昨年 だんな が亡くなってから、否応でも自分の時のことを考える。
特にわれわれには子供もなく一人になってしまったから、あれだけ だんな のときに面倒だった事後のことをなるべく人の手を煩わせずに済ませたい、と思うのは当たり前の人情だと思う。
親はすでに年老いて介護が必要な年になり、兄弟は居るが皆自分の家庭で手一杯。
とは言っても結局頼れるのは身内しかないので、なるべくなら簡単に済むようにしなければならない。
そこで少し前から世間で流行の「エンディングノート」に興味を持っていた。
ちらちらと本屋で並んでいるのを見ると、結構なお値段でしかも重厚なものが並んでいる。
う~ん、と唸って手を出せないで居た。
先日地元の 東○ハンズ でバーゲンが有り、覗いてみたら手ごろな値段 (バーゲン価格1,050円) で比較的薄手の書きやすそうなものを見つけた。
それがこれ。 ↓
「エンディングノート<もしもの時に役立つノート>」
毎日の生活の中で備忘録として活用しながら、入院や相続などのさまざまな「もしもの時」に役立つように、自分の大切な情報を1冊に集約しておくことができる、というものだ。
迷った末、千円なら下書きにしても良いしと購入した。
週末に書けるところから鉛筆書きで埋めていったらどんどん埋まる。
調べないと書けない家族友人の住所録などは付箋を張って後回しにする。
金庫から保険証券やら年金手帳やらを引っ張り出して埋めていくと、自分でも忘れていた事項が再確認されたりしてなかなか建設的な仕事ではないの。
途中、自分の人生なんてこんなものかと涙して辛くなったり、こんなに友達を作ったかと感激したり。
熱中して2日間で書き終えてしまった。
今まで見たものより簡単に、且つ必要なものは全て揃っていると感じる。
私は兄弟用に同じものを買って、同じ内容を引き写して渡そうと思っている。
家にあって自分用の備忘録としても使えるが、いざと言うとき処理をしてくれる人がノートの存在すら知らないと意味がないしね。
自分の分を書き直したときは付箋を貼ってわかるようにしておき、兄弟用の方は何年かに一度の改定で良いと思う。
もう壮年と言える年なら、似たようなものでも一度は作ってみることをお薦めする。
「考える葬儀屋さんのブログ」と言うブログで参考になる記事を見つけました。このノートもお薦めとして載っています。 ↓
エンディングノートの正しい選び方・書き方
一人静かにこのようなノートを書く枯れてきたトミー。