政治家の日銀に対する発言は半分正当であり、しかし本質的ではない。
本当は誰でも知っている、為替が全ての根源です。
理屈は簡単です、円安にすれば良いのです。ただ実行できるかどうかです。
処方箋は
1.紙幣を滅茶苦茶刷り、世界をびっくりさせ紙幣の価値を落とす=円ばら撒き策。
2.固定相場制に又はドルペッグ制に戻し、1ドル=200円に固定する。
3.又は1と2を組み合わせる。
固定相場制
中国が世界の市場に参入する前には、元を対ドル数分の1の価格に
固定して、つまり極端な元安にして参入したのです。それが中国の人件費が
安くなり企業を誘致できた理由です。すごく簡単な問題です。従って
儲けたドルを国が買い受けて、元の価値を低下維持させる必要が
有るので外貨=ドルが滅茶苦茶溜まるのです。これが中国が
金持ちになった大戦略です。
戦勝国の戦略
これは、生意気な敗戦国、日独の経済を抑えるために、又ソ連を抑えるために
中国を取り込む必要のあったニクソンの時代から始まっていることは既に
証明しました。日独ソ連を潰す戦略でもあるのです。これをまず
理解すべきです。ソ連は潰れましたが、日独はまだです。
インフレ政策=ばら撒き策
1の戦略ー日本が戦後経済発展したのも、戦前の一ドル数円だったものを、戦後の
インフレを防ぐ目的で1ドル360円と言う、滅茶苦茶な円安にしたからです。
つまりこの時のポイントは、戦地から帰る国民や戦時国債の支払い等で多大な
お金が必要になり、滅茶苦茶にお金を刷って大インフレを起こしたからです。
近隣窮乏化策
高橋是清政策が、不況から世界に先駆けていち早く不況から脱出したのも同じです。
金本位制を辞めて、金の保有量からに縛られずに、通貨管理制度で必要な
お金を刷ったからです。所謂、近隣窮乏化策。お金を沢山作って、
ばら撒けばインフレになり、同時にその国の紙幣の信用が
無くなるので、その国の紙幣が安くなるからです。
そうすれば輸出で多大な利益を生みます。
処方箋は簡単
全て単純な事なのです。相手の国よりも沢山の紙幣を作り、紙幣の信用や価値を
低下させて、貿易上有利に立てば良いのです。これをしているのが、現在の
欧米です。特にアメリカはニクソンの時代からそれを戦略としているのです。
つまり、欧米の非難を無視して、どんどん紙幣を作り、更にドルを
市場から買い取り、ドルを高く維持するのです。
中国以上に外貨を増やせばよいのです。
問題はどのくらい紙幣を作るかです。経済力もない国が勝手に紙幣を沢山作れば
インフレからハイパーインフレになります。しかし日本は生産力が有り余っている
国ですからその恐れは全くありません。ただ他の国が相対的に困るのみです。
つまり自国の利益のために他国を犠牲にし、どれだけ紙幣を作るかです。
これを今欧米先進国は、恐慌を防ぐ名目で行っているのです。
中国の真似をしますか?
中国の政策、実質的な固定相場制をとるのも良いでしょう。とりあえず1ドル=
200円に固定すればどうでしょうか? 世界一の繊細な技術をもつ、日本の製品が
半値近くになったら、だれも韓国や中国の製品は買いません。今でさえ、
中国の安かろう悪かろうにうんざりしているのですから。
倍の値段になった韓国の製品は誰も買いません。
世界最高の技術が、安くで買える、こんなに素晴らしいことは有りません。
10年で世界を経済的に支配出来ます。夢のような話です。
ドル飲み込み政策。
忘れていました、もう一つ良い策が有ります。スイスの様に宣言して、ドルを無制限に
買い込む事です。これでスイスフランはぴたりと止まりました。1ドル100円
になるまでドルを買い込むぞと世界に向かって宣言し、実際買い込むのです。
さて問題は、変なプライドはあるが実行力のない知恵者=官僚がどう出るかです。
彼らは米の言う事しか聞きませんから、どうします? 政治家の皆さん?
臆病な保身者には、背水の陣は困難でしょう。