街路樹が色づいたり、落葉がはじまったりして、こちら北関東は、
ようやく晩秋の季節を迎えている。
秋の紅葉をさがし、遠方までクルマを走らせる余裕はないから、仕事のあいまをぬって、そこいらの野山を散策。
この5、6年は昆虫ばかりに関心がむいていたから、平凡な植物たちの、平凡なたたずまいが、妙にこころにしみてくる。
見ようとしなければ、見えてこない小さな、ちいさな世界。
三毛ネコさん、渾身の力作・・・というにはものたりないが、まあ、
今後も、コツコツと撮りためていきたい「草木図譜」の番外編である。 . . . 本文を読む
「28mmレンズは存在論を語るにふさわしいレンズ。それに比べ、50mmは、
人生論を語るにふさわしいレンズである」
そういう名言をはいたのは、たしか写真家の高梨豊さんである。
高梨さんといえば、いまや東松照明さんとならぶ、わが国写真界の大御所で、東京造形大学の客員教授。
写真集はわたしは「東京人」「面目躍如」「初國」しかもっていないけれど、「アサヒカメラ」などを通じて、その仕事ぶりに、つねに尊敬のまなざしをそそぎつづけてきた写真家。
いちばん欲しかったのは、4×5(シノゴ)、または8×10(エイトバイテン)を使って、あきれるばかり精密に切り取られた「町」という写真集だったが、高価で手が出ず、図書館で借りてきて、舐めるように何度も眺めたことを覚えている。
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しばらくぶりに、本格的に街撮りに出かけてみた。
10月から12月あたりが、街角がいちばん美しく輝くシーズン。
空気が乾いて、空間の透明度が高いから、
平凡な街並みではあっても、コントラスの強い、インパクトのある写真が撮れる。
はやめに出発したので、時間には多少のゆとりがあった。
猫好きなおじさん、花自慢の紳士、人なつこい不動産屋、犬自慢の初老のご婦人などと、あちら、こちらで立ち話。
かつて、三ヶ月だけ仕事をした小都市なので、「つまらない町だよ」と、小馬鹿にしていたから、なんとなく撮影が後回しになった。
ところがどうして、どうして。
三交通り商店街あたりには、昭和ロマンただよう、すてきな建築物がまだ、忘れられたように、ぽつん、ぽつんと残って、わたしの来場を待っていてくれた。
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「草木図譜」
「夜への階段」
「いまは昔」
これらのアルバム(mixi)に、作品をそれぞれアップした。
この数日間で撮りためたもの。
メモのつもりで、それぞれ一枚ずつピックアップして、カンタンにコメントを書いておこう。
まずは「草木図譜」から。
トップに掲げた写真は、会社からクルマで5~6分の川べりで撮影。
ヒマにまかせ、40mmF2.8マイクロの試写をかねて、小一時間歩いてみた。
これはなんだろう?
たぶん、ヒルガオ(またはユウガオ)の種だと思うのだが、まだちゃんとリサーチできていない(^^;) . . . 本文を読む
さっき、「夜への階段」を見返していたら、不思議なコピーが眼についた。
和製英語なので、わかるようでわからないが、あるイメージはつたわってくる。
リサーチしてみたら、な~んだ(^^;) コンタクトレンズのブランド名。
気分はいっきに萎えてしまった(笑)。
夜。
そこは、イメージあふれる世界である。
撮影のため、わざわざ出かけていく・・・なんてことはしばらくやっていないけれど、
仕事場から自宅へ帰る途中、あるいは出先から会社へもどる途中、助手席に、スイッチを入れっぱなしにしたカメラを放り出しておいて、外を流れ去っていく光にレンズを向けてみる。
「夜への階段」は、そういうシリーズとして、意識して撮影をつづけている。
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わたしは群馬県高崎市の田舎で生れ、出生地で暮らしている。一茶ではないが、ここが「おら」の終の栖。
いずれ、そう遠くはない将来、ここの土に返っていく。
これまで雑草の写真を、数多く撮っているので、見返しているうち、もっと撮りたくなって、カメラのキタムラにレンズを一本注文しておいた、
それが昨日、ようやく入荷したので、受け取りにいった。
レンズはNikon40mmF2.8マイクロレンズ。
DXフォーマット専用レンズで、この夏、初心者向けに発売された。
現在、タムロンの名玉90mmF2.8を使ってはいるけれど、小さな花などを気軽に撮るには、その焦点距離が少々長すぎると感じていて、タムロン60mmF2の購入を思案していた。 . . . 本文を読む
今日午前中に自転車に乗って、ふらりとやってきたお客さん。
問題をいっぱい抱えていて、われわれ不動産業者にとっては、はっきりいって、最低レベルの客であった(T_T)
そのNさんはこんな人。
64歳男性、独り暮らし。
1.酒くさいので、おそらくワンカップの日本酒をきこしめしている。
2.いま住んでいるマンションが5万円/月。
3.仕事はなく、年金暮らし。20万円近い支給額だという。
4.しかし、ガンの手術をし、抗ガン剤治療に3万円/週かかるという。
5.現在生活保護をうけている。しかし、5万円もするマンションに暮らしているのでは、その支給を打ち切る、といわれているので、安いアパートに引越をしたい。予算は3.5万円。この金額は市の福祉課が認定する家賃の上限となる。
6.「たしかな収入のある保証人、つまりお身内が県内に居住していますか?」と訊ねたら、ことばをにごしてしまった。
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一昨日の上州七日市散策。
マイミクのMiniさんが、こだわりのコメントを書いて下さったので、
わたしも、パソコンに取り込んである原画(リサイズ前の写真)を見なおしてみた。
昨日もアップしたけれど、「この日の一枚」といったら、なんといってもこれになるだろう。
その場では気がつかない。
あとになって眺めているうち、一枚だけで代表させるとしたら、これだろう・・・と、おもいがかたまってくる。
じつはMiniさんとは、ぐんま昆虫の森でいちどだけ、お会いしている。
チョウの写真を撮りたいというので、わたしが、生態温室の案内役をひきうけたである。
写真をはじめてまもないころで、キヤノンのKissと、交換レンズ持参であらわれたMiniさんは、想像以上にキュートで、ほがらかな淑女だった。 . . . 本文を読む
交通事故の後遺症で、首に違和感があり、肩が凝る。
風邪をひいて、咳が出る。
胃腸の調子もあまりいいとはいえない。
そんな中、多少のむりをして、富岡市のカメラ散歩にいってきた。
富岡へは昨年は10月27日に出かけているので、ほぼ一年ぶり。
前回は「富岡製糸場」周辺を歩いたが、昨日はその地区に隣接する七日市地区。
前田利家の五男を藩祖とする七日市藩(なぬかいちはん)という、
1万石の小藩が、かつてあったのだ。 . . . 本文を読む
数ヶ月まえ、お雇いの外国人社長をクビにしてから、オリンパスのゴタゴタがつづいている。
ニュースの続報を読んでいると、過去の粉飾決算疑惑なども浮上し、第三者機関による調査がはじまっているようである。株はむろん、ストップ安。場合によっては上場廃止もありうるという。
事件の発端では、これほど深刻な問題に発展するとは、まったく予想していなかった。
わたしはPENのE-Pシリーズを買う直前だったから、無関心ではいられない。
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