歴史と経済と医療の未来予測・歴史経済波動学

フラクタルと歴史経済波動学で予測
 未来の世界と経済と医療の行方
貴方はいくつの真実を見つけられるか!

クーデターの対象・害務省   USA/大西洋資本主義諸国は革命の時代

2018年12月19日 07時31分01秒 | システムの崩壊

(書評特集)
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江崎道朗『知りたくないではすまされない』(KADOKAWA) 
坂東忠信『亡国の移民政策』(啓文堂書房) 
兵頭二十八『米中AI大戦  地球最後の覇権はこうして決まる』(並木書房)

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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW 
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 アメリカは「敵と味方を取り違える天才」だった
  中国を甘やかせた歴代政権の大失敗にトランプは気がついたのだ

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江崎道朗『知りたくないではすまされない』(KADOKAWA)
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 保守論壇の新星・江崎さんの最新作である。
 情報の認識ギャップ、とりわけ日米のインテリジェンスの度し難い乖離に関して、もっとも最新のデータをもとに「なぜ日本人は世界の行方を見誤る」かについて考察している。
 彼我の差は歴然としている。
 しかしインテリジェンスに卓越するアメリカそれ自体が「敵と味方を取り違える天才」と来ているから、事態はもっと複雑かつ深刻なのである。

 オバマ政権まで中国が豊かになればいずれ共産主義をやめて「民主化するだろう」と根拠に乏しい説を信じ込んできた。
 すべては裏切られ、気がつけば人民元の強みを発揮して世界に経済覇権をとなえ、68ヶ国を札束の威力で「一帯一路」の大風呂敷に包み込み、あげくにアメリカ市場でがっぽり儲け、それらを投じて大軍拡を達成したが、民主化とはあべこべの全体主義社会をさらに強固にして西側に対する最大最強の脅威としてあらわれたからである。

 トランプ政権は従来の対中姿勢を根底から変えつつある。

しかし一夜には変えられない。だから序の口が高関税をかけて、まずは中国の経済力を弱める作業を始めた。理由は第一に、驚くほどべったりと中国に吸い付いているアメリカ企業があり、第二に米中秘密軍事協定が残存し、第三にウォール街が中国からまだまだ市場利用で儲けようとしているからだ。GAFAは、まだ中国進出を諦めてはいない。それが問題だ。

 本書の肯綮はいくつかあるが、第一にDIMEという指摘である

 DIMEとは「外交」「諜報」「軍事」「経済」の頭文字を取った概念である。
 トランプの対中政策の要にいる通商産業局長ナバロ教授が発案し、実際にこの考えた方はトランプ政策の中軸に躍り出た。
 当面の主目標は[MADE IN CHINA 2025]の実現阻止にあり、そのためアメリカはZTEを排除し、つぎにファーウェイに照準を合わせた。

 こんなときに日本は「一帯一路に協力する」「通貨スワップに応じる」。「競合から協調へ」と唐変木なことを言いつのり、ワシントンから猜疑の目で見られている

 2016年秋も、選挙情勢を見抜けなかったのは日本のメディアばかりか外務省である。
トランプが当選するというのに安倍首相の訪米では、ヒラリーにしか面会をアレンジしなかった外務省は間抜けの集まりではなく、アメリカのメディアの印象操作にひっかかったことが大きい。
そして在米大使館は、民主党ばかりと交遊し、共和党にコネクションが薄かったからである。
 日本の欠点、それはインテリジェンスだ。
 本書はアメリカの要人を訪ね歩きながら、現実にワシントンで起きていることをヴィヴィドに伝えてくれる。
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● 問題はUSAではなく、USA内でも2大勢力があり、おのおの思想を持っています。
  民主党系と共和党系は本質的に思想が異なるという事です。その両方の
  思想を見切れてない外務省が問題なのです。

● 戦後のGHQに従う事が使命と思っているのです。日本の政治家にではなくUSAにです。
  更に日本国民の為でなく、進駐軍に忠誠を誓うのが彼らの任務という事です。それが
  戦後という事なのです。USAに隷属させる為の道具と化したのが官僚組織です。


● 人間でさえも、大人になれば両親からの、独立という事が当然で必然ですが、
  お母さん(主にUSA民主党)に戦後べったりのマザコン息子には、それが
  良く見えないという事なのでしょう。今後は父親の拳骨が必要なのです。

● そろそろ日本の独立が近い事が、日本を取り巻く世界情勢が教えてくれるのです。

● 日本の為に、あらゆる可能性を考えて対処するのが、インテリジェンスなのです。
  自ら考える事を止めた戦後の日本人の悲劇がここにも見られます。
コメント
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