テキサス州ガルベストンの近くに、死体遺棄場とも言えるキリング・フィールズというまるで富士山麓の青木ヶ原樹海を連想させるような場所がある。青木ヶ原樹海のように鬱蒼としていないが、原野に潅木が散らばっている。付近に人家は一軒もない感じだ。自殺者には、心置きなく天国へ行けるだろう。当然殺人者の好む場所でもある。
テキサスシティ警察の刑事マイク(サム・ワーシントン)とブライアン(ジェフリー・ディーン・モーガン)は、殺された少女の捜査を進める一方、ブライアンは妖しげな売春宿の娘リトル・アン(クロエ・グレーズ・モレッツ)を気にかけていた。
この二人に協力する形になるのが同僚でマイクの元妻パム(ジェシカ・チャンスティン)だった。この三人、いつも冷静なのは一人もいない。取調べで激昂する三人の刑事。捜査は絞られていく。脚本がダメだとか。スリルもサスペンスもないとか。酷評する人もいるが、私のとっては、観るに値しないとは思えない。結構楽しんだ。
監督は、マイケル・マンの娘。マイケル・マンは、テレビ映画「マイアミ・バイス」や’95「ヒート」’04「コラテラル」がヒットしている。娘のアミ・カナーン・マンの初長編作品。
キャスト
サム・ワーシントン1976年8月オーストラリア、バース生まれ。
ジェフリー・ディーン・モーガン1966年4月ワシントン州シアトル生まれ。
ジェシカ・チャンスティン1981年3月カリフォルニア州サクラメント生まれ。’11「ツリー・オブ・ライフ」でアカデミー助演女優賞にノミネートされた。
クロエ・グレース・モレッツ1997年2月ジョージャ州アトランタ生まれ。