貴金属価格の落とし穴
未来の予測には、勿論絶対はありません。貴金属の予測に関しても、前回のブログ
で、専門家の予想は、2015年の金価格は1300ドル台とありました。
株式にお金が逃げるからとの話もありました。
この可能性を無下に否定することは出来ません。この可能性を検討してみます。
金最終価格≒1万ドル/1オンスの変更は有りませんが。
ヨーロッパの金の放出とユーロ危機
1、初期の予想より、今回の金価格の調整が十分でない。少なくとも第2波の底750ドル
から第3波の頂点1900ドルまでの0.382調整、つまり440ドル近くの
価格の調整を予想したが、十分でなかった。最低1400=1500ドルの予想であった。
ましてや50%や0.618の調整には程遠い。
2、金を外貨準備として沢山持つ、ヨーロッパが今回の危機の間に、金を放出したと
言う話は全くなかった。危機なのにおかしい。もし全く放出しないで済まそうと
するなら、この危機は単なるやらせ=演出の可能性が有る。
3.最近、ヨーロッパの当局が、金の財政赤字の埋め合わせの為に、金の放出に関して
“金は売却しない、何故なら金の準備が少ないから”と答えた。
これは明らかに嘘である。公式では米の金保有よりもユーロ圏の保有が
多い事は分かっている。ヨーロッパは元々金志向が強いのは常識です。
4.上記の意味することは、まだまだ危機は深刻でないとの意味と思われる。
此れは、危機は2015~2016年がピークと思う私の説を補強します。
来年以降金を放出するのか、又は十分金が上がった後2016年以降に放出するかは
分かりませんが、彼らの放出情報は要注意である。
もし今回放出すれば、金先物業者の予測1300ドル台までの低下はあり得ます。
最後まで我慢して、2016年以降の暴騰の後に放出すれば、
今回の貴金属の相場の終了のサインである。
過去の時系列から見た金相場
前回の金の第3波の頂点(1974年12月)から第4波の底(1976年8月)まで
大体1年9ケ月かかっています。もし今回も同じなら、来年の5月まで金価格は
低下する可能性が有ります。
一方、前回の金相場の第5波は2年余りで暴騰し頂点に達しています。
小さな波でとりあえず稼ぎ、様子を見る?
やがて今回の金価格は少し前の波の頂点=1775ドル前後まで上がると思います。
暴落するなら、此処から小暴落が予想されます。既に金を買った人で、1775ドル
前後の売却で利益が出るなら、一部売却して様子を見ると言う手もあります。
もし売れずに小暴落し1300ドル前後になったら、その時点での売却はダメです。
それが底と予想されますから。その後は上がるのみです。
プラチナの前回の第4波の調整は、1968,7月~1972年8月まで
3年9ケ月かかっています。今回は今日までに1年6ケ月かかっています。
更に下がるかどうかは分かりませんが、金相場に引きずられていく可能性は
有ります。
最後の第5波の期間は、その前の期間の0.618倍。
今回の金価格の上昇は、つまり第1波の開始は、2001年3月=256ドル/1オンス
で、第4波の開始2011,9月まで、10年と6ケ月。又は第4波の終わりまでは
2012年9月で、11年と6ケ月。これらにフィボナッチ数=0.618を掛ければ
≒6年と6ケ月、又は≒7年。2011,9月+6年6ケ月≒2018年と3ケ月。
2012年9月+7年≒2019年9月と予想が出ます。つまり、金の暴落時です。
国際的インサイダー投資家の思惑
意外と遅いと出ました。それなら、空売りなどで今からもう一度暴落させて1300ドル
近くまで下げさせて儲け、又恐怖に駆られて金を手放した人から安くで購入し、
最後の第5波を形成して暴騰させ、更に儲けると云う作戦も考えられます。
此れは勿論国際機関投資家、インサイダーの皆さんの戦略の予想です。
何れにしろ、大量の金の放出と云う情報が無くては、今後の暴落は有りませんから、
耳を澄まして、金売却の情報を出来るだけ早く仕入れましょう。