ホーム社 アイズコミックス 今 市子 「岸辺の唄」 2002年5月初版 「雲を殺した男」 2005年3月初版 「盗賊の水さし」 2007年4月初版
満天さんにお借りしています。
水を巡るオリエンタルファンタジー「岸辺の唄」シリーズ3冊です。もとはアンソロジー本「幻想ファンタジー」掲載作品を集めて単行本になったもの。ですから3冊で15編くらいでしたがここまで集まるのに何年もかかっています。その上掲載誌が休刊という事件もあったそうで、 イメージを変えずにぽつぽつと描いていく、というのは大変だと思うな。一気に読んでも違和感がありません。登場人物もあちこち絡んで複雑で、よく前を読み返したりしました。
今回が全部初見でなくて、マンガ喫茶で以前「岸辺の唄」1冊だけ読んでたり、BOで掲載誌から1話だけ読んだりしていましたが、3冊読む方がもちろん世界観がまとまって楽しかったですね。
「岸辺の唄」のあとがきで作者が 『インチキファンタジー大好き』 と言ってる。『インチキだから時代考証要らないし、ファンタジーだから何でもあり』とドラゴンの絵が (笑)
前に私、お手軽ファンタジーが嫌いなわけ。 なんて言ってましたが、こういうファンタジーは好きなの。(一貫性の無さを露呈)
このシリーズは、中国 中原の砂漠の都市国家の 水乞いの儀式 を主に題材にしている。実際にあったかどうかファンタジーだからわからないが、ありそうな話ではある。
シルクロードとかウィイグル地区のトルファンとかカシュガルとかの単語が頭に浮かび、N○K某番組を思い出させる。
普通中国と言って思い浮かべる地理的、歴史的背景からは別の気候風土、文化、宗教を異にした、独特な世界が構成されている砂漠地帯。だからちょっとファンタジー入っていても納得してしまうのか ?
水乞いの少女たちは途中幼い少年の姿をした 河伯(かはく) に出会う。河伯って日本で言う 河童(かっぱ) のことだと思っていたら、ウィキペディアで調べたら違うんですね~。中国神話に登場する黄河の神なんだって。
河伯 → 河伯(Wikipedia)
でも自分が3冊の中で好きな話は、水乞いの話でなくて大きな川のそばの町の話である 「赤い旗」 と 「盗賊の水さし」 の表題作で水の無くならない水さしの話だったりする。(笑)
連作の中で決着のついていない話もあるのでまだまだ続くようです。あと何年で完結するのか、他の 今 市子作品 同様気長に待つことに致しましょう。
満天さんにお借りしています。
水を巡るオリエンタルファンタジー「岸辺の唄」シリーズ3冊です。もとはアンソロジー本「幻想ファンタジー」掲載作品を集めて単行本になったもの。ですから3冊で15編くらいでしたがここまで集まるのに何年もかかっています。その上掲載誌が休刊という事件もあったそうで、 イメージを変えずにぽつぽつと描いていく、というのは大変だと思うな。一気に読んでも違和感がありません。登場人物もあちこち絡んで複雑で、よく前を読み返したりしました。
今回が全部初見でなくて、マンガ喫茶で以前「岸辺の唄」1冊だけ読んでたり、BOで掲載誌から1話だけ読んだりしていましたが、3冊読む方がもちろん世界観がまとまって楽しかったですね。
「岸辺の唄」のあとがきで作者が 『インチキファンタジー大好き』 と言ってる。『インチキだから時代考証要らないし、ファンタジーだから何でもあり』とドラゴンの絵が (笑)
前に私、お手軽ファンタジーが嫌いなわけ。 なんて言ってましたが、こういうファンタジーは好きなの。(一貫性の無さを露呈)
このシリーズは、中国 中原の砂漠の都市国家の 水乞いの儀式 を主に題材にしている。実際にあったかどうかファンタジーだからわからないが、ありそうな話ではある。
シルクロードとかウィイグル地区のトルファンとかカシュガルとかの単語が頭に浮かび、N○K某番組を思い出させる。
普通中国と言って思い浮かべる地理的、歴史的背景からは別の気候風土、文化、宗教を異にした、独特な世界が構成されている砂漠地帯。だからちょっとファンタジー入っていても納得してしまうのか ?
水乞いの少女たちは途中幼い少年の姿をした 河伯(かはく) に出会う。河伯って日本で言う 河童(かっぱ) のことだと思っていたら、ウィキペディアで調べたら違うんですね~。中国神話に登場する黄河の神なんだって。
河伯 → 河伯(Wikipedia)
でも自分が3冊の中で好きな話は、水乞いの話でなくて大きな川のそばの町の話である 「赤い旗」 と 「盗賊の水さし」 の表題作で水の無くならない水さしの話だったりする。(笑)
連作の中で決着のついていない話もあるのでまだまだ続くようです。あと何年で完結するのか、他の 今 市子作品 同様気長に待つことに致しましょう。