二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

玄関左のつゆ草

2020年09月14日 | シャッフル/photos
今年はつゆ草の元気がよくて、2m四方ほどの大群落ができている。 玄関から出てすぐの左側(・´ω`・)  ミカンの大木が2本あったのに、それが5月ころ枯れてしまった。これまでいばっていたものがなくなったせいだろう。 少々見飽きたなあ、だけど、鮮やかなマリーン・ブルー、胸に沁みますねぇ♪ . . . 本文を読む
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藤田真一「蕪村」(岩波新書 2000年刊)がおもしろい

2020年09月12日 | 俳句・短歌・詩集
ふむむ、すんばらしい一冊であ~る(^^)/~~~ 蕪村ファンなら、絶対に読み逃すべきではない。とはいえ、ファンなら皆さんすでに読んでいるだろう。 ウィキベディアで藤田真一さんを調べたら、著作はすべて蕪村のもの。 蕪村の専門家なのだ。 なにがすばらしいといって「春風馬堤曲」の解読ですよ、これで、長年の疑問がほぼすべて氷解。 なるほど、こんな詩だったのか。 全文を掲げてみよう。 春風馬堤曲 (謝 . . . 本文を読む
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ツマグロヒョウモン♀

2020年09月12日 | シャッフル/photos
裏藪へいくと、ツマグロヒョウモン♀がいた。 ♂も2-3頭いたけど、逃げ足が早く、カメラで追跡しきれない。 こんなのがわが家周辺にはたくさん飛翔している。 一昨日はアカボシゴマダラもきていた。 しか~し、難敵はなんといっても蚊の大群(~o~)  防虫スプレーがないのでもたもたしているうち、10カ所は食われてしまう。 . . . 本文を読む
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とゆりこうゆり揺られ歩く(ポエムNO.4-23)

2020年09月12日 | 俳句・短歌・詩集
   (2019年3月 前橋市) 現実はそうはいかない。 そうはいかないものが現実なのだから。 落葉樹の下にいるとうなじに秋の訪れを感じることができるんだ。 このあいだ山頭火が教えてくれた。 街角から消えたものがあるってえのに だれも消えたことに気がつかない。 シアワセであること フシアワセであること。 あざなえる縄のごとき日常の底辺を とゆりこうゆり揺られ歩く。 たしかに山頭火 偽山頭 . . . 本文を読む
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風鈴と青空

2020年09月11日 | シャッフル/photos
空の高みで風鈴が揺れて、涼しげな音を奏でていた、雲一つない青空を背景に(^^♪  美しき色ガラス。 風がやってきたことを「まあ、うれしい」といわんばかりの美声で報せる。 短冊が風を受けて舌(ぜつ)を揺らし、舌が外身に当たって音が出る。 神社の通路を色とりどりの風鈴にみちびかれて、少し歩いた。 . . . 本文を読む
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ことばの埋葬(ポエムNO.4-22)

2020年09月11日 | 俳句・短歌・詩集
   (2016年2月 高崎市 ペンタックスSP&ネオパン400) たくさん書いてきた。 白紙に向かってことばを埋葬してきた。 契約書や重要事項説明書。 ことばはいっさい逆らわない。 いうままにうなずく。 四ページ五ページ もっともっと長い書類をこしらえた。 逆らわないことをいいことに。 逆らったらどうなる 天才が茶碗に 茶碗が戦車に・・・ 悪夢というのはそういうものだろう。 だけど文字 . . . 本文を読む
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私詩論 ~自問自答ふうに(2)

2020年09月10日 | 俳句・短歌・詩集
   (2019年5月 高崎市) 最初の一行が大事なのだ。その一行がつぎの一行をつれてくる。 それは霊感のようにやってくる。 昔なら原稿用紙に向かったとき、いまならパソコンの画面を前にしてキーボードに向かったとき。 もちろん失敗することもある。わたしの場合は、半分近く失敗する。その場合、つぎの一行が指先からしたたり落ちてこない。五~六行で立ち往生、あるいは十行以上書いたのにボツ。 その判断は . . . 本文を読む
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わが家のサトキマダラヒカゲ

2020年09月09日 | シャッフル/photos
裏に猿田彦の石碑がある。そのあたりは夏でも深い木陰になっている。 写真はそこで毎年世代交代をくり返しているサトキマダラヒカゲ♪  柿の木が2本あり、落ち柿が腐ってとろとろになる。 それが彼らのご馳走なのだ。 渋柿なのだけど、きっと甘味もあるのだろう。 花に止まることはない地味なわが家のチョウ。 . . . 本文を読む
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暗夜にカモメが啼いている(ポエムNO.4-21)

2020年09月09日 | 俳句・短歌・詩集
   (2016年1月 前橋市) 暗夜にカモメが啼いている あれはいったいどうしたというのだろう。 遠いかなたに燈台がある。 ぼくらはあそこまで歩かねばならない。 潮がすっかり満ちてくる前に。 まにあわなかったら 砂州で溺れ死ぬ。 荷物が肩にくいこんできた。 ぼくらは他国の人びとと争い 追放されたのだ。 あそこに辿り着けなければ 全員が溺れ死ぬほかない。 カモメの群れ あれはなにを啼 . . . 本文を読む
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石にとんぼ ~「山頭火の秀句」(上田都史著 潮文社新書)を読む

2020年09月08日 | 俳句・短歌・詩集
古書店で買った「山頭火の秀句」(上田都史著 潮文社新書)の中で、昨夜こんな句と出会った。 「石にとんぼはまひるのゆめをみる」。 このとんぼはハグロトンボだそうである。 ロマネスクな詩情が漲っている。なにしろ、9千句とも1万句ともいうからいろいろと作っているのだ(^^)/ 本書は評伝として読める。 出版社も著者もわたしははじめて。新書版「山頭火著作集」全7巻のうち一冊。 ほかに上田都史著「俳人山 . . . 本文を読む
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