猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

記憶が道をやってくる レイ・ブラッツドベリ 「何かが道をやってくる」

2015年12月15日 19時25分21秒 | 本の感想
     ↑ ㈱東京創元新社 1970年3月27日発行 10版 大久保康雄 訳 1970年のレシートが挟まってました。

萩尾望都さんの対談集、「コトパのあなた☆マンガのわたし」を読んだら、レイ・ブラッドベリが久しぶりに読みたくなってしまった私。
本棚に2冊ありました。
私が10代の頃から引っ越ししても、本棚整理しても処分せずに残っていた2冊のブラッドベリの文庫が。
そのうちの創元推理文庫から 大久保康雄氏 訳の「何かが道をやってくる」をチョイス。
あんなに好きだった「火星年代記」が何で残ってないんだろうな~。

中を開けると廻りが焼けている年代物です。
本体とカバーの間から何かがハラリと落ちたので拾ってみたら!
1970年の日付のある書店のレシートでした。
えっ、これこの本の?と本の奥付を見ると、1970年3月27日10版の文字があるのでこの本のでしょうね。
はぁ~、45年前ですか。
私17歳ですね。
アレ?
ブラッドベリは確か中学の頃から読んでいたはずだが。
本の後ろに1962年の発表と書いてありました。
そっか、その前発表の他の作品を読んでいたのね。
ちなみに「火星年代記」「刺青の男」は1950年、
「太陽の黄金の林檎」「華氏451度」は1953年、
「十月はたそがれの国」は1955年、
「メランコリイの妙薬」は1959年、
「ウは宇宙船のウ」1962年です。

「何かが道をやってくる」を読み始めてすぐにちょっと後悔しました。
これ、長編だったわ。
私ブラッドベリの短編が特に好きだったんだっけ。
「火星年代記」は短編が集まって一つの大きな物語になっているので好きですが。
廻りくどい表現で比喩と暗喩を繰り返し、年取って短気に拍車がかかっている自分には、「だからなんやねん!」はよ進め!!
と思わせる文章なんですが、こういう表現が好きな時期ってあるんですよね。若い頃には。
でも、少し読んでいたらだんだん引き込まれていきました。

流石に登場人物とか細かい所は忘れてました。
カーニバルがやって来て鏡の迷路に迷い、回転木馬に乗ると回転によって年取ったり、若くなったり…。
そんなところはすぐに思い出しました。
幻想的なSFというか、スリラー的な要素もたっぷりあってハラハラドキドキ。
なんのかんの言ってもやっぱりブラッドベリはエンターティメントあふれる誰にでも読みやすい人気作家だな、と思わせる本でした。






         今度は短編集の「ウは宇宙船のウ」、厚表紙の「メランコリイの妙薬」「たんぽぽのお酒」を読んでみようと思うトミー。






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