旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

高山寺石水院

2018年05月03日 | 旅 歴史


 京都府京都市右京区梅ケ畑栂尾町に高山寺があります。
 高山寺の石水院(せきすいいん)は五所堂(ごしょどう)ともいわれています。明恵上人の住居跡と伝えられています。間口正面3間、背面4間、奥行3間、正面1間通り庇、単層、入母屋造り、妻入、庇葺きおろし、1間の向拝付きの、こけら葺きの建物です。鎌倉初期の寝殿造りの遺構として、昭和28年(1953)に国宝に指定されています。
 石水院は鎌倉前期の文治年間から文永年間の間(1185-1274)に建てられたと考えられています。当初は東経蔵として金堂の東にありました。安貞2年(1228)の洪水で、東経蔵の谷向いにあったもとの石水院が無くなりました。その後、東経蔵に春日・住吉明神を祀って、石水院としたそうです。明治22年(1889)に現在地に移築されました。
 蟇股や舟肘木(ふなひじき)、庇の縋破風(すがるはふ)などに鎌倉時代の様式を見ることができます。また、建物の外周に壁は少なく、蔀戸(しとみど)仕様で寝殿造りの特徴が伺えます。南面に掲げられている「日出先照高山寺」(日出でてまず高き山を照らす)の額は後鳥羽上皇の勅額です。また西面の「石水院」の額は富岡鉄斎の揮毫です。
 石水院にはガラスケースの中に有名な「鳥獣戯画」、正しくは「鳥獣人物戯画」の模本が展示されています。本物は東京国立博物館と京都国立博物館に委託してあるそうです。カエルやウサギなどが時代の世相を風刺しており、日本最古の漫画とも呼ばれています。

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