小説「スロウ・ハンド」は、8人の女性作家によるエロチカで、1992年にアメリカで出版、1994年に角川書店によって単行本として発刊。2002年文庫本として発刊された。
編者のミシェル・スラングによれば、楽曲の「スロウ・ハンド」は“たっぷり時間をかけ”、”優しく触れてくれる“恋人、機械的に体の一部をこすりつけるのではなく、長々とじらして、徐々につのる感覚を大切にしてくれる恋人に出会った、という内容だ。
そして本では、作品を読んでぞくぞくし、官能的なセクシーな気持ちになることが条件の一つという。そう、徐々にゆっくりと上り詰めるという意気込みはいいが、残念ながら期待はずれだった。
日本にも似たような本がある。「WITH YOU」で小池真理子、坂東真砂子、江国香織ほか9人の女性作家の作品。こちらのほうがまだ良かったかな。
それにしても性行為を描く難しさを、あらためて認識させられた。では、ポインター・シスターズの「スロウ・ハンド」をどうぞ!
The Pointer Sisters - Slow Hand