歴史と経済と医療の未来予測・歴史経済波動学

フラクタルと歴史経済波動学で予測
 未来の世界と経済と医療の行方
貴方はいくつの真実を見つけられるか!

世界は甘くない・競争で勝てないものは潰される 国外にも目を向けよ

2018年12月29日 12時54分05秒 | 経済戦争

西洋特有の「競争」 月刊三橋事務局(経営科学出版)

最近の安倍政権の経済政策の中心には、「競争」という概念が居座っています
競争とは、「competition」という言葉が
明治時代に欧米から入ってきた際に造られた造語です。

といいますか、competitionの翻訳を「競争」と定めたわけでございます。
ちなみに、competitionを競争と翻訳したのは、福沢諭吉です。
福沢諭吉が江戸幕府の勘定方に依頼され、経済書の目録を翻訳した際に、
competitionに該当する和語が存在しなかったため、
「競い争う」という案を出し「競争」と名付けたのです。


幕府の役人は、「競争」という言葉について、
「ここに争という字がある、ドウもこれが穏やかでない」
と指摘したのですが、それに対し福沢は、
「どんなことッて、これは何も珍しいことはない、日本の商人のしている通り、
隣で物を安く売ると言えば此方の店ではソレよりも安くしよう、また
甲の商人が品物を宜くすると言えば、乙はそれよりも一層宜くして
客を呼ぼうとこういうので、またある金貸が利息を下げれば、
隣の金貸も割合を安くして店の繁昌を謀るというようなことで、互いに
競い争うて、ソレでもってちゃんと物価も決まれば金利も決まる、
これを名づけて競争というのでござる」

と解説し、幕府役人は、
「なるほど、そうか。西洋の流儀はキツイものだね」
との感想を述べたとのことです。

福沢の「競争」に関する説明は、確かにもっともなのですが、
本来の「competition」という言葉には
「勝ち負けをはっきりつける」という意味が
内包されています。人々を「勝者」と「敗者」に区分けするわけで、
なかなか厳しい話です。

福沢はもちろん、それを理解していたからこそ、competitionに競「争」という、
キツイ印象を与える漢字を充てたのではないかと想像しています。

問題は、日本国民が「勝ち負けをはっきりつけ、
人々を勝ち組と負け組に分ける」という意味で「競争」という
言葉を使っているかどうかです。
江戸幕府の役人のように、「人々が争うというのは、穏やかではない」と
感じる日本国民が、ほとんどなのではないでしょうか。

とはいえ、日本国民は「競争」あるいは「市場競争」
という言葉を使うことを好みます。
実のところ、日本国民は、学問や人徳をよりいっそう磨き上げること、あるいは
仲間同士が互いに励まし合い、競い、共に向上していくこと、すなわち、

「切磋琢磨」
という意味で「競争」という単語を用いていると思えるのです。

ここまで来ると、文化、伝統、そして「ニュアンス」の問題になってしまいますが、
日本国民は本当に「国民同士で争い、自分が勝ち組になり、
他の国民(同胞)を負け組とする」競争を望むのでしょうか。

それはもちろん、そういう人もいるでしょうが、大多数は違うと思うのです。

例えば、経営者が自社の組織や社員が
「競い争い、勝ち組と負け組に分かれること」を望みますか?
皆が努力し、競うのは当然として、「敗者」を作ろうとまでは思わないはずです。

まあ、一部の企業は組織や社員を「競争」させ、敗者は「解雇」という
外資系的な経営スタイルになってきているかもしれませんが、少なくとも
企業の多数派は異なるでしょう。何しろ、「同じ社員」なのです。

というわけで、安倍政権の経済政策の中心には、競争ではなく
「同じ日本国民が切磋琢磨する」が置かれるべきだと思うのですが、
皆さんはどのように思われたでしょうか。

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● 宇宙はベクトルも実存だと書きました。つまり過去には戻れないのです。
  江戸時代のノスタルジアのみでは生きて行けないのです。江戸を
  懐かしむのは、江戸を研究する学者に任せるべきでしょう。

● 現実を生きているわれわれ素粒子は、時代の流れに翻弄されながらも確実に
  競争に巻き込まれているのが実際です。現実を無視してのノスタルジアは
  百害あって一利なしといえましょう。

● 歴史経済波動学では江戸時代は知識人の時代だったと云えます。階級社会で各々の
  分をわきまえて居れば、無難に過ごせた世界なのです。しかし今は江戸時代では
  ありません。自由と競争と金儲けの時代なのです。

● 浮草のように流されながらも、時代に沿うよう生きなくてはいけません。机上の
  空論を懐かしむのは止めましょう。富裕者の時代は比較的自由が
  あふれている分競争もあふれているのです。

●  江戸は遠くなりにけり。未来の次の時代は、世界の新戦国時代に備えるための
   軍事的大競争が必要なのです。好きでも嫌いでもそれが現実なのです。

● やがてUSA/大西洋資本主義諸国との別れの時も来ます。自分の足で立たなくては
  いけないのです。その時に日本の前に立ちふさがる中共こそが不倶戴天の
  敵なのです。切磋琢磨の甘い精神では世界に通用できません。

● 隙あらば、核兵器を使おうとする、戦士の国です。そのうえに教育で反日教育を
  叩き込まれた、非常に危険な人達なのです。日本の常識が通用しないのです。
  しっかりしろ、三橋さん。

  
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資本家は株式市場を利用して如何に権力を恫喝・支配するか? 経済戦争

2018年12月29日 09時59分01秒 | 経済戦争
★ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39566050Z21C18A2000000/?n_cid=NMAIL007

著名投資家に泣きついたトランプ政権(NY特急便)
NQNニューヨーク 滝口朋史
トランプ政権 北米
2018/12/29 6:17
日本経済新聞 電子版

トランプ米大統領の「沈黙」が米株式相場を支えている。28日はダウ工業株30種平均が3営業日ぶりに反落したが、週間では617ドル高と12月に入ってから初めて上げた。相場底入れの兆しが増え始め投資家心理の悪化に歯止めがかかりつつあるほか、トランプ氏が米連邦準備理事会(FRB)への批判を封印したのも安心感につながっている。

画像の拡大
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長=ロイター

「トランプ政権の高官が最低でも1人の著名投資家に接触していた」。米CNBCは28日、1896年の集計開始以来でダウ平均がクリスマスイブとして最大の下落率を記録した24日以降に政権幹部が相場を支えるためのアドバイスを求めたと報じた。政権は相場上昇をトランプ氏の政策の成果の1つとみなしており、相場急落を受け投資家に泣きついたとみられる。

助言を求められた投資家はパウエルFRB議長への批判をやめるようにトランプ氏に伝えるよう求めたほか、閣僚の交代停止や中国との貿易交渉で合意することが相場の支えになると指摘したという。トランプ氏はFRBが19日に今年4回目の利上げに踏み切ったのを受け「米経済の唯一の問題はFRB」などと批判を繰り返していた。

トランプ氏が助言に耳を貸したかどうかは不明だが、26日以降はツイッター上でFRBを批判するような投稿はなりを潜めている。ここ数日は野党民主党に対し政府機関の一部閉鎖につながった「国境の壁」建設費の計上に協力するよう求める内容が大半だ。

相場の不安定要因になっていたトランプ氏によるFRB批判にひとまず歯止めがかかったうえ、相場が底入れする兆しも増えている。年末特有の節税目的の損失確定を目的とした売りも終息する見込みで、相場の戻りに対する期待がじわりと広がり始めた。
「経営幹部が企業業績に自信を持っている証左だ」。STAウエルス・マネジメントのルーク・パターソン氏が注目するのが、上場企業の経営幹部による自社株の売買状況だ。買った企業の数を売った企業の数で除した倍率は12月に急上昇し1倍に迫った。11年8月以来の高水準だという。

投資家の強気・弱気を示す指標である「プット・コール・レシオ」は27日に0.96倍と4日以来の水準に低下した。売る権利であるプットの建玉(未決済残高)を買う権利のコールの建玉で割って算出する同指標は相場の下落に備える投資家が増えれば上昇する。20日に1.82倍とデータを遡れる06年11月以降で最高になっていたが、一段安への警戒感は収束しつつある。
個人投資家の心理が「陰の極」に近づいたのも底入れ観測を支えている。全米個人投資家協会の週間調査では26日時点で今後6カ月の相場に「弱気」との回答が50.3%と13年4月以来5年8カ月ぶりに半数を超えた。個人の心理はヘッジファンドや機関投資家などに遅行しやすく、相場の「逆指標」とされている。

市場では「押し目買いや買い戻しが新年に向けた相場を支えそうだ」(SIAウエルス・マネジメントのコリン・チェシンスキ氏)との楽観論も聞かれた。政府機関の閉鎖長期化や米中貿易交渉など相場を揺さぶりかねない材料は依然残るが、戻りを見込む参加者は着実に増えている。
(NQNニューヨーク=滝口朋史)

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● このように、自然に起こる株式市場の大暴落=波を利用して、政権を操作するのが
  資本主義的支配と思えば良いと思います。国際金融機関は過去もそれを
  利用して政治を裏から支配してきたのです。

● 暴落の原因を政権に押し付けて、または暴落後の不始末を政権の失敗として
  相手に反省と責務を押し付けて管理するのです。1913年にFRBを乗っ取った
  国際金融機関は、1929年の大暴落で最大の利益を得るのです。

● 同時にFRB支配をも確実なものとしてきました。又同時に政治を裏からコントロール
  してきたのです。それが資本家の資本主義的支配という事です。そして
  石油文明の最盛期に、過去の文明を一掃する事にしたのです。

● 勿論お金という権力を、極限まで最大化する為です。1937年に大麻取締法を突然制定し
  現代科学による石油文明の巨大な供給力のはけ口を求めて、世界の制覇を
  目指すことにしたのです。市場の確保こそ資本家の最大の望みなのです。

● 勿論その後に戦争を誘発する事は、必然の流れという事です。後発資本主義国も
  当然市場を求めて市場に参入します。先輩資本主義にとっては目障りな存在です。
  株式市場の大崩壊とそれを利用しての市場の支配、ライバル≒後発国の追放、

● 全てが混然一体となったのが、1929年以降の大恐慌の出来事です。この巨大な波の
  後には巨大な破壊=戦争が来ることは必然なのです。大麻はそれまでの文明の
  主役でした。茎からは良質で強い繊維が取れ、衣服や建材の原料となりました。

● 葉は野菜となり、さらに茎も野菜となり又燃料や縄にもなります。若葉と花は所謂
  薬となります。今でいう医療用マリファナです。種はたんぱく質を十分含み
  脂質のω3とω6の配分も良好で大切な食料となります。生育が早く
  土地を選ばない大麻は究極のエコ植物なのだったのです。

● これを嘘と恐怖のプロパガンダで悪役に仕立てて市場から追放したのが1937年以降の
  大麻追放運動であり世界大戦なのです。首尾よく世界を征服したUSAの資本家は世界に
  大麻取締法を押し付けて、更には小麦の品種改良で食料の支配にも乗り出しました。

● これが今の石油文明の姿なのです。当然のこととして、資本主義システムの老化と
  同時に,反石油文明の動きと大麻の復権が現れるのは、当然の流れといえるでしょう。
  大麻が究極のエコ植物として登場する事も必然なのです。

● このように見えない巨大な歴史の波も、歴史経済波動学で見ればすべてがスッキリと
  因果関係がみえてきます。知識階級が是非知るべき、法則といえるでしょう。

● 従って医療大麻の復権と西洋医療における慢性疾患の崩壊をも必然と云うことに
  なります。しかしそのような波は巨大ですから、目を凝らして、
  歴史を法則に照らして見なければ見えてきません。

● これを陰謀論という人もいますがそうではなく、文明の本質を表しているのです。

● 自らの造った品種改良の小麦で、病気と貧困とを世界に輸出して、自らの利益のみを
  追い求め世界支配を達成した現代西欧文明は、その結果として自己崩壊の
  過程に入っているのです。これも自己組織化現象=必然というのです。

● 言い換えれば、因果応報であり、尻拭いは最後は自らしなくてはいけないのです。
  どうですか? 西欧文明の崩壊、USAの/大西洋資本主義の崩壊と
  慢性疾患の現代医療の崩壊も見えてきましたか? 

● 問題なのは、2138年まである現代日本文明の今後の最盛上昇期は、西欧文明を
  受け継ぎながらどう修正して行くかです? そっくりそのままで引き継ぐ
  のでは、全く日本文明の意義はないと思われます。


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歴史経済波動学  4  株価の動きは政治・経済・社会の動きを全て含む

2018年12月29日 08時56分04秒 | エリオット波動
● 太陽系の動きは、その規模や衛星の数や公転などの全ての情報を含んでいます。
  そのすべての情報を見つけるのが、天文学とも言えます。動きを見る事で
  その法則を見つけるのです。

● 宇宙の全ては、素粒子とゆらぎとベクトルから出来ています。基本的にはこの
  3つが構成要素です。素粒子とは現代科学が解明していますが、
  まだ未解決な問題もあるようです。

● しかし、われわれニュートン力学の世界で生きているものには、原子のレベルの
  発想で十分でしょう。我々の世界では素粒子とは個々の人間に置き換える事が
  出来ます。これもフラクタルが宇宙の原則なので出来る相似形です。

● ゆらぎとは、読んで字のごとく波”で十分です。波動と言い換えることも出来ます。
  全ては波動を持っている事は、素粒子のレベルから銀河系まで同じことです。
  電子は原子核の周りをまわることになり、時系列で波を造っています。

● 回っている事が、波=波動なのです。3次元的には螺旋を造りますが、2次元的には
  波の形を造ります。太陽の周りをまわっている我々惑星も同様です。地球にいる
  我々には分かりにくいですが、太陽が回る事から間接的に実感できます。

● 銀河系だってそうです。見えないが中心には巨大なブラックホールがあり、その周囲を
  星々は回っているのです。その次の巨大な宇宙構造も同様に想像できます。つまり
  宇宙の見えないブラックマターは見えないブラックホール同様存在は確実です。

● そしてベクトルとは方向性の事です。時は進むのみで過去に戻れないことは現実です。
  宇宙もビッグバンから一方向に拡大してきています。これがベクトル=方向性です。
  これも我々の世界では当然のことでしょう。右へ飛ぶか左の飛ぶかでは異なります。

● 株価の動きにも、この宇宙の、現実の3つの要素が現れます。株価が上がるか下がるかの
  方向性に、個々の資金・又は人間の動きが重なり、波を造りながら進むのです。
  波は当然2次元的・紙上の上では上下しながら進みます。

● これが株価に現れるエリオット波動という事です。基本的には難しくありませんが、
  難しいのは何時上がり何時下がるかという事を予測する事です。これに作用する
  因子は多々ありますが、我々素人がそれを量的に扱う事はほぼ不可能です。

● 従って近似的に質的に扱うのが現実的でしょう。それがスーパーコンピューター
  でも難しい図形認識の能力を使うという事です。顔の認識は人間の方が
  コンピューターよりも優れて言えると云えます。

● 全く量的に扱えないかといえば、そうでもありません。どの程度上がるか又はどの程度
  調整するかは、ある程度量的な判断は可能なのです。それは経験則に基づくのが
  基本ですが、しかしフィナボッチ数を参考にすることは出来ます。

  フィナボッチ数 ➡ https://ja.wikipedia.org/wiki/フィボナッチ数


● フィナボッチも数式は専門家に扱わせましょう。我々はその数式から導かれる
  図形の認識と、つぎのステップで起こるであろう、図形を想像するのです。
  法則から導かれる形の美しさを追求するのです。

● 勿論現実には揺らぎがありますから、必ずしも完璧な形を造りません。しかし
  顔が崩れても顔と認識できるように、基本的な形を探すのが我々の想像力です。
  正確ではありませんが、しかし情報が少ない中での推定ですから仕方がありません。

● 原子の世界でも小さければ小さいほど不確定論理が働く原子の動きは予想し難いですが
  太陽系の大きさでは、地球の次の1年後の位置は予想が比較的簡単なように
  経済の動きも大きなサイクルの予想は比較的簡単になります。

● 言い換えれば来年の動きの予測は正確には難しいですが、数十年後の動きは
  比較的簡単にできます。例えば来年の2月の株価の値の正確な予測は難しい
  ですが、2046年前後にUSA資本主義が崩壊するのはほぼ予想できます。

● これがエリオット波動・フラクタルなのです。現実のイメージに隠れた基本形を
  見つけるという、半分芸術的な世界とも言えます。自分自身のイメージの
  世界を信じるしかないのです。これが時には間違いを齎すのは当然です。

● 揺らぎの多い世界では、完全な形を求める事は不可能です。あくまでも近似的な
  世界を想像するのみです。1/f揺らぎは何処でも顔を見せます。ご用心。

  1/fゆらぎ ➡ https://www.athome-academy.jp/archive/mathematics_physics/0000000230_all.html

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