六本木のスウィートべジルは6時開場なので、せっかく早い番号のチケットを持っているので20分前に到着、中央一番前の席に着きました。
飲み物と食事はすべてここで完結です。
15回も来日しているそうですが、オリジナル・トリオは初めて、そして私も生ラーシュは初めてです。
Lars Janssonの人気は、北欧のピアノが長い時間をかけて作ってきた一つで、スパイス・オブ・ライフ社の発売になって開花したように思います。
アルバムで永く気に入ってきた私ですが、オリジナルメンバーにこだわった私はこのコンサートはひとしおです。
一番前の席なので、メモなど書いていると見栄えが悪い、ソンなのでチョコと書いたりして思い出しながら書いています。
もうライブは始まるでしょうが、公演中の撮影はいけませんとありまして、皆さん写真を撮っていますので、ライブ前の雰囲気を2枚入れます。
9割かたの埋まりようで、時間通り19:30にトリオが登場です。
言葉も不自由なので、曲名も曖昧です、ご指摘いただければ修正したいと思います。
1曲目“In Search Of Lost Time”からでしょうか、ラーシュのソロからスペリングのソロ、ラーシュの音が予想より柔らかいまとまった感じです。
2曲目も新しいアルバムから“Fisherman”、几帳面にリズムを刻むアンダーシュが、こうゆうのかっこいいんです。
3曲目は“God´s Delays Are Not God´s Denials ”ドラムスのきっちりしたリズムがとても心地よく、舞台センターに位置したことがとてもいいバランスです。
ただベース音が少し引き気味、前過ぎて生音に近いせいでしょうか。
4曲目、舞台が一段上なので、前では足元も良く見えます。ラーシュの靴と靴下の話題はやめていおて、ラーシュピアノの一番左のペダル、減音ペダルでしょうか、ほとんど踏みません。アレクサンドロ・ガラティがペダルを踏みまくっていたのと対照的です。踏んだのはベースソロとの掛け合いのときでした。
ペダルを踏まない分、音がゆれない感じです。
ラーシュとシュペリングのソロが交互にあるのですが、ドラムスのアンダーシュはずっとソロ状態みたいに叩いています。
5曲目はワインの名をつけた曲、シュペリングの切れのあるベースソロにドラムのソロはアメリカンな感じでシンバルがシャンシャンと鳴ります。
6曲目は“One Hand Clapping”12音技法を使った曲ですが、プレー・リストの紙を振って音を出すなどフリーでも余裕のあるパーフォーマンス、音楽を楽しむのです。
7曲目は新しい曲でしょうか、ストレートなラーシュらしい曲で、1STは終わりました。
素晴らしいと思ったのは2ndの合間に調律が入ったことで、これは途中ピアノの弦を直接触っているからでしょうか、もちろん1st前にできなかったからかもそれませんが、真摯で気持ちが良いことでした。
2nd
30分に満たない休憩で再びステージにトリオが登場しました。
ワイン1本がなくなっていて、白のグラスワインとトム・コリンズを頼んで後半に挑みます、ってなにやってんだ。
“Simple Song Simple Life”の優しいテーマから始まりました。
ミキシングを少し変えたのか、ベース音が効いて来てとてもバランス素晴らしい、生ラーシュを聴いているのだという喜びがじわじわとこみあげます。
2曲目は解らないどグルービーな曲、ちょっとアメリカンブギーな乗りで拍手も多かったと思います。
3曲目は“Where is the blues 4”
4曲目はポップな感じの曲でピアノがストーリーを語るような演奏です。
5曲目も曲名は解らず、ピアノはフリー演奏をおどけて見せて、一番前のなのでその一挙手一投足が伝わってとても幸せ以外にも、頭でピアノをならしたり、倒れたのをねじを巻いて演奏体勢にもどしたり技量の上にある余裕というものに圧倒されました。
6曲目は初孫のための“Hilda”来週が初のお誕生日だそうで、演奏はラーシュのその子への愛がひしひしと伝わって潤んでしまいました。
2nd最後は新曲で“Just Being”ベースのしっかりしたソロが聴けました。
実際時間も少し短いように思いますが、体感的にはアッという間に終わってしまった感じです。
そしてアンコール、その曲は“Hope”こちらの心はHopeに包まれて、柔らかく、優しくラーシュの音に溶け込むのでした。
アンコールは1曲で終わり、舞台から去ったシュペリングやアンダーシュがお片づけに再びステージでお仕事を始めました。
こっちとしてはサインがほしいので、こまたアンダースに頼みに行こうかと思っていたら、中庭のほうで行列ができ始めていました。(一番前なのでそっちは見えない)
支払いはオクサンが請け負ってくれたので(LACKY!!!)サインの列に並びました。
新作にサインをもらった後に、実はもう一つサインがどうしても欲しいアルバムがありました。それはアンコールでも演奏した曲の“Hope”が入っているアルバムです。
このアルバム、息子が心を疲弊していたときに、音楽でも聴きなさいとあげたら、喜んで聴いてくれたもので、何もできない親の気持ちみたいだったもの、その後プレゼントして家になくなった時に、新潟のシスター・スズックから「HOPEは一家に一枚」と送っていただいのです。
息子の心を思う1枚、そんな状況を心配してくれるシスターの心が伝わる1枚、私にとってとても大切な一枚にラーシュとアンダーシュのサインを入れることができました。
今度の来日、ラーシュへの感想は情緒に溺れるのでなく、そのテクニックと余裕、音楽への愛と楽しむというような懐深さを感じましたが、私としてはサインをもらた“Hope”を大切に家に持って帰ることができたこと、ほかの人には解らない、重なり合った喜びを手に入れたような気がします。
曲名、曲順関して、とても不明確な記述と間違いがあると思います。
ご容赦願って、正解のご指摘いただければ改めたいと思っています。
よろしくお願い致します。
素晴らしいピアニストの力に触れた1夜でした。