フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月3日(水) 晴れ

2010-02-04 14:39:11 | Weblog

  7時半、起床。ハムトースト、紅茶の朝食。フィールドノートを更新して、9時半に予約している歯科医院へ。傷口の洗浄と消毒。10時ちょっと前に帰宅して、すぐに大学へ。
  11時から運営主任会。1時間で終わったので、「すず金」へ昼食をとりに行く。鰻重と肝吸いと肝焼き。今日はこれから教授会だから、しっかり食べておく。腹が膨れるわかけでも、胃がもたれるるわけでもなく、ただただ満ち足りた感じがする。鰻という食べ物、本当に腹持ちがいい。

  2時から教授会。あれこれの議題が説明され、議論されていたが、あまり頭に残っていないのは、会議の最中、講義要項の校正(現代人間論系の分全部)や、答案用紙の振り分け(複数教員担当科目のもの)などの作業をしていたからである。本日の教授会は4時になる前に終わった。いつもより2時間早い。
  研究室で雑用を片付けていると、妻からケータイに電話がかかってくる。蒲田の東急プラザの6階の紳士服の店で、皮のジャケットのいいやつがセールで出ているという知らせだった。妻がこんなことをわざわざ電話で知らせてくるなんて珍しい。よほどお買い得の商品なのか、あるいは妻がセールで自分のもの、それも高額のものを購入したので、夫にも何か買わせて心理的な負い目を軽くしようという魂胆なのかもしれない。私なども、外で一人でいい映画を見て楽しんだときは、家族にケーキをお土産に買って帰ったりするが、これと似た心理といえよう。自分だけが幸福になってはいけないのだ。
  蒲田に着いて、妻から指示された店に行く。店の人の意見を聞きながら服を選ぶ。皮のジャケットというのは、お洒落にもなるし、下品にもなるから、ひとりよがりで決めてはいけない。妻が職場に電話してきて、この店のことを教えてくれたんですという話をしたら、ああ、そういえば、電話をされていた女性がいらしゃいました。きっとあの方ですね、と言われた。あの電話は店先からだったのか。なんだか恥ずかしい。結局、妻の勧めた茶色のジャケットではなく、店の人が勧めてくれた黒のジャケットを購入したが、Vシネマに出てくる悪い人に見えなくもない。
  夜、手帳を眺める。春休みの期間もあれこれの用事が散在している。かろうじて3月の第二週が、月曜日に主任会が入っているだけで、それ以外は空白である。ここしかない、旅に出るのは。一つの年度が終わって次の年度が始まるまでの期間を日常的な感覚で過ごしてしまうと、リフレッシュしないので、ここ数年は、東京を離れて金沢で過ごすのが習慣になっている。さっそくネットで常宿にしているホテルを予約する。シングル、朝食なし、3日以上の連泊だとかなり安く泊まれる。部屋は広いに越したことはないが、昼間はずっと出ているわけだし、ベッドがセミダブルであれば十分だ。大切なのは大浴場があること。旅に出て自宅の風呂よりも小さなユニットバスになんかには入りたくない。朝食はお気に入りの喫茶店があるので、そこでとることにしている。旅といっても一泊ごとに宿を変える移動型の旅ではなく、滞在型の旅なので、荷造りは最終日、東京に帰る日だけでよい。今回は5泊の予定。中間の日が4日あるとかなりのんびりできる。それを楽しみに、採点作業や入試業務やその他のあれこれの雑用に取り組んでいこう。