
京都府京都市右京区梅ケ畑栂尾町に高山寺があります。
高山寺の宝篋印塔(ほうきょういんとう)は開山堂近くにあります。高さ3.2mのこの石塔は、明恵上人に帰依した富小路盛兼が寄進したものといわれています。近くにある為因寺のものとよく似ており、高山寺型と呼ばれる形式で、わが国の宝篋印塔の中で最も古い様式のものです。
宝篋印塔は鎌倉後期の建治から元徳年間(1275-1332)に造られたと思われます。相輪(そうりん)、笠、塔身、基礎の4つからなり、最上部の棒状の相輪は、頂上に宝珠(ほうじゅ)をのせ、その下に請花(うけばな)、九輪(くりん)、伏鉢(ふせばち)があります。九輪の上部を欠いていますが、昭和30年(1955)に国の重要文化財に指定されています。
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