旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

浄土寺

2015年04月07日 | 旅 歴史
 兵庫県小野市浄谷町に浄土寺があります。
 極楽山浄土寺は高野山真言宗の古刹です。7世紀後半に聖武天皇の勅願により行基がここに廣渡寺を創建し、建久年間(1190-98)に東大寺を再興した俊乗坊重源が浄土寺と改称し開創しました。
 重源は東大寺大勧進職として奈良東大寺を復興させた人で、復興の拠点の一つとして繁栄し、最盛期には播磨高野と称され、14の子院を擁する大寺となりました。現在では歓喜院(南寺)、宝持院(北寺)の2院が残っています。
 境内の中央には国の重要文化財の八幡神社本殿、拝殿があります。池をはさんで国宝の浄土堂と国の重要文化財で本堂でもある薬師堂が向かい合っているという珍しい配置となっています。鐘楼堂、開山堂は兵庫県の有形文化財に指定されています。
 境内の配置は八幡の本地が阿弥陀如来であるという本地垂迹(すいじゃく)説を意識して重源が考えたと推察されます。日本では古い日本の神は神像を持っていませんでした。仏教が入ってくると神仏習合の思想が進み、インドの本地仏(ほんちぶつ)が神として仮の姿を表すことになったのです。

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