース、あまり知らない。ホランドはECMで知りサークルなんかで硬質な角ばったベースに思っていましたが、この演奏リズムにのったピアノへのバックサポートです。その後のベースソロもとてもオーソドックスで好きです。
2曲目のベース低音のしっかりした重さ、ピアノは強いタッチとバッキングが個性的なKENNY WHEELERの美しい曲です。
3曲目はホランドのアルコが楽しめる曲。
4曲目ピアノのエキセントリックなフレーズとブロッキング、このピアニストの演奏個性でしょう、今日のピアニストはとても個性的です。
ただ微妙な間合いの相性がたちょっとオヤッと思います。素晴らしいテクニシャンですから相性の問題です。
知らないので調べればミルチョ・レヴィエフという人はブルガリアのクラシック界のホープだった人のようで、アメリカに渡りドン・エリスとかビリー・コブハムのバンドにいた人だそうで、ではあっていたかも知れません。
6曲目“YOU, I LOVE”はホランドの曲ですが、私としては一番気に入った曲、途中凄いベースソロが聴けますが、このような演奏は映像的にも見たくなります。
7曲目はレヴィーの静かなゆったりした始まりは好感の持てる曲です。
ただどの曲もガシガシ弾きだすと、いらないと思う音がはさまれたり、フレーズがもたつくようなところがあるような気がします。
クラシックの素養から、つい出してしまう音があるのですね。
アンコールに弾かれる“Warm Valley”のようにテクを抑えた曲がとても好きです。

お楽しみ袋からは、変化して見える深い色に染められたドレス・シャツが出てきた感じです。

THE ORACLE, LIVE AT SUNTORY HALL

Milcho Leviev : piano
Dave Holland : bass
live at Suntory Hall, December 11, 1986

1. The Oracle [Dave Holland]
2. Everybody's Song But My Own [Kenny Wheeler]
3. Thracian Flamenco [Milcho Leviev]
4. New One [Dave Holland]
5. Andante Tranquillo [Milcho Leviev]
6. You, I Love [Dave Holland]
7. Samba Deborah [Milcho Leviev]
8. First Snow [Dave Holland]
9. Shoobee Doobee [Milcho Leviev]
10. Warm Valley [Duke Ellington]
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新春のお楽しみ袋 1 Live in Kyiv / Wlodek Pawlik

2009-01-09 22:24:46 | 聞いてますCDおすすめ


お正月に福袋を手に入れた方いらっしゃいますか。
中身が何なのか、完全にわからないけれど、この店で手に入れるものならば、かなり良いものだと信じることができる。
そんな袋なら欲しくなりますね。
私、着るものにそれほど執着しないので、福袋はオクサンに任せますが、今年はお楽しみ袋を手にいれました。
信頼のできるところから、聴いたことのないアルバムが袋入りで届きました。
まったく聴いたことのないアルバムが幾枚か手元にあり、聞き出すとどれも素晴らしい、まったく、ビックリお楽しみ袋を引いた感じです。
そんなことで、その袋の中身の紹介です。
まずはこのアルバム。

1曲目“サム・ディ・マイ・プリンス・・・”に始まるのがすぐにいろいろなフレーズと正規の4ビートを組み合わせながら、もうひとつ“ワン・ノート・サンバ”に変わっていくあたり驚くべきアレンジです。
1999年キエフで行われたライブの模様で、サプライズを与える演奏が観衆の心をつかむ凄い出だしです。
基本の二つのメロディを行き来しながら演奏しきる始まりです。
そして2曲目、ピアノの“In The Sentimental Mood ”始まり大好です。
普通のピアニストは、個性的とかうまいとか評価されますが、この人、ピアノを知り尽くしたような鳴らし方です。
このトリオ実は以前にblog仲間から教えられて聴きたく思っていたアルバム「Standards Live 」のトリオの、ライブの演奏です。
http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20070806

3曲目はヴウォデク・パヴリクのオリジナル、これは新主流的なハードな始まりで、高速ピアノ・フレーズが切れをみせますが、圧巻はドラムス、ツェザルィ・コンラトのソロ、私ドラムスのことよくわかりませんが、多彩なリズムが怒涛のようにあふれ出て、JAZZドラムス・ソロでもあまり聴かない個性、このようなものをライブで聴いたら脳天突き抜けるのでないでしょうか。
実は前に聴いたスタンダードはとても楽しいアルバムでしたが、曲を楽しく楽しませるうまさが出ていたように思っています、こちら3人の才能が明確にでて、なおかつ、トリオのパフーマンスの相互性もでている、希少なアルバムに感じます。
4曲目は4ビートの演奏で、この前の演奏と対比的に華やかな光かたです。
5曲目はパヴリクのオリジナル、とても軽やかのワルツで、ここでもピアノの鳴らし方を完全に把握していることがわかり、逆に少し恐ろしくなります。
6曲目は「Standards Live」でも演奏されていたモンクの“I Mean You ”ライブとしてのエンターテイメント、見せ場を華を作る演奏です。

お楽しみ袋から出た最初は、とてもきちんと仕立てられた、そしてキラキラ光るラメをあしらったドレスが出てきたようです。

Live in Kyiv / Wlodek Pawlik

WLODEK PAWLIK(Pf) 
ZBIGNIEW WEGEHAUPT(WB)  
CEZARY KONRAD(DS)   

1. Medley - Some Day My Prince Will Come / One Note Samba
(F.E. Churchill/A. C. Jobim)
2. In The Sentimental Mood (D. Ellington)
3. Gnom (W. Pawlik)
4. Blues Medley (Ch. Parker)
5. Baden-Baden Waltz (W. Pawlik)
6. I Mean You (T. Monk)
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