
COM 1968年8月号掲載 矢代 まさこ短編シリーズ ③
歌をわすれたカナリヤは~うしろのおやまにすてましょか~
赤いくつは~いてた~
海辺の町、海岸で白痴の里子が歌ってる。それを見ている女の子。新しい人生を切り開こうと東京へ出て行くのだ。町を出て1年、いまだに彼女は東京の夕焼けがくすんでいると思う。だが、東京で出来た友人に 「チャンスのようよ」 と言われて見ると、こちらをじっと見ている男性がいる。彼とデートする彼女。
しかし、彼は友人達にカンパさせたお金でデートに誘い、その顛末を面白おかしく仲間に報告していた。田舎者と侮られた彼女は、友人だと思っていた仲間にだまされたのだ。里子の歌を思い出す彼女・・・。
同じ海岸、里子が歌ってる。一組の恋人達。女性の方はお金持ちの養女になりにこの町を出て行くらしい。男は自分が忘れられるのではないかとちょっぴり心配だ。1年後、案の定一通の手紙も来ない女を思い、船の上で 「おおーい」 と叫ぶ男。里子が歌ってる。
劇団の駆け出しの女。ぐうぜん大役のお鉢が廻ってきて、頑張りますと皆の前で宣言する。自分なりに頑張ったのだろうが、しかし評論家の批評はひどいものだった。友人は慰めてくれるが、本当に心込めて慰めているのかは分からない。
海辺の町に来た劇団の女、里子の歌を聞く。そこには東京から戻っただまされ女、彼女に振られた男、もう一人作品が作れなくなった作家の3人が海辺で里子の歌を聞いていた。
里子は死んだカナリアを追って海に入ろうとし、作家に助けられる。助けられても里子はただ歌うだけだ。だまされた女がその子は白痴だものと言う。
突然4人を前に里子が話し出す。
「あれは…カナリアの歌ではありません。歌をわすれたカナリアは疲れた長距離ランナーの、行き詰った旅人の、つくれなくなった作家のあせりとグチと切なさがうずまいて結晶して出来上がった歌。」
「周囲の期待に沿わなかった劇団の女は首を切られて惨めにぶら下がってる、てるてる坊主」
里子の歌はばかにしてはいけません。里子の歌を聞き流してはなりません。里子は歌の心を、深さを知っている。
「そんなはずないわ 何も分かってないはずよ。白痴のはずよ!」
だけど里子は歌うたう。十年たってもこの日のままの五つの心で歌うたう。まるでなにもしらない顔で、里子は 〔俗人〕 どもをあざ笑う…。
最後に作者ご挨拶があります。
矢代 まさこです。こんにちわ。COMでわりかし好きなコトさせてもらっているうちに自分のマンガのいけないとこがマスマスわかってきてマスマスかんこちになってマス。
はーっ、これ要約するの時間掛かりました。実は3週間くらいCOMを枕元に置きっぱなし。他にいろいろ好みの作品を読んじゃっていた、てのも有りましたが、難しいと言うより気が重いと言うか。まだまだ矢代作品はCOMの中にあるのに全部紹介できるのだろうか・・・不安になってきたぞ。


私の頭の中では、昨日雷のために出来なくなった薄暮ゴルフの帰り道聞いていた、甲斐バンドの歌う 「テレフォン・ノイローゼ」 がぐるぐるグルグル廻っています。
出逢って一月目どれほど愛してるって聞くと
4週間分よってそっけなく・・・・
追伸 今 「トーマの心臓」 書いてます~。あしたアップします~。長くなりそうです~


海辺の町、海岸で白痴の里子が歌ってる。それを見ている女の子。新しい人生を切り開こうと東京へ出て行くのだ。町を出て1年、いまだに彼女は東京の夕焼けがくすんでいると思う。だが、東京で出来た友人に 「チャンスのようよ」 と言われて見ると、こちらをじっと見ている男性がいる。彼とデートする彼女。
しかし、彼は友人達にカンパさせたお金でデートに誘い、その顛末を面白おかしく仲間に報告していた。田舎者と侮られた彼女は、友人だと思っていた仲間にだまされたのだ。里子の歌を思い出す彼女・・・。
同じ海岸、里子が歌ってる。一組の恋人達。女性の方はお金持ちの養女になりにこの町を出て行くらしい。男は自分が忘れられるのではないかとちょっぴり心配だ。1年後、案の定一通の手紙も来ない女を思い、船の上で 「おおーい」 と叫ぶ男。里子が歌ってる。
劇団の駆け出しの女。ぐうぜん大役のお鉢が廻ってきて、頑張りますと皆の前で宣言する。自分なりに頑張ったのだろうが、しかし評論家の批評はひどいものだった。友人は慰めてくれるが、本当に心込めて慰めているのかは分からない。
海辺の町に来た劇団の女、里子の歌を聞く。そこには東京から戻っただまされ女、彼女に振られた男、もう一人作品が作れなくなった作家の3人が海辺で里子の歌を聞いていた。
里子は死んだカナリアを追って海に入ろうとし、作家に助けられる。助けられても里子はただ歌うだけだ。だまされた女がその子は白痴だものと言う。
突然4人を前に里子が話し出す。
「あれは…カナリアの歌ではありません。歌をわすれたカナリアは疲れた長距離ランナーの、行き詰った旅人の、つくれなくなった作家のあせりとグチと切なさがうずまいて結晶して出来上がった歌。」
「周囲の期待に沿わなかった劇団の女は首を切られて惨めにぶら下がってる、てるてる坊主」
里子の歌はばかにしてはいけません。里子の歌を聞き流してはなりません。里子は歌の心を、深さを知っている。
「そんなはずないわ 何も分かってないはずよ。白痴のはずよ!」
だけど里子は歌うたう。十年たってもこの日のままの五つの心で歌うたう。まるでなにもしらない顔で、里子は 〔俗人〕 どもをあざ笑う…。
最後に作者ご挨拶があります。
矢代 まさこです。こんにちわ。COMでわりかし好きなコトさせてもらっているうちに自分のマンガのいけないとこがマスマスわかってきてマスマスかんこちになってマス。
はーっ、これ要約するの時間掛かりました。実は3週間くらいCOMを枕元に置きっぱなし。他にいろいろ好みの作品を読んじゃっていた、てのも有りましたが、難しいと言うより気が重いと言うか。まだまだ矢代作品はCOMの中にあるのに全部紹介できるのだろうか・・・不安になってきたぞ。



私の頭の中では、昨日雷のために出来なくなった薄暮ゴルフの帰り道聞いていた、甲斐バンドの歌う 「テレフォン・ノイローゼ」 がぐるぐるグルグル廻っています。
出逢って一月目どれほど愛してるって聞くと
4週間分よってそっけなく・・・・
追伸 今 「トーマの心臓」 書いてます~。あしたアップします~。長くなりそうです~

どれも難しいですね~
必ず何処かで矢代さんの作品には触れていると
思うのですが…ピンっとこないんです~
よう子シリーズは部分的に読んでましたが
これも印象に残ってないんですよね~
きっと、自分がまだ子供だったと思います
こうしてトミーさんがUPしてくれた記事を読むと
当時の少女達に影響を与えた漫画なのかな~?っと
思いました。
何歳の頃に書いた作品なのかは解らないのですが…
若いからこそ書ける感性の鋭さを感じます
当時、こういう漫画を読んでトミーさん達は
どう考えてどう感じたのかな~っと思いが飛ぶわ~
薄暮プレーは残念でしたね~
雷が鳴っていたのなら仕方が無いです(笑)
そういえば…ウチの方でも遠くで雷の音が聞こえて
いたもんな~私は明日、会社を休んで行ってきま~す
(ガハハハハハ)
たまには休まなくちゃね~(笑)
あした 「トーマの心臓」 アップするから読んでね~。今、四苦八苦して書いてマース。