8時、起床。ベーコンエッグ、トースト、紅茶の朝食。今朝の読売新聞に世論調査の結果が出ていた。「日本国民であることを誇りに思う」人が93%、「国の役に立ちたい」と考える人が73%、いずれも過去の調査と比べて最も高い数値であったそうだ。藤原正彦が、「日本国民であることを非常に誇りに思う人が、13年前に比べてぐっと増えている。グローバリズムの中で、日本が沈みそうになったことへの危機感の表れだろう。市場原理主義、グローバリズムに踊らされた日本経済が駄目になって初めて、国民が日本の良さを知った、ということだ」とコメントを寄せている。彼の著作『国家の品格』の主張に引き寄せた解釈である。そういう解釈もできなくはないのかもしれないが、データを見ると、高齢者ほど上記のような回答をする傾向が高いので、人口の高齢化がますます進んでサンプル構成における高齢者の割合が大きくなったことが一番の原因なのではなかろうか。一人一人の意識の変化がなくても、サンプルに高齢者が多くなれば統計的集団としての「国民」の意識は変化したように見えるのである。もちろん「高齢化効果」だけで変化のすべてが説明できるとは思わないけれど、すぐにドラマチックな解釈に走るのはジャーナリズムの悪い癖だ。統計の数字そのものは客観的なものであっても、解釈が主観的・恣意的では意味がない。
午後から大学へ。基礎演習の成績評価を事務所に提出するためである。私は勘違いしていたのだが、今年度から成績評価をWeb入力できるようになったので、いつものように手書きの成績簿を持って事務所に出向く必要はないのかと思っていた。しかし、そうではなくて、成績評価をWeb入力した上で、その結果を印刷して、それに署名・捺印をして事務所に持参するのである。あれっ? これって作業が軽減されたことになるのかな。いきなりWeb入力をするのではなくて、いつものように手書きの成績簿を作成してからそれをWeb入力したので、手間としてはかえって増えたような気がするのは、私の錯覚だろうか。事務所の誰かがやっていた成績のコンピューター入力作業を教員がするようになった、そのこと自体は不満ではないが(事務所の方が忙しいのは十分わかっているので)、Web入力した結果をわざわざ印刷して事務所に持って行くというのは、メールの内容を印刷してメールのあて先に持参するようなもので、間の抜けた話のような気がする。成績簿を手渡すときに記入漏れがないかのチェックがなされるわけだが、これはWeb上でできることではないだろうか(それも自動的に)。
成績簿を提出し終えて、あとは夕方まで研究室で卒論を読む。この時期、試験を採点しつつ、卒論も読まねばならない。成績評価の締め切りも、卒論の口述試験も同じ2月1日であるからだ。卒論は12月中旬に提出されているのであるが、あまり早い時期に読んでしまうと、口述試験(面接)までに読んだ内容を忘れてしまう恐れがある。先に試験の採点を済ませて、面接前の数日で卒論を読むというのが一番合理的である。でも、これまでそれが出来たためしがない。試験の採点を中断して、卒論を読み、口述試験が終わってから、試験の採点を再開し、事務所からの督促のメールや電話に「はい、いまやってます」「はい、もうすぐ終わります」と対応しながら、2月5日あたりまでになんとか試験の採点を終わらせるというのが毎年のパターンだ。95%、今年もそうなるだろう。そういう締め切りに追われる人生なのさ(すねたような口調で)。今日は卒論を2冊読んだ。一番厚い卒論を2時間かけて読み終わり、次いで一番薄い卒論を1時間で読もうとしたら、薄いのは外見だけで、一頁の行数が50行もあって(ワードの標準設定なら36行)、つまり「上げ底」ならぬ「下げ底」論文で、おまけに内容もかなり密度の高いもので、やっぱり2時間かかった。面白かったからよしとしよう。今年の卒論は全部で13本。まだまだ先は長い。
帰宅すると、牧阿佐美バレエ団から6月の公演「ドン・キホーテ」の案内が届いていた。13・14・15日の3回公演で、伊藤友季子が主役のキトリを踊るのは何日かなと思ったら、なんと、今回の公演に彼女は出演しない(少なくとも主役は踊らない)ではないか。そ、そんな・・・。6月は新国立バレエ団の公演「白鳥の湖」(あのザハロワがゲストで主役を踊る)を観に行く予定なので「ドン・キホーテ」はパスしようか。でも、「ドン・キホーテ」自体は楽しめる作品だから、青山季可(彼女もいいバレリーナだ)が主役を踊る14日の公演を観に行こうか。悩むところだ。
午後から大学へ。基礎演習の成績評価を事務所に提出するためである。私は勘違いしていたのだが、今年度から成績評価をWeb入力できるようになったので、いつものように手書きの成績簿を持って事務所に出向く必要はないのかと思っていた。しかし、そうではなくて、成績評価をWeb入力した上で、その結果を印刷して、それに署名・捺印をして事務所に持参するのである。あれっ? これって作業が軽減されたことになるのかな。いきなりWeb入力をするのではなくて、いつものように手書きの成績簿を作成してからそれをWeb入力したので、手間としてはかえって増えたような気がするのは、私の錯覚だろうか。事務所の誰かがやっていた成績のコンピューター入力作業を教員がするようになった、そのこと自体は不満ではないが(事務所の方が忙しいのは十分わかっているので)、Web入力した結果をわざわざ印刷して事務所に持って行くというのは、メールの内容を印刷してメールのあて先に持参するようなもので、間の抜けた話のような気がする。成績簿を手渡すときに記入漏れがないかのチェックがなされるわけだが、これはWeb上でできることではないだろうか(それも自動的に)。
成績簿を提出し終えて、あとは夕方まで研究室で卒論を読む。この時期、試験を採点しつつ、卒論も読まねばならない。成績評価の締め切りも、卒論の口述試験も同じ2月1日であるからだ。卒論は12月中旬に提出されているのであるが、あまり早い時期に読んでしまうと、口述試験(面接)までに読んだ内容を忘れてしまう恐れがある。先に試験の採点を済ませて、面接前の数日で卒論を読むというのが一番合理的である。でも、これまでそれが出来たためしがない。試験の採点を中断して、卒論を読み、口述試験が終わってから、試験の採点を再開し、事務所からの督促のメールや電話に「はい、いまやってます」「はい、もうすぐ終わります」と対応しながら、2月5日あたりまでになんとか試験の採点を終わらせるというのが毎年のパターンだ。95%、今年もそうなるだろう。そういう締め切りに追われる人生なのさ(すねたような口調で)。今日は卒論を2冊読んだ。一番厚い卒論を2時間かけて読み終わり、次いで一番薄い卒論を1時間で読もうとしたら、薄いのは外見だけで、一頁の行数が50行もあって(ワードの標準設定なら36行)、つまり「上げ底」ならぬ「下げ底」論文で、おまけに内容もかなり密度の高いもので、やっぱり2時間かかった。面白かったからよしとしよう。今年の卒論は全部で13本。まだまだ先は長い。
帰宅すると、牧阿佐美バレエ団から6月の公演「ドン・キホーテ」の案内が届いていた。13・14・15日の3回公演で、伊藤友季子が主役のキトリを踊るのは何日かなと思ったら、なんと、今回の公演に彼女は出演しない(少なくとも主役は踊らない)ではないか。そ、そんな・・・。6月は新国立バレエ団の公演「白鳥の湖」(あのザハロワがゲストで主役を踊る)を観に行く予定なので「ドン・キホーテ」はパスしようか。でも、「ドン・キホーテ」自体は楽しめる作品だから、青山季可(彼女もいいバレリーナだ)が主役を踊る14日の公演を観に行こうか。悩むところだ。