★ https://www.foreignaffairsj.co.jp/articles/201605_mahbubani_summers/
文明は衝突せず、融合している
―― 将来を悲観する必要はない
キショール・マブバニ/シンガポール国立大学 リー・クアンユースクール学院長
ローレンス・サマーズ /ハーバード大学名誉学長
The Fusion of Civilization
―― The case for Global Optimism
Kishore Mahbubani シンガポール国立大学リー・クアンユー・スクール(公共政策大学院)の学院長。最近の著書にThe Great Convergence: Asia, the West, and Logic of One World.がある。
Lawrensce H. Summers ハーバード大学名誉総長で、同大学教授。1991―2001米財務長官、2009―2010年に米国家経済会議の議長を務めた。
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文明は衝突せず、融合している ―― 将来を悲観する必要はない
2016年5月号掲載論文
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昨今の欧米世界ではイスラム世界の混乱、中国の台頭、欧米の経済・政治システムの硬直化といった一連の課題に派生する悲観主義が蔓延している。とにかく欧米人の多くが自信を失ってしまっている。しかし、悲観主義に陥る理由はない。悪い出来事にばかり気を奪われるのではなく、世界で起きている良いことにもっと目を向けるべきだ。
この数十年で非常に多くの人が貧困層から脱し、軍事紛争の数も低下している。とりわけ、世界の人々の期待が似通ったものになってきている。これは、グローバルな構造の見直しをめぐる革命ではなく、進化へと世界が向かっていることを意味する。現在のペシミズムの最大の危険は、悲嘆に暮れるがゆえに悲観せざる得ない未来を呼び込んでしまい、既存のグローバルシステムを再活性化しようと試みるのではなく、恐れに囚われ、欧米がこれまでのグローバルなエンゲージメントから手を引いてしまうことだ。
悲嘆に暮れる理由はない
イスラム教と近代化
中国という課題
自信を喪失した欧米世界
新しい秩序と文明の融合
プラグマティズムと合理主義の広がり
2016年5月号に掲載
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
● 思わず笑ってしまう、ローレンス・サマーズの叱咤激励。黄昏の西欧に対する
励まし、それはまるで老いても死を自覚できず、いつまでも未来があると
錯覚する老人に似ています。おいても俺は現役だぞ~~~~。
● 長寿は特殊な遺伝子を持っている人の特権です。それでも、100歳以上を生きるのは
至難の業であり、ほんの人口の一部のみです。彼もこのような激励文を書けるだけ、
脳の海馬はしっかりしていると思われますが、しかしそれでも
110歳を超えるのは不可能でしょう。
● こういう私も、BDORTの成果を生かして、100歳以上生きる妄想を持っていますから
そういうお年寄りの気持ちは解らないではないが・・・・。
● 肝心のUSA/大西洋ヨーロッパ諸国は、21世紀に入ってから、貧富の差が拡大していると
最近、ピケティがデータで示しているにも関わらず、彼の偉業がまったく目に
入らないようです。最近の記憶がダメになり、昔の記憶は鮮明に覚えている
のは、そう、ボケの症状です。
● 彼もお年を召し、過去には偉大な地位まで行った人ですから、過去の思い出は、それは
それは楽しいものが多いのでしょう。そしてシンガポールの国立大学院の学院長にも
なれば、アジアのトップに立ちアジアを支配して東西の文明が融合したと
誤解するのも無理はありません。
● 中東の大混乱、日中の台頭、ロシアの復活、西欧の黄昏などが何を意味するかが
分からないところに、認知症の開始が見えます。いくら天才でも脳の機能は
いつかは止まるのです。
● 彼の希望は、西欧が再び生まれ変わると思っていることですが、これは輪廻の思想であり、
自らももう一度生まれ変わりたいという、人生末期の願望と同じなのでしょう。
● でもそのためには、東洋の輪廻の思想を受け入れる=つまり東洋の思想に転向しなくては
いけません、しかし、たとえ生まれ変わっても次は虫になるかもしれないのです。
● 東洋思想への転向は、東洋の勝利を意味するのです。文明は融合するのではなく、東洋が
西欧を凌駕して、文明が逆転することを意味します。一部は衝突し一部は融合しますが、
しかしメインは東西文明の逆転と言う歴史の大法則です。
● そのサイクルは、810年と1620年サイクルです。(30年X3X3X3)X2の法則。
文明は衝突せず、融合している
―― 将来を悲観する必要はない
キショール・マブバニ/シンガポール国立大学 リー・クアンユースクール学院長
ローレンス・サマーズ /ハーバード大学名誉学長
The Fusion of Civilization
―― The case for Global Optimism
Kishore Mahbubani シンガポール国立大学リー・クアンユー・スクール(公共政策大学院)の学院長。最近の著書にThe Great Convergence: Asia, the West, and Logic of One World.がある。
Lawrensce H. Summers ハーバード大学名誉総長で、同大学教授。1991―2001米財務長官、2009―2010年に米国家経済会議の議長を務めた。
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文明は衝突せず、融合している ―― 将来を悲観する必要はない
2016年5月号掲載論文
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昨今の欧米世界ではイスラム世界の混乱、中国の台頭、欧米の経済・政治システムの硬直化といった一連の課題に派生する悲観主義が蔓延している。とにかく欧米人の多くが自信を失ってしまっている。しかし、悲観主義に陥る理由はない。悪い出来事にばかり気を奪われるのではなく、世界で起きている良いことにもっと目を向けるべきだ。
この数十年で非常に多くの人が貧困層から脱し、軍事紛争の数も低下している。とりわけ、世界の人々の期待が似通ったものになってきている。これは、グローバルな構造の見直しをめぐる革命ではなく、進化へと世界が向かっていることを意味する。現在のペシミズムの最大の危険は、悲嘆に暮れるがゆえに悲観せざる得ない未来を呼び込んでしまい、既存のグローバルシステムを再活性化しようと試みるのではなく、恐れに囚われ、欧米がこれまでのグローバルなエンゲージメントから手を引いてしまうことだ。
悲嘆に暮れる理由はない
イスラム教と近代化
中国という課題
自信を喪失した欧米世界
新しい秩序と文明の融合
プラグマティズムと合理主義の広がり
2016年5月号に掲載
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● 思わず笑ってしまう、ローレンス・サマーズの叱咤激励。黄昏の西欧に対する
励まし、それはまるで老いても死を自覚できず、いつまでも未来があると
錯覚する老人に似ています。おいても俺は現役だぞ~~~~。
● 長寿は特殊な遺伝子を持っている人の特権です。それでも、100歳以上を生きるのは
至難の業であり、ほんの人口の一部のみです。彼もこのような激励文を書けるだけ、
脳の海馬はしっかりしていると思われますが、しかしそれでも
110歳を超えるのは不可能でしょう。
● こういう私も、BDORTの成果を生かして、100歳以上生きる妄想を持っていますから
そういうお年寄りの気持ちは解らないではないが・・・・。
● 肝心のUSA/大西洋ヨーロッパ諸国は、21世紀に入ってから、貧富の差が拡大していると
最近、ピケティがデータで示しているにも関わらず、彼の偉業がまったく目に
入らないようです。最近の記憶がダメになり、昔の記憶は鮮明に覚えている
のは、そう、ボケの症状です。
● 彼もお年を召し、過去には偉大な地位まで行った人ですから、過去の思い出は、それは
それは楽しいものが多いのでしょう。そしてシンガポールの国立大学院の学院長にも
なれば、アジアのトップに立ちアジアを支配して東西の文明が融合したと
誤解するのも無理はありません。
● 中東の大混乱、日中の台頭、ロシアの復活、西欧の黄昏などが何を意味するかが
分からないところに、認知症の開始が見えます。いくら天才でも脳の機能は
いつかは止まるのです。
● 彼の希望は、西欧が再び生まれ変わると思っていることですが、これは輪廻の思想であり、
自らももう一度生まれ変わりたいという、人生末期の願望と同じなのでしょう。
● でもそのためには、東洋の輪廻の思想を受け入れる=つまり東洋の思想に転向しなくては
いけません、しかし、たとえ生まれ変わっても次は虫になるかもしれないのです。
● 東洋思想への転向は、東洋の勝利を意味するのです。文明は融合するのではなく、東洋が
西欧を凌駕して、文明が逆転することを意味します。一部は衝突し一部は融合しますが、
しかしメインは東西文明の逆転と言う歴史の大法則です。
● そのサイクルは、810年と1620年サイクルです。(30年X3X3X3)X2の法則。