都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

大阪府のWTC移転の経済効果試算への課題提言

2009-02-21 16:08:09 | 都市経営
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 新聞によるとWTC移転効果は7,800億円とある。WTC周辺の就業人口や居住人口が増え、年間492億円の消費を生み出す効果があるという。府立経済研究所の算出とのことで府庁の跡に25万㎡のオフィス・商業が建設された場合とある。経済の基本に課題がある。作れば作るほど需要があるという前提だろうか。<o:p></o:p>

まずWTCのある南港は大阪市弁天町の都市信託 阿倍野の再開発とは立地が違うのか。いまやマイナスサムの時代である 供給は需要を上回り、価格調整か供給調整になる。経済の基本であまりに初歩的で言うのも憚る。<o:p></o:p>

 次に府庁の立地はオフィス開発のポテンシャルがあるのか疑問である。今後の大阪市での供給を科踏まえての見解とは思うが浅学非才でもありお聞きしたいものだ。商業は更に疑問で、天満橋の状況をご存知か。住宅なら需要は大いにあるが、大阪城の回りでのタワーマンションの林立は避けたいのであろう。本来、ますは、難波長柄豊崎宮と上町台地の景観、環境保全を考えるべきであろう。(ご提案している大阪クロス案のほうがよろしいかと思う http://pub.ne.jp/n7ohshima/?entry_id=1709124 )<o:p></o:p>

 さらに、利用者の利便性が低下する。府庁には許認可の来訪が多い。仮に5,000/日としよう。(原単位が不明だが3万坪の庁舎なら打合せスペースは500席があり10回転とした)、給与は間接経費込み(給与の1.52倍)で1,000万円/年、年間2,000時間の労働なら5,000/時である。WTC移転で乗換えを含め、片道30分、往復60分余計にかかるとすると、経済損失は5,000/時×1時間×5,000人×250日で62.5億円の損である。492億円の消費というが利益率が10%なら49.2億円の付加価値であり、差し引き13.3億円の損失がある。利用者はそれだけの負担を強いられることになる。<o:p></o:p>

 付け加えると、都市として、秋田市、金沢市では都心の核施設を旧来のところから移転させた。その影響で旧来のCBD(中心業務施設)は活性化に課題が出ている。確かに官公庁などの施設は吸引力があるが、それはそこに行かないと仕事にならないからである。<o:p></o:p>

 今回の経済効果の試算は上記の3点において大きな欠陥があるのではないだろうか。<o:p></o:p>

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カキフライもそろそろ終わりか: 技食人 パルク(肥後橋)、里(東山七条)

2009-02-21 16:07:07 | 食べ歩き

 新規のお店が2軒。肥後橋の南、公園の横だからパルクなのかな。限定のカキフライ(1,000円)を。お店はさらしのキッチンでフライはフライヤーがお店の奥に。ご年配のご主人と御婦人が采配。カウンターに案内されたので調理が良く見える。ハンバーグは鉄板で、フライはフライヤーで、シチューは煮込んでソースパンに。ドゥミグラス・ソースもソースパンに歴史を感じるソースの付き方。ますはコンソメスープが出ます。<o:p></o:p>

 衣を付けた牡蠣が豪快にフライヤーに。結構長い揚げ時間でした。牡蠣は7個程(くっついているのもあったので正確には8粒というべきか)揚げ色が濃く、パン粉は荒め、衣は普通なのだがところどころ剥がれて牡蠣が見える。だが牡蠣の旨味と汁気がある。衣にラードかヘットを感じる。カキフライは不ぞろいな大きさ。レモンが少しでタルタルソースは普通、ソースよりも醤油が合うようだ。付けあわせの、キャベツ、スパゲティが大変控えめで、ご飯もダイエットか。口の油がどうも残るし、ご飯大盛でお漬物もあればさぞかし満足度が上がったろう。<o:p></o:p>

 公園の横の洋食屋というと、広島の「みんな」を思い出す。窓から公園が見えた。味には嫌味がない素晴らしいお店だ。特に魚が美味しい。ふと歩きながら思い出した。<o:p></o:p>

 京女への女坂にある里へ。カキフライとハンバーグの定食が980円なのでこれを。歴史のあるお店で、学生が多いようである。スープはコンソメ。ご飯は福神漬けがお供に。牡蠣は4個、衣が厚めで繭のように牡蠣を包む。牡蠣は塩で揉んであるのか、しょっぱく身も引き締まっている。貝柱の味がはっきり噛み締められる。衣がカラリとしていないのが残念。タルタルソースは美味しい。塩が効いていてそのままが美味しい。ハンバーグは柔らかめ、ドゥミグラス・ソースは焦がしたもので味がさらりとしている。なかなか独自性が強いお味。隣にうら若いカップルがこられたが、一瓶振り掛けたかと思うくらいの香水の匂いで、最後はお味が不明でした。「支那そばや」店主の佐野実氏が「きつい香水お断り」とした理由が良く分かった。<o:p></o:p>

 

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