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希望と偏見と強欲で時代を読む馬鹿たち・ロシアの将来はロシア人が決める

2015年08月21日 08時19分35秒 | 時代・歴史


★ http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/44596

ロシア

恐れるべきはプーチンの強さではなく弱さ

❶ 大統領とロシアを同一視し、新冷戦を宣言するのは早計だ

2015.8.21(金) Financial Times


(2015年8月18日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)


プーチン露大統領、クリミア併合1周年で演説


今年3月、ロシアのモスクワで行われたクリミア併合1周年記念行事で演説するウラジーミル・プーチン大統領〔AFPBB News〕

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の支持者の中で、いわゆる「正教会ビジネスマン」でウクライナの分離独立派への支持を率直に表明してきたコンスタンチン・マロフェエフ氏以上に熱心な支持者を探すのは難しい。

 マロフェエフ氏に言わせると、
❷ プーチン氏の功績は、オリガルヒ(新興財閥)を叩き潰し、ロシア全土にクレムリンの権威を再び示し、経済を再生し、ロシア正教会を強化し、独立した地政学的プレーヤーとしてロシアを再建したことだ。

 ❸ 「ロシアはベルギーではない。ロシアは帝国としてしか存在し得ない」。マロフェエフ氏は今年、ロシア帝政期の飾りで光り輝くオフィスで、筆者と在モスクワの同僚たちに対してこう語った。
❹ 「プーチンは歴史的な指導者だ。過去100年間で最高の指導者だ」


筋金入りのプーチン支持者のためらい

 しかし、プーチン氏は果たして彼が去った後も長続きする統治制度の構築に成功したかどうかと尋ねると、多弁なマロフェエフ氏がらしからぬ疑念を口にし、
❺ 「もう1人のプーチンを見つけるのは至極困難だ。この制度がプーチンなき後も続くかどうかは分からない」と述べた

 同氏のためらいは、ロシア政府と渡り合う西側諸国の政策立案者が検討すべき、プーチン氏の支配の大罪に触れている。
❻ プーチン氏は競合する機関から権威と正当性を奪うことで、クレムリンの権力基盤を固めてきた。この15年間で、議会、地方の首長、自由な報道機関、野党、裁判所を無力化してきた

 どんな長期的観点から見ても、プーチン氏のロシアの顕著な特徴は、その強さではなく、憂慮すべき脆さだ。

 目先は、プーチン氏は見るものすべてを自由に操り、復活したロシアを率い、旧ソ連の隣国を威嚇しているという印象を与えるかもしれない。実際のところ、ロシアに関する西側の議論は同国の循環を誇張する傾向があり、欧米の政治家は新たな冷戦の可能性に震えている。


❼ しかし、ロシアは遠からず、循環的な下降局面に陥り、西側諸国はロシアの経済的、社会的混乱や憎しみに満ちた国家主義、核拡散の危険について懸念するようになっているかもしれない。弱いロシアは強いロシア以上に大きな心配の種である可能性がある

 時代遅れに見えるのはプーチン氏の政治モデルだけではない。ロシア経済も同じくらい陳腐化しているように見える。

 エネルギー価格の下落と西側による制裁、大量の資本逃避の重圧の下で、ロシア経済は2015年第2四半期に前年同期比で4.6%縮小した。実質所得はプーチン体制下で初めて減少している。

 ソ連はかつて、経済的な優位性を米国と争っていた。今では、米国の国内総生産(GDP)はロシアの5倍に上る。もし一部の人が言うように、我々が石油の「ピーク需要」に達したのだとすれば、ロシア経済は多様化に失敗したことから、脆弱に見える。ロシアは新たな成長モデルを持たない。

❽ この経済的な脆さの根底にあるのは、人口動態の惨事だ。ロシアの人口は1億4200万人にまで落ち込み、バングラデシュより少ない。ロシアの優れた頭脳は国を捨てるか、もしくはそうせざるを得ない状況に追い込まれている

人口動態が改善しなければ、さまざまな面で暗い展望

 ロシアの人口動態傾向をまとめた同国の最近の報告書は、次のように結論付けている。「もし状況が改善されなければ、この国は経済と国際競争力において、そして長期的観点からすると地政学的にも問題を抱えることになるだろう」

❾ ロシアは、国外に頼れる同盟国が少ない。欧州連合(EU)に対抗してまとめたユーラシア連合は砂上の楼閣だ。ロシア政府は中国とのパートナーシップを盛んに喧伝しているが、中ロ関係は極端に偏っており、中国政府は政治的な善意の見返りに高い経済的代償を引き出すことに長けている。原子力以前の時代であれば、中国は間違いなく今頃シベリアを併合していたはずだ

 国が支援する英語メディアの拡大にもかかわらず、ロシアによるソフトパワーの投射も同じように期待できそうにない。
❿ ピュー・リサーチ・センターが今月発表した、世界40カ国に住む4万5000人を対象とした意識調査の報告書によると、ロシアとプーチン氏は世界中で軽く見られていることが分かった

 調査では「世界の大半の地域において、ロシアに対する好意的な意見は米国に対するそれに大差で水をあけられている」ことが分かった。ロシア以外の各国で平均58%の回答者がプーチン氏に対し否定的な意見を持っていた。

チュコフスキーの詩に登場するゴキブリ?

 これら全ての弱さを勘案し、あるリベラルなロシア人の友人はプーチン氏のことを、コルネイ・チュコフスキーの子供向けの詩に出てくるお化けのゴキブリになぞらえる。しばらくの間、ゴキブリはその醜い脅しと恐ろしい口ヒゲで、ピクニックを楽しんでいる動物たちをパニックに陥れる。

「野原へ、そして森へと、動物たちは慌てて逃げ出していく――

 ゴキブリの口ヒゲに震え上がって!」

 だが、そこへ一羽のスズメが舞い降りてきてゴキブリをくわえていき、動物たちは、そもそもなぜ自分たちがそんなにゴキブリを怖がったのか不思議がる――。

⓫ プーチン氏の運命は依然として不確かで、ロシアの未来は全く予測できない。そのロシアへの対応を調整するのは難しい。西側諸国は結束し、強い時の方が大きな影響力を持つ

 ウクライナの主権を踏みにじったことについてプーチン政権に制裁を科したのは、間違いなく正しかった。ロシアと隣接する北大西洋条約機構(NATO)加盟国の防衛を強化するのも正しい。

⓬ しかし、プーチン政権とロシアを同一視し、新冷戦を宣言することでそれを裏付けるのは性急だ。西側諸国は、それが可能な限られた範囲内で、ロシア国民に対して、彼らを孤立させることは望んでいないということをはっきりさせるべきだろう。

⓭ そしてロシアへの扉を少し開けておくべきだ。将来のロシアの指導者が誰であれ、そこを通って戻ってくることを願う場合に備えて。

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● 西欧の希望と偏見と強制により、彼らが介入した国々や地域は、すべて失敗し・大混乱に陥り、
  その国々の国民は不幸のどん底に陥り、次々と殺されているのが分からない、見えない、
  無視する馬鹿たちである。西欧の識者の分析力が低下した事を示す典型的な例です


● 特に中東の大混乱は、西欧が介入した結果として、起こっていることを完全に無視している。
  正に自分の行ってきた過去を絶対反省しない、頑固爺にそっくりである。お金があり
  成功したと自負すればするほど,後悔という念は有りえないのでしょう。

● 西欧が介入しても、どうにか国家の体をなしているのは、というより復活して国民がまともな
  生活が出来るようになったのは、ロシアだけともいえるでしょう。プーチン大統領への
  90%の支持率があるように、国民自身がその証言者なのです


● 下らない分析よりも、一億余のロシア国民がよく分かっているのです。国民が国家の行く末を決めるのです。
  個人でいえば、お金を扱う、お金亡者の金融機関になるか、安い給料で軍人となり、命を懸けて
  お国を守る軍人になるか、同様に安月給だが世界の探求や法則の探求に情熱を燃やす、
  知恵者・知識人・研究者になるかは、その個人のおかれた才能と興味によります。

● 国家とて同様です。その歴史的位置づけと・歴史の流れが国民をして英雄を作らせ、その国の
  体制を決めるのです。90%の支持率がこれを語っていますし。どこの国の指導者が
  プーチンの様に90%の支持率を維持しているのです。これを無視することは、
  一億余の人間を無視して、侮る事なのです


● 親戚が金融機関のお偉方で、金融機関に入れば豊かな生活が保障されていようとも、
  宇宙の探求をしたい、理系の天才は、原則として研究者に憧れるのです。
  その衝動は、金銀をいくら積んでもなくなる事はないのです。

● 自分のおかれた能力と興味を分からずに、金融機関に就職して挫折したのが、エリチィンの時代なのです。
  つまり、ロシアの新興財閥が国の経済を乗っ取って、国民を不幸のどん底に陥れたのです
  いくら新興財閥にお金が集まっても、国民全体が不幸になっては本末転倒です。

● ロシアをこの様に分析しながら、国民を平気で弾圧して殺し、歴史を捏造して、彼らの新幹線の
  事故や死亡率も0であると、平気で馬鹿でも分かる嘘を捏造する中共の現実は見えないようです。

● 選挙もなく、すべては共産党の一党独裁である中共の現実は無視して、見ないで、かたらない
  認知症の西欧は、もはやその末期に近付いているのは、イスラム教徒からでも分かるのです。

● だから認知症の老人を殺して、西欧にイスラム帝国を築き、ついでに西欧の王室もイスラム教に
  改宗しようとして、イスラム教徒は敵地の西欧で、妄想を抱きテロを続けるのです

● 自らの足元に火がついていることも分からず、お金儲けで損をさせられた恨みのみが
  人生の興味である強欲・西欧老人の腐臭は、今や誰でも知っている事であり、
  その死期を虎視眈々と人や国々は見ているのです。

● そして一人一人と、西欧のいう事を聞かない国が現れてくるのです。それが田中宇いう多極化の
  世界なのです。システム・時代の老化に伴う、必然的歴史の流れなのです。
  歴史が英雄を生むのであり、田中のいう多極化勢力が生むのではないのです。

● 英雄は時代が要請して、自動的・必然的に国民の中から生まれてくるのです。
  これが歴史の自己組織化というのでしょう
体制の270年の寿命は変える事の
  出来ない歴史の法則なのです
。貴方の寿命≒90歳と同様です。

● ロシアは西欧の後継者=資本主義国にはならないのです。後継者は貴方の・西欧の身近にいるのです。



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