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資本主義末期・金融帝国と若き君主国間の体制の戦い

2014年07月18日 18時45分36秒 | 戦争
★ http://japanese.ruvr.ru/2014_07_16/274713532/

西側とロシア、イデオロギーのレベルで不理解

ウクライナでの事件の罪を西側がロシアに押し付けようとしていることから、ロシアと西側との関係にある深刻な危機があからさまになった。この危機の原因について、「ロシア・トゥデイ」は史学博士でロシア外務省外交アカデミーのアレクサンドル・ルーキン元校長にインタビューを試みた

「 現在私たちが目にしているのは、いわゆる『ポストソ連コンセンサス』 の破綻です。これはソ連崩壊後に作られてしまったロシアと西側の関係システムのことで、双方が理解を持って互いの国益に対応し、妥協を図ることを想定して形作られました。ところがこの条件を果たしていたのはロシアだけだったのです

ロシアは『文明世界』の一員となるためであれば、この世界との協力のために国益を部分的に犠牲にしても構わないところをアピールしてきました。ところが『文明世界』のほうは励ましのセリフをさんざん口にしただけで、本心では自分を勝者と捉え、思考は冷戦のカテゴリーに終始してきたのです。NATOの東進はないなどの約束は全て忘れ、西側は冷戦時代にソ連の抵抗にあってできなかったことをすべて実現しようとしてきました。さらに多くの国や領域を影響下におき、軍事施設をますますロシアとの国境近くに移動させてきたのです。そうしたなかにはロシアの同盟国の領域も含まれていました。」

-こうした西側の行動はなにが原因ですか?

実に変な話ですが、今の西側社会はロシアよりずっとイデオロギー化されています。西側のイデオロギーは『民主主義』と言えるでしょう。その本質は割合単純なものです。西側社会は理想的ではないとはいえ、その他の社会に比べればより完成度が高い。社会の進化の頂点に位置し、世界の全ては西側のモデルが現段階あるような姿にならんと邁進せねばならない、とこういうものです。

原則的には原始的な文化ショービニズムですが、西側の政治はこの信仰に依拠しています。西側ではあらゆる『野蛮な』民族と諸国を『自由と民主主義』の世界に呼び込み、経済および政治の連合を通して、西の政治的影響力を敬わせねばならないと考えられているのです

このために必要なのは、こうした諸国の政権に親西側的勢力がつくことです。仮にこうした勢力が『民主主義的』標準に完全には合致しなくとも、それは大したことではありません。なぜならこれは後に必要な標準へと牽引が可能だからです。

これが、エストニアやラトビアがロシア語系住民のほとんどの市民権を蹂躙しているにもかかわらず、なぜその体制を欧州が非難しないかの理由です。これと同じ理由で西側はウクライナにおける急進的国粋主義者らを見ようとしていません。西側の理解では、こうした人々はウクライナを『成長の方向』へ後押しする勢力であり、いくつかの犯罪に目をつぶって、歴史的には是とすることができるものなのです。同時に『後戻り』勢力の犯した犯罪はあますことなく見せ、徹底的に批判せねばなりません。」

-西側がロシア非難を展開する理由は?

「西側が東欧の小国相手に自分の影響力を拡大しているうちは万事良かったのですが、ロシアが相手になったとたん、うまく進まなくなりました。ロシアは西側のシステムに完全に入ることを拒絶したのです。

何度も行われた世論調査の結果からわかるのは、実はロシア人の大多数は西側社会を理想的なものとは考えていないということです。西側がロシアに自分たちの価値を執拗に押し付け、文化的に近い隣国から引き離し、その国境にますます近い場所に軍備配置を行う様子をロシア人らは囲い込みと窒息の政策だと捉えています

もちろんロシアでも特に大都市で西欧化の支持者はいます。でもその数と影響力は大きくはありません。西側はこういう人たちにすがろうとしますが、西側の政策ははっきりいってロシアを敵に回したものであり、民主主義の条件下では、それが西側に批判されるものであっても、西側に親近感を抱かない大多数の国民の意見にロシア政権が的を絞るように仕向けてしまうわけです。

残念ながら、西側ではイデオロギー的な理由でこれが理解されることがありません。いかなるイデオロギーもそれが含有していない要因を退けるという特徴を有していますが、これは驚くべきことではありません



ルーキン氏へのインタビュー(続)、「米国はロシア、ウクライナ情の状況を把握していない」

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◎ 背後にいるのは、それぞれの国の体制を支持する、国民同士の戦いなのです

◎ お互いに理解できるわけがありません。

◎ それは、丁度江戸時代体制末期の日本と、資本主義の全盛期の欧米との出会いの
  時である、150年前を見れば分かります。逆に意味で異なった体制の
  出会いがみられた時です。

● 老朽化した江戸幕府は崩壊し、日本は若き資本主義国として登場、若さ余って
  エネルギーを対外に向けましたが、

● 欧米では逆の事が起こるのです。老朽化した資本主義末期の金融帝国が崩壊し、
  泣く子も黙る、武人の時代へとなるのです。ただし内戦で暫くは
  対外の戦いは出来ないでしょう


● 内戦で勝利を得て、国内が落ち着けば、英米仏が自ら嫌った、独裁国家へと
  変貌するのです。その時にやっと少しは、君主国家が理解できるでしょう。
 
● USAの崩壊までは、相互理解は不可能です。年寄りは頭が固まっているので
  新しい事には、対処が出来ないのです。対立こそが普通でしょう。
  

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