↑ 今市子氏初期作品の文庫と百鬼夜行抄文庫1~3巻
私は 今 市子氏 の昔の絵柄が好きで、もちろん今の絵も好きなんだけど初期の頃はもっと少年マンガ的なというか
雰囲気がなんか往年のマンガ雑誌 ガロ っぽいんですよ。
目も前の方が大きかったし。 (単なる自分の好みです)
それがいつ頃から今の流れるような柔らかい絵柄に変わっていったのか、自分の持っている文庫をつらつらと眺めてみました。実はじっくり読み返していたら、絵柄の違いなんかどうでも良くなること数回、はっこりゃいかんと眺め回すこと数回。持ってる今さんの本を片端から再度読みふけってしまっていつまでたっても検証など出来ない…。
何ヶ月も前から記事にしようと思っていたのにすっかり時間がかかってしまいました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0199.gif)
初期作品集である文庫 「懐かしい花の思い出」では、全作私の好きな絵柄なんです。同人誌発表の 1991年「ユディトの帰還 Ⅰ」とか、1993年「ユディトの帰還 Ⅱ」なんか短いけれど話も面白くてコメディになってて私のお気に入りです。今の 今さん のBLの造り方はこんな感じかな。これ自体はBLじゃないですけどね。
絵柄は描き込みが多くて、アマチュアだからあまりスクリーントーンも使わず、暗っぽい雰囲気だけど文庫になってさえペンタッチが分かる様なところが頼もしい。今さんが好きな 変な柄のシャツ もこの頃はいっぱい出てきて楽しい。
ここには書影写っていないけど、やはり同人誌発表の 「いとこ同士」 とかその続編2編もペンタッチが好きです。作者中書きで 今さん が続編2つはカーボンペン (万年筆にカーボンインクをいれたもの)で描いてるとおっしゃってました。独特のタッチが気に入ってたとか。私が好きなのもそこらへんかも知れない。
1991年7月同人誌発表の「人魚の破片」までさかのぼるとまだ描きなれていないのか荒っぽいペンタッチでしかも暗すぎてさすがに私も大好きとはいえない。デッサンはもう凄くうまいんだけどね。
さていつまでたっても本題に近づけない私、長期連載物の 「百鬼夜行抄」 なら違いがよりよく分かるんではないかと今度は やはり文庫で持っている この作品を取り出しました。
1巻目の1話はまだまだ私の好きな暗っぽい絵柄。よしよしこれを読んでいけばいづれ徐々にでも絵柄が変わるときが分かるだろう、と期待して読み進んでいくと…。
わーー、またしてもお話に引き込まれて絵柄なんてどうでも良くなってずっぽり百鬼の世界にはまって耽溺読みしてる自分。ダメじゃん私~![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0199.gif)
心を鬼にして (?) ぱらぱらと見ていると、1巻中はなんとなく昔の絵柄が残っているような気がしてきた。まったく同じというわけではないけれど、作品の内容もあるのか暗い感じでペンがカキカキしてる感じ。
それが文庫の2巻は初めの 「水蓮の下には」 から今と変わらない感じがする。これが出たのは1996年のネムキ5月号なので、ここいらあたりが分岐点なのか ?
同じ1996年発表の 「砂の上の楽園」 では衣服の表現など現在と同じ流麗な線となっているのでやはりここいら辺が過渡期なんだろうか。
もちろん、ガラリと意識して変えてるわけじゃないから徐々に徐々に今の絵になっていったんでしょう。ペンもずいぶん自分好みのを試行錯誤したんでしょうね。
で、今の 今 市子氏 の表現があると。昔の絵柄は今描こうとしても描けない、とは大御所始め長年マンガ家さんをやっている方からよく聞きます。でもね~、それでも今さんのちょっと硬い感じのする昔の絵が好きな人もいるってことで。本当は又見てみたい気がします。
こんなこと探しもファンにとっては面白いと思います。皆さんもご自分の好きな作家さんでやってみたら ?
さて、安心して百鬼の続きを読もおっと~。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0070.gif)
私は 今 市子氏 の昔の絵柄が好きで、もちろん今の絵も好きなんだけど初期の頃はもっと少年マンガ的なというか
雰囲気がなんか往年のマンガ雑誌 ガロ っぽいんですよ。
目も前の方が大きかったし。 (単なる自分の好みです)
それがいつ頃から今の流れるような柔らかい絵柄に変わっていったのか、自分の持っている文庫をつらつらと眺めてみました。実はじっくり読み返していたら、絵柄の違いなんかどうでも良くなること数回、はっこりゃいかんと眺め回すこと数回。持ってる今さんの本を片端から再度読みふけってしまっていつまでたっても検証など出来ない…。
何ヶ月も前から記事にしようと思っていたのにすっかり時間がかかってしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0199.gif)
初期作品集である文庫 「懐かしい花の思い出」では、全作私の好きな絵柄なんです。同人誌発表の 1991年「ユディトの帰還 Ⅰ」とか、1993年「ユディトの帰還 Ⅱ」なんか短いけれど話も面白くてコメディになってて私のお気に入りです。今の 今さん のBLの造り方はこんな感じかな。これ自体はBLじゃないですけどね。
絵柄は描き込みが多くて、アマチュアだからあまりスクリーントーンも使わず、暗っぽい雰囲気だけど文庫になってさえペンタッチが分かる様なところが頼もしい。今さんが好きな 変な柄のシャツ もこの頃はいっぱい出てきて楽しい。
ここには書影写っていないけど、やはり同人誌発表の 「いとこ同士」 とかその続編2編もペンタッチが好きです。作者中書きで 今さん が続編2つはカーボンペン (万年筆にカーボンインクをいれたもの)で描いてるとおっしゃってました。独特のタッチが気に入ってたとか。私が好きなのもそこらへんかも知れない。
1991年7月同人誌発表の「人魚の破片」までさかのぼるとまだ描きなれていないのか荒っぽいペンタッチでしかも暗すぎてさすがに私も大好きとはいえない。デッサンはもう凄くうまいんだけどね。
さていつまでたっても本題に近づけない私、長期連載物の 「百鬼夜行抄」 なら違いがよりよく分かるんではないかと今度は やはり文庫で持っている この作品を取り出しました。
1巻目の1話はまだまだ私の好きな暗っぽい絵柄。よしよしこれを読んでいけばいづれ徐々にでも絵柄が変わるときが分かるだろう、と期待して読み進んでいくと…。
わーー、またしてもお話に引き込まれて絵柄なんてどうでも良くなってずっぽり百鬼の世界にはまって耽溺読みしてる自分。ダメじゃん私~
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0199.gif)
心を鬼にして (?) ぱらぱらと見ていると、1巻中はなんとなく昔の絵柄が残っているような気がしてきた。まったく同じというわけではないけれど、作品の内容もあるのか暗い感じでペンがカキカキしてる感じ。
それが文庫の2巻は初めの 「水蓮の下には」 から今と変わらない感じがする。これが出たのは1996年のネムキ5月号なので、ここいらあたりが分岐点なのか ?
同じ1996年発表の 「砂の上の楽園」 では衣服の表現など現在と同じ流麗な線となっているのでやはりここいら辺が過渡期なんだろうか。
もちろん、ガラリと意識して変えてるわけじゃないから徐々に徐々に今の絵になっていったんでしょう。ペンもずいぶん自分好みのを試行錯誤したんでしょうね。
で、今の 今 市子氏 の表現があると。昔の絵柄は今描こうとしても描けない、とは大御所始め長年マンガ家さんをやっている方からよく聞きます。でもね~、それでも今さんのちょっと硬い感じのする昔の絵が好きな人もいるってことで。本当は又見てみたい気がします。
こんなこと探しもファンにとっては面白いと思います。皆さんもご自分の好きな作家さんでやってみたら ?
さて、安心して百鬼の続きを読もおっと~。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0070.gif)