↑ 『困ってるひと』 6月16日発売 ポプラ社
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大野 更沙 「困ってるひと」
自分の難病である、自己免疫疾患関連の記事を検索していたらこのような人の記事を見つけた。
本当はポプラ社から本になって出たばかりらしい。
私よりずっとうら若い女性なのに私より100倍も大変な
長い長い医療機関の放浪、
筆舌に尽くしがたい検査、
壮絶な9か月間の入院生活を経て、
現在の病院の近くにともかくひとり居住し、
いったん退院はしたものの、
「難病」なので、もちろん治ったりはしていない。
という人である。
しかもこの方、入院する前は大学院生の身でビルマ(ミャンマー) 難民という問題に出会い、精力的に活動していた人なんである。
何で立派な志のある20代の方がこんな難病になるのかね~。
難病超ビギナーの私にはいろいろな点が参考になった。
私の疑問だった、難病で動けない人は、やっぱり委任状を何枚も書いて人に頼んで役所へ行ってもらうんだな~というのも解った。
いゃ、そんな細かいことに感心してられない。
この方の怒涛の闘病生活にはタダひたすら尊敬と恐怖すら覚える。
それをユーモアを交え、マンガ・アニメを引用し、自分の分野のビルマや難民を引き合いに出して読みやすくテンポ良く進む。
私、難病なんて関係ないわ、とおっしゃる諸嬢の皆様。
難病にならずとも誰にでも年を取ったら病気、介護、死は避けては通れません。
それらの社会的な実情を知っているのと知らないのとではその場になったときに差が出るは必定。
常識の一環として、たまらずご紹介する次第です。
ああ、なんて私は幸せなんだ、としみじみするトミー。