フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

11月11日(木) 晴れ

2010-11-12 01:14:02 | Weblog

  7時、起床。窓から差し込む光で不必要に早く目が覚めてしまう。あと1時間は寝ていてよいのだが・・・。豚肉と椎茸とサヤエンドウの炒め、トースト、牛乳の朝食。

  10時半に家を出て、大学へ。12時半から新棟協議会(2時半まで)。お弁当を食べながらの会議だが、暖かいものが食べたいなと思う。出前のラーメンとか。しばらく食べていないな、出前のラーメン。

  4限は大学院の演習。だんだん気温が下がってくるのがわかる。少々寒い。事務所で短い打合せをすませてから、「maruharu」へ早めの夕食をとりに行く。カレーサンドとキノコのポタージュ。暖かなスープが五臓六腑に染み渡る。身体も暖かくなり、生き返る心地がした。

  6限は講義「ライフストーリーの社会学」。講義の始まる前の時間に文学部の1年生と思しき学生たちが明日の社会学コースのオリエンテーションに出るとか出ないとか話しているのが耳に入ったので、講義のイントロで論系・コースの選択について話をする。趣旨は生協の論系進級パンフレットに寄稿した内容と同じである。参考までにその原稿を貼り付けておく。

  「文化構想学部に入学した学生にとって、論系進級は大きな出来事です。どの論系に進むかをすでに入学の時点で決めている人もいるでしょうが、そうでない人も多いでしょう。入学の時点で決めていた人も、実際にあれこれの授業を受けてみて、志望が変わる、気持ちに迷いが生じるというのはよくあることです。
  
迷うことは大切です。迷うということは考えるということだからです。人が本当に考えるのは、岐路に立たされたときです。そのはるか手前にいるときは、漠然と考えていたことが、より明確に考えることを求められるのです。
  
考えることは、自己との対話ですが、同時に、考えるための材料を仕入れるための外部との交渉でもあります。論系進級を考えるための材料を入手するルートは複数用意されています。

 (1)論系別の進級ガイダンスに出る
 
(2)
各論系のホームページを見てみる
 
(3)
論系室(助手さんが在室している)を訪問する
 
(4)
論系の先生の研究室を訪問する
 
(5)論系の先輩の話を聞く

  他にもあるかもしれません。大いに迷い、そして考えてください。
  と同時に、反対のことを言うようですが、あまり迷いすぎないことが賢明です。論系進級で人生が決まるということはありません。所詮は同じ大学の同じ学部の中にある6つの論系です。ある論系に進んだからといって、他の論系に関連したテーマの勉強ができなくなるわけではありません。学問の基本は独学です。本を読むことです。どの論系に進もうが、あなたのやりたい勉強をすればいい。あなたの読みたい本を読めばいい。それだけのことです。」

  講義を終えて、今日は遅くならないうちに大学を出る。いまからなら飯田橋ギンレイホールで『幸福の黄色いハンカチ』の8時25分からの回を観られるなと思ったが、その一方で、蒲田の駅ビル(9時閉店)で妻の好きなケーキを買って帰って二人で食べるというもいいかなと思う。迷ったが、迷い過ぎることはなく、後者を選択する。