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★ http://www.nikkei.com/article/DGXMZO99737630W6A410C1000000/
ベトナムに流れる危険な電子ごみ
ハミングバード・アドバイザリーズCEO 佐藤剛己
(1/2ページ)2016/4/21 6:30
会社から出る電子機器や事務機材の廃棄品横流し、というのは東南アジアでよくある不正行為だ。パソコン、携帯電話など様々なものが対象になり、横流しの結果、廃棄担当の従業員は会社に知られずに小遣いを得る。
海洋側の東南アジア某国にある工業団地で、日系企業の電子機器廃棄品横流し事案のお手伝いをした時のこと。本来は「電子ごみ」となるべき機器の横流し先が、ベトナムであることがたまたま分かった。筆者の仕事は、この不正行為の確定が目的で、流通経路確認は求められていない。作業はここで終わった。
東南アジアの電子ごみが、わざわざベトナムまで流れる事実を、筆者はそれまで寡聞にして知らなかった。奇異に感じて調べてみると、東南アジアではここ数年、中国での再生処理を目的として、まずはベトナムに搬入されるケースが増えているという。以前は中国・広東省などから入っていたのだが、入り口が南下し、ベトナム・ハイフォン港に移ったのだ。
■中国の規制強化で経路変わる
携帯電話などの廃棄物品の横流しが中国や東南アジアに広がる。写真はロイター
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携帯電話などの廃棄物品の横流しが中国や東南アジアに広がる。写真はロイター
電子ごみはレアメタルや鉄、銅、鉛を天然資源よりも高濃度で含んでいる。リサイクルが期待される半面、安価で危険な手作業による解体が特に新興国で多く進んでいる。結果、作業者に甚大な健康被害や環境被害をもたらしてきた。それだけに、中国当局は2000年初頭から電子ごみ対策と、香港での違法廃棄品輸入への取り締まりを強化してきた。このあおりで、ベトナム経由の「バックドア」と呼ばれる経路が確立したのだ。
ベトナム北部で違法電子ごみの処理場となった、その多くは、陶磁器や刺繍など工芸品を作って生計を立てていた1500とも2000ともいわれる「工芸村」が元だとされる。ここ数年でクアンニン省ドンマイ(Dong Mai)、ハイフォン省クレンアン(Klen An)などが「有名」になってしまった。貴金属やまだ使えるプリント基板など、集積され取り出された有用部分は、陸路でベトナム・クアンニン省から国境北側の中国・広西チワン族自治区に持ち込まれるという。
地元ニュースメディアによると昨年初頭、ベトナム当局はドンマイ村の健康調査を実施、土壌や地下水に含まれる鉛の含有量が危機的なレベルにあるとして、地域住民の一部緊急移転などを決めた、と伝えた。検査の結果、335人の子どものうち207人は、鉛の血中濃度が極めて高いことも分かったという。
ベトナムに至る詳しい流通経路は必ずしも明らかではないが、排出元は米国、欧州と日本が圧倒的に多いといわれる。
今年2月に国連薬物犯罪事務所(UNODC)が出した報告書「Protecting peace and prosperity in Southeast Asia: synchronizing economic and security agendas」は、東南アジアの域内統合と周辺国との関係強化に伴って、犯罪増加をも見込まれることを警告したものだ。人身売買、違法移民、麻薬などに比べると、電子ごみの扱いはやや小ぶりだが、日本が名指しされていて、筆者も黙っているわけにはいかない。昨年4月の国連大学グループ発表によれば、14年の世界の電子ごみは推計4180万トン、日本は220万トンで世界3番目の排出量なのだ。別の国連統計では、このうちの9割(約190億米ドル相当)は違法に処理、または廃棄されているという。
■排出企業や行政当局に管理責任
UNODC報告書も指摘しているが、流通にはかなりのケースで暴力組織が介在するとみられる。組織がどこに拠点を置くのかについて報告書は言及していないが、どこにあるにしても、調べれば流通経路上の組織介在ポイントはおおむね分かる。分かれば排除が可能になるので、ここは、電子ごみを排出する企業や関係行政が、実地検分を含めて廃棄物をトレースすれば流通チェーン管理の責任を全うできる分野だ。
話はそれるが中越国境を巡っては、ベトナムはどうも「踏んだり蹴ったり」だ。南シナ海の領有権問題だけではない。経済的に困窮するベトナム北部の女性をだまして花嫁として中国側に嫁がせる商売(行った先で虐待を受けるケースが多く、国連やNGO(非政府組織)は「人身売買」と非難している)は、後を絶たない。香港への密入境を手助けする犯罪グループも、東南アジアで集めた密入境希望者をベトナム側にいったん集積させ、クアンニン省から広西チワン族自治区への陸路で中国へ越境させるケースが多いようだ。中国公安省は今年3月、犯罪グループ142人(うち中国人113人)と、彼らに手引きされて香港へ渡った約3000人を拘束した。
話を戻す。日本の経済産業省も、電子ごみを巡るベトナムの危機的状況を認知してか、12年度から3年続けて、ベトナムにリサイクル事業を構築、根付かせるための事前調査を実施した。ベトナムでは国内発生する電子ごみも急増の一途な中、日本のリサイクル業者企業9社がすでにベトナムに進出している内容を読むと、「日本も貢献しているのか」と思う面もある。が、昨年3月付けのクアンニン省報告書(NTTデータ経営研究所受託)は、「市民の環境意識が醸成されていないベトナムにおいては、(中略)リサイクルシステムを構築するには、ある程度の時間が必要と考えられる」と結んでおり、適正処理がどこまで進むものか、予断を許さない。
電子ごみの違法処理問題はベトナムだけでなく、中国から南アジア、アフリカにかけて広範に広がっている。根本解決には、「輸出」を担ってしまう先進国側企業と消費者の責任が大きい。ここに実効性ある対策を施さない限り、抜本的解決にはならない。
佐藤剛己(さとう・つよき) 新聞記者9年、米大手民間調査機関11年(日本支社長3年)などを経て2013年9月、シンガポールと日本でHummingbird Advisoriesを設立。ビジネスや政治を中心に、リスクコンサルティングを提供する。ASEAN各国や北東アジアに情報収集ネットワークを張り巡らせる。公認不正検査士、米国Intellenet日本会員、京都商工会議所専門アドバイザー
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● コリアンダーを製品化して、シラントロと言う名で、BDORT/生命科学研究所で販売しています。
詳しいことは、久留米市の下津浦医院やDR大山恵昭が専門ですので、直接又はネットで
又は彼らの著書を読むと良いでしょう。
● そもそもDR大山がベトナム料理を食べて、彼の尿に重金属の排泄が増えている事を見つけたのが
その研究と製品化の発端と聞いています。
● 重金属の汚染の歴史は、文明とともにあるのですから、古代文明のあった地では、彼らの食事にも
その対処法が有るのでしょう。カレーにもコリアンダーが使われています。
インドの食事と伝統医療は参考になると思われます。
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