二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

カメラには写らない(ポエムNO.75)

2012年08月04日 | 俳句・短歌・詩集
たいした理由もなく「さきを急ぐ」という思いがいつもこころのどこかにひっかかっていた。ぼくにはなにかやらなければならないことがあって はやくいろいろなわずらいを片づけそれをはじめなければ間に合わない と。こころの持ちようによって世界が千変万化するようにぼくはたぶん 日常という名の薄暗がりを小さな箱を後生大事にかかえこんで 綱渡りしてきた。自分と折り合いをつけることのむずかしさに悩んだりして。 ようやくその箱の中身が見えてきた・・・ような気がするが それも錯覚かもしれない。三十代 四十代の峠道はきつかったなあなどと振り返ってみて「あのときカッコウが鳴いてくれなかったら . . . 本文を読む
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