すいません、前の写真は文庫の方でした。私が持っているのはこちら。
前に記事UPした佐藤 史生氏の傑作SF 「ワン・ゼロ」 の番外一遍と、後2編収録。 私が読んだのは、小学館刊 プチコミックスの方。
セブン&ワイの画面では2001年の文庫版なのに絶版でした。 → 打天楽
これ、買えてよかったです。「ワン・ゼロ」 の番外編というか後日譚一遍 初出プチフラワー 昭和62年(1987)4月~5月 と「ムーンチャイルド」 初出 プチフラワー 昭和61年(1986)12月号、その続編である 「楕円軌道ラプソディ」 初出 プチフラワー 昭和62年(1987)9月号 の3篇収録。
「打天楽」 相変わらず哲学していますが、本編より面白く読めました。何が出てきても、ああ夢の中だからねと楽しめる。でもこの作品だけでは人間関係や情況がイマイチ分からないだろうから、やはり 「ワン・ゼロ」 を先に読んでないと楽しめないかも知れない。ひげ面のスフィンクスみたいな ニヤニヤ顔の 開明獣 というのが出てきて薄気味可愛い (?) 中国の神様のお使いかなんかかしら。
「ムーンチャイルド」 とその続編 「楕円軌道ラプソディ」 はとっても気に入りました。「ワン・ゼロ」 や 「打天楽」 より分かりやすい。話は分かりやすいが、セリフが・・・詩的というか、比喩的というか、含蓄有りすぎというか。考えながら読まないと (それが面白いんだが) 「難しいまんが」 と思わず声に出して言ってしまった。大体 「楕円軌道ラプソディ」 なんて題はいろんなことを考えさせて、まんがにしては難解な題だわ。
先日、「イグアナの娘」 のUPの中で、母と娘の関係を考えていたが、「ムーン~」 では、図らずも父と息子の関係が出てきた。この親子のように13年経って突然息子 (と思われる子供) が目の前に現れて、という程ではないにせよ、父親なんて始めは自分の子という実感はわかないだろうな。一緒に暮らしていくうちに可愛くなるものなんでしょう。そして母親にとっては息子は永遠の恋人なのです。猫だってオスの方が恋人で可愛かったもの。
この作品は未来のお話なので、SFです。現代の親子の心理劇ではありません。(笑)
「ワン・ゼロ」 の感想をUPした時、頂いたコメントで番外があるよ、と教えられて探したのですが、ネットでは絶版だったので半分諦めてました。先日 まんだらけ に行ったらありましたしかし、定価の2倍近くしてましたよ。この方も内田 善美氏のようにこれからどんどんコミックスの値が上がって行ってしまうんでしょうか。
佐藤氏の膨大なデータを集めているHPを見つけました。ファンの方には既に有名かも知れませんが、一応 ↓
佐藤 史生データベース
大泉サロンについての記事などたっぷりあって佐藤氏ファンなら必見です。
これを買った時、長らく探していた 「しまりんごスペシャル」 と、「草迷宮・草空間」 「ブライトの憂鬱」 を買う事が出来ました。私にとってはお年玉でした~
前に記事UPした佐藤 史生氏の傑作SF 「ワン・ゼロ」 の番外一遍と、後2編収録。 私が読んだのは、小学館刊 プチコミックスの方。
セブン&ワイの画面では2001年の文庫版なのに絶版でした。 → 打天楽
これ、買えてよかったです。「ワン・ゼロ」 の番外編というか後日譚一遍 初出プチフラワー 昭和62年(1987)4月~5月 と「ムーンチャイルド」 初出 プチフラワー 昭和61年(1986)12月号、その続編である 「楕円軌道ラプソディ」 初出 プチフラワー 昭和62年(1987)9月号 の3篇収録。
「打天楽」 相変わらず哲学していますが、本編より面白く読めました。何が出てきても、ああ夢の中だからねと楽しめる。でもこの作品だけでは人間関係や情況がイマイチ分からないだろうから、やはり 「ワン・ゼロ」 を先に読んでないと楽しめないかも知れない。ひげ面のスフィンクスみたいな ニヤニヤ顔の 開明獣 というのが出てきて薄気味可愛い (?) 中国の神様のお使いかなんかかしら。
「ムーンチャイルド」 とその続編 「楕円軌道ラプソディ」 はとっても気に入りました。「ワン・ゼロ」 や 「打天楽」 より分かりやすい。話は分かりやすいが、セリフが・・・詩的というか、比喩的というか、含蓄有りすぎというか。考えながら読まないと (それが面白いんだが) 「難しいまんが」 と思わず声に出して言ってしまった。大体 「楕円軌道ラプソディ」 なんて題はいろんなことを考えさせて、まんがにしては難解な題だわ。
先日、「イグアナの娘」 のUPの中で、母と娘の関係を考えていたが、「ムーン~」 では、図らずも父と息子の関係が出てきた。この親子のように13年経って突然息子 (と思われる子供) が目の前に現れて、という程ではないにせよ、父親なんて始めは自分の子という実感はわかないだろうな。一緒に暮らしていくうちに可愛くなるものなんでしょう。そして母親にとっては息子は永遠の恋人なのです。猫だってオスの方が恋人で可愛かったもの。
この作品は未来のお話なので、SFです。現代の親子の心理劇ではありません。(笑)
「ワン・ゼロ」 の感想をUPした時、頂いたコメントで番外があるよ、と教えられて探したのですが、ネットでは絶版だったので半分諦めてました。先日 まんだらけ に行ったらありましたしかし、定価の2倍近くしてましたよ。この方も内田 善美氏のようにこれからどんどんコミックスの値が上がって行ってしまうんでしょうか。
佐藤氏の膨大なデータを集めているHPを見つけました。ファンの方には既に有名かも知れませんが、一応 ↓
佐藤 史生データベース
大泉サロンについての記事などたっぷりあって佐藤氏ファンなら必見です。
これを買った時、長らく探していた 「しまりんごスペシャル」 と、「草迷宮・草空間」 「ブライトの憂鬱」 を買う事が出来ました。私にとってはお年玉でした~
なかなか来れなくてごめんなさい。
でもトミーさんの記事は、来る度に「わぁ~♪」と興味津々なものばかりなんですよね。
色々コメントしたいけど、今回は『打天楽』に…。
実はお正月に、実家に保管していた佐藤史生先生の漫画6冊持って帰ってきたのでした^^
わーい♪ナイスタイミング♪
私の持っているのとちょっと表紙が違います。でも収録作品は同じ。あー、でもまだ読み返してない;
すみません;読んでから、出直してきます。
他の5冊はね『やどり木』『チェンジリング』『死せる王女のための孔雀舞』『精霊王』『羅陵王』。
そのうちにブログで紹介します。自分にノルマを課さねば!
今年も気長にどうぞよろしくお願い申し上げます(ぺこり)
開明獣っていうのは諸星大二郎の作品にも出てくるんですよ、このへんの架空の妖怪みたいなのは「山海経」(さんがいきょう)という文献からのようです、中国の妖怪だの仙人だのについての古い文献らしいです、『十二国記』の妖魔の類もこのへんかららしい、クワンという眠らない魚もたぶん。麒麟がまずそうなのでしょうね。スフィンクスともどこかでつながってるのでしょうね。麒麟とユニコーンも似てますよね…わくわく…開明墨汁も関係ある命名かしら…
ムーンチャイルドの二編も好きデス、複雑な親子関係ですよね…ハルトジュニアとイネスとの関係も切ない、未熟な大人が早熟な子供に促されてようよう幸せの道を模索し始める、「育ちが違う」とあっさりまとめてくれるところが好き、若い頃の恋愛を再開させてもそう簡単な道のりじゃないだろうけどその難しさを乗り越えていけるくらいは大人になったでしょう、って感じが好き。。『楕円軌道~』のほうも好き、「ティットフォータット」観たいなァ。「わたしはわたしの大人になりたい」青野唯子の名前はダテじゃないですね、オシャレ~~♪うっとり。
最初の写真違いました。すみません。多分同じものをお持ちじゃないかと。
>『やどり木』『チェンジリング』『死せる王女のための孔雀舞』『精霊王』『羅陵王』
わーー。読みたいというか、ぜひ紹介御願いします。ほんとに買えなくなってしまうのは残念ですよね。人気有るんだからもっと再販してくださいよ!ね~。
つる様
お好きですよね、つるさんも。
開明獣、やっぱり中国産ですか。佐藤氏のまんがの題名も宗教色があって今だに打天楽ってなに、とか思っててわからないんですけど、(ネットでちらと調べたらプロサッカーの応援サイトが出てきたよ)
>「山海経」(さんがいきょう)という文献
ふぅ~難しそう。『十二国記』の妖魔の類も?これは調べたらはまりそうですね。麒麟は 花郁 悠紀子 さんのマンガにも確か出てきたなー。今度UPしようと考えてます。いっぱい夜さんに借りたので。
ムーンチャイルドの二編は私一番佐藤氏の中で好きかも。いや、やっぱり 「夢見る惑星」 が一番かなー、決められないけど。佐藤氏の現代ものもそのうち読んで見たいですね。