はい、もう世界大会まで時間がありませんが・・・やっとジュニアレスキューの2018年ルールの正式版が公開されたので、中身を確認してみます。
で・・・Rescue Maze は、ほとんど変更されていないように思います。
ルールを見ても、赤い部分がほとんどありませんよね。
変更部分をかいつまんで見てみると・・・
1.3.2 The width of the path is 29 cm, and may open into foyers wider than the path.
経路の幅が29cm・・・何で、29cmなの!? とっても半端な数字ですよね。基本的なタイルが30cmで壁の厚さが1cmだから、経路の幅は29cm、ということなんでしょうけど・・・
2.3.2 Each team must have between 2 and 4 members.
これは、別にレスキューのルールの変更ではありません。ロボカップジュニア全体の変更ですね。チームメンバーの数は2~4人になりました。
で・・・大きな変更がここ
3.5.2 の図の下に赤文字で書かれている
The field designer must keep in mind this rule when deciding on the location of the black tiles, which can be changed during the run via a dice roll; in order to keep the maximum score consistent.
サイコロを振って黒タイルを設置するのですが、競技毎に得点が変わらないように、うまくコースデザインをして下さいね。ということです。
これだけだと、何がなんだか分かりませんが・・・上にある図に描かれているとおり、黒タイルも壁とみなして被災者の得点(10点か25点)を決めるようになりました。
単純に、片手法で発見できる場所に設置された被災者は10点で、片手法で発見できない場所に設置された被災者が25点になります。
これは、なかなか良いルール変更だと思います。
(でも、黒タイルを黒線とみなす・・・という説明がどこにも書かれていません。やっぱり、説明不足だと思います。)
これまで、25点の被災者でも(片手法で)簡単に発見できる場合がありました。(それじゃ、ダメですよね。)簡単に発見できないから25点の価値があるというものです。(笑)
3.6.3 Teams must notify the judge prior to their run what procedure will be performed when a lack of progress occurs; teams must stick to this method regardless of the situation.
競技進行停止後の再スタートの部分ですね。ここで、何らかの情報をロボットに与えるチームが多い・・・ということらしいです。
だから、競技進行停止の時には、毎回同じ操作をしなければなりません。さらに、その操作を事前に審判に申告しておかなければなりません。
という、なんとも、疑い深い競技になってしまいました。(苦笑)
他にも、ちょこちょこと赤い部分がありますが、実質的なルールの変更はなさそうです。
はい、Maze のルールは、こんなものかと・・・
ただ・・・一緒に貼りついている
robocupjunior 2018 rescue maze scoresheet
は、このままでは使い物にならないと思います。
もし、これを競技のスコアシートに使えと言われたら、審判は大混乱になりますよ。
Mazeは、フィールド内を行ったり来たりするので、単純に被災者の数を数えるのではなく、どこの被災者を発見して、その被災者にレスキューキットをいくつ配布できたか、の情報が必要です。公開されているものは、それらが、全く考慮されていない採点シートになってしまっています。(苦笑)